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精神科臨床とリカバリー支援のための認知リハビリテーション
統合失調症を中心に
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2020年7月20日
- 書店発売日
- 2020年8月3日
- 登録日
- 2020年6月10日
- 最終更新日
- 2020年7月31日
書評掲載情報
2021-02-05 |
精神療法
第47巻第1号(通巻242号) 評者: 渡邊由香子 氏(帝京大学医学部精神神経科学講座) |
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紹介
統合失調症の治療は従来薬物療法が主体であったが,患者自身が能動的にリカバリーを目指せるような援助パラダイムへと変化してきている。社会復帰や生活機能に大きな影響を及ぼす注意,記憶,遂行機能等の種々の認知機能改善を目的とした,認知矯正療法,メタ認知トレーニング他,認知リハビリテーションの各種技法を紹介。
【主な目次】
第1章 統合失調症の認知機能障害と認知リハビリテーション
第2章 前頭葉・実行機能プログラム ― FEP
第3章 代償的認知トレーニング ― CCT
第4章 認知矯正療法 ― NEAR
第5章 就労支援に特化した認知機能リハビリテーション ― VCAT-J
第6章 社会認知ならびに対人関係のトレーニング ― SCIT
第7章 メタ認知トレーニング ― MCT
第8章 統合失調症のための認知機能改善療法の動向― 北アメリカにおけるCRT
目次
はしがき
第1章 統合失調症の認知機能障害と認知リハビリテーション
1 節 はじめに
2 節 統合失調症の認知機能障害
3 節 認知機能改善療法
1.定義と効果研究
2.認知機能改善療法の種類
3.認知機能改善療法についての白書
4 節 まとめと今後の課題
第2章 前頭葉・実行機能プログラム ― FEP
1 節 FEP の概要
1.開発の背景
2.アプローチの特徴
2 節 方法
1.治療構造,使用道具,頻度・期間
2.内容・認知領域
3.使用される技法
4.セラピストの条件
5.適用対象者
3 節 効果について
1.欧米での報告とわが国での取り組みと現状
2.神経心理学的アセスメントの役割
第3章 代償的認知トレーニング ― CCT
1 節 CCT の理論と概要
1.開発の背景
2.理論的特徴
3.CCT 日本語版における修正点
2 節 方法
1.治療構造
2.介入頻度・期間
3.使用道具
4.内容・認知領域
5.セラピストの条件
6.適用対象者
3 節 効果について
1.欧米での報告
2.わが国での取り組みと現状
第4章 認知矯正療法 ― NEAR
1 節 NEAR の理論と概要
1.開発の背景
2.影響を受けた理論
2 節 方法
1.治療構造
2.セラピストの条件
3.適用対象者
4.頻度・期間
5.インテーク
6.使用道具
7.内容・認知領域
8.言語グループ
9.介入テクニック
3 節 効果について
1.効果研究の傾向
2.効果を高める要因
第5章 就労支援に特化した認知機能リハビリテーション ― VCAT-J
1 節 VCAT-J の理論と概要
1.考え方,理論,開発までの経緯
:統合失調症を持つ人の認知機能障害と就労転帰
2.認知機能リハビリテーションと就労支援の組み合わせによる支援
3.アプローチの特徴
2 節 方法
1.治療構造と実施の流れ
2.頻度・期間
3.使用道具
4.内容・認知領域
5.セラピストの条件
6.適用対象者
3 節 効果について
1.欧米での報告
2.わが国での取り組み
3.事例紹介
4.まとめ
第6章 社会認知ならびに対人関係のトレーニング ― SCIT
1 節 SCIT の理論と概要
1.考え方,理論,開発までの経緯
2.アプローチの特徴
2 節 方法
1.適用対象者
2.治療構造
3.セラピストの条件
4.頻度・期間
5.各段階の概要と目標
6.使用道具と技法
7.内容・認知領域
3 節 効果について
1.欧米での報告
2.おわりに
第7章 メタ認知トレーニング ― MCT
1 節 MCT の概要
1.開発の背景
2.MCT の目的
2 節 方法
1.入手法とMCT ファミリー
2.適用対象者
3.治療構造と頻度・期間
4.使用道具
5.各モジュールの基本要素
6.セラピストの条件
7.内容・認知領域
8.MCT を適用してリカバリーを支えた事例
3 節 効果について
1.MCT のエビデンスの現状
2.わが国での取り組みと現状
第8章 統合失調症のための認知機能改善療法の動向
― 北アメリカにおけるCRT
1 節 1990 年代の北アメリカにおける認知機能改善療法の定義と理論的根拠
2 節 北アメリカにおける認知機能改善療法の初期の研究
3 節 北アメリカにおける認知機能改善療法トレーニングの現在のモデル
1.ボトムアップ・アプローチ
2.神経心理学的アプローチ
3.動機づけに基づくアプローチ
4.代償的アプローチ
5.混合プログラム
4 節 認知機能改善の説明要因
5 節 要約と結論
文献
人名索引
事項索引
上記内容は本書刊行時のものです。