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神経経済学と意思決定 E. A. ウィルヘルムス(編著) - 北大路書房
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神経経済学と意思決定 (シンケイケイザイガクトイシケッテイ) 心理学,神経科学,行動経済学からの総合的展望 (シンリガクシンケイカガクコウドウケイザイガクカラノソウゴウテキテンボウ)
原書: Neuroeconomics, Judgment, and Decision Making

社会科学
このエントリーをはてなブックマークに追加
発行:北大路書房
A5判
340ページ
並製
定価 3,800円+税
ISBN
978-4-7628-3076-1   COPY
ISBN 13
9784762830761   COPY
ISBN 10h
4-7628-3076-3   COPY
ISBN 10
4762830763   COPY
出版者記号
7628   COPY
Cコード
C3311  
3:専門 3:全集・双書 11:心理(学)
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2019年9月20日
書店発売日
登録日
2019年7月1日
最終更新日
2022年7月6日
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書評掲載情報

2024-01-16 日経BOOKプラス    文科系学問は社会の役に立つか 人文知と自然知が交錯する本
評者: 前田裕之 氏(学習院大学客員研究員・文筆家)
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重版情報

2刷 出来予定日: 2022-07-14
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判断や意思決定過程と理論における歴史的基礎,認知的一貫性と非一貫性,神経経済学と神経生物学など6つの分野に焦点を当て詳説。

紹介

判断や意思決定過程とその理論探求は,経済的な影響のみならず,人の幸福と関連する重要課題として学際的な広がりを見せている。本書ではその歴史的基礎,認知的一貫性と非一貫性,ヒューリスティクスとバイアス,神経経済学と神経生物学,発達段階における差異と個人差,意思決定の改善の6つの分野に焦点を当て詳説する。

【主な目次】

序章
●第I部 歴史的基盤
第1章 熟達者による意思決定:5人のキーとなる心理学者の影響
●第II部 認知的一貫性と非一貫性
第2章 認知的一貫性:認知的・動機づけ的観点
第3章 感情予想に関する矛盾をはらんだ乖離についてのファジートレース理論による説明
●第III部 ヒューリスティクスとバイアス
第4章 ファジートレース理論における直観,干渉,抑制,そして個人差の問題
第5章 意思決定前にみられる情報の歪曲
第6章 精密性効果:精密な数値表現が日常的判断にどのような影響を及ぼすか
●第IV部 神経経済学と神経生物学
第7章 フレーミング効果の行動的・神経科学的分析による意思決定過程の検討
第8章 “熱い”認知と二重システム:導入・批判・展望
第9章 慈善的寄付の基盤となる神経経済学と二重過程モデル
●第V部 発達と個人差
第10章 発達におけるリスク志向性:決定方略,感情,制御の変化
第11章 意思決定能力の生涯発達
●第VI部 よりよい決定のために
第12章 リスクのある意思決定の予測因子:フィッシング攻撃の実例に基づく,判断と意思決定の向上
第13章 シミュレーション結果の経験による判断と意思決定の改善

目次

 序章

第Ⅰ部 歴史的基盤
 第1章 熟達者による意思決定:5人のキーとなる心理学者の影響
  1節 James McKeen Cattell
  2節 Wilhelm Wundt
  3節 Edward Titchener
  4節 Edwin G. Boring
  5節 一般化された普通の成人の心
  6節 計量心理分析を用いた伝統的な意思決定研究
  7節 線形モデルを用いた伝統的な意思決定研究
  8節 情報の利用に関する仮説
  9節 ヒューリスティクスとバイアスによる伝統的な意思決定研究
  10節 Wilhelm Wundt とWard Edwards

第Ⅱ部 認知的一貫性と非一貫性
 第2章 認知的一貫性:認知的・動機づけ的観点
  1節 認知的一貫性に関する諸理論
    1.認知的一貫性の潮流/2.自己理論の潮流/3.意味管理の潮流/4.個人差の潮流
  2節 統合的枠組み
    1.既存の枠組み/2.枠組みを拡張する
  3節 実験結果
  4節 結論

 第3章 感情予想に関する矛盾をはらんだ乖離についてのファジートレース理論による説明
  1節 ファジートレース理論
  2節 主旨と発達,熟達化
  3節 リスクの知覚とリスクテイキング
  4節 少数の特性から高い正確性を得る
  5節 ファジートレース理論と感情の記憶
  6節 幸福度と主観的ウェルビーイングのアセスメント
  7節 主旨に基づいた感情価の判断
  8節 逐語的詳細に基づいた正確な判断
  9節 主旨情報に基づく全般的予測
  10節 結論

第Ⅲ部 ヒューリスティクスとバイアス
 第4章 ファジートレース理論における直観,干渉,抑制,そして個人差の問題
  1節 判断,意思決定における干渉
   1.干渉の処理
  2節 主旨に基づいた意思決定
  3節 個人差と抑制
  4節 衝動性と直観:異なる概念
  5節 認知的能力の高さがよい判断・意思決定につながらない場合
  6節 結論
 第5章 意思決定前にみられる情報の歪曲
  1節 経験的証拠
  2節 情報の歪曲は測定方法によるアーティファクトなのか
  3節 情報の歪曲は取り除くことができるのか
  4節 情報の歪曲を示さない人は存在するのだろうか
  5節 情報の歪曲は何によって引き起こされるのか
  6節 インプリケーション
   1.初頭効果による解釈
  7節 情報の歪曲の合理性とベイズ推定
  8節 ヘッドスタートの影響
  9節 出現した選好に対する関与
  10節 判断と意思決定の研究パラダイム
  11節 エピローグ
   1.情報の歪曲に関する研究の歴史/2.実験パラダイム間の対立

 第6章 精密性効果:精密な数値表現が日常的判断にどのような影響を及ぼすか
  1節 不一致帰属仮説
  2節 計算容易性効果
   1.不一致帰属の役割/2.素朴理論の役割
  3節 精密性効果
   1.不一致帰属の役割/2.素朴理論の役割
  4節 精密性と信用可能性
   1.文脈的手がかりの役割
  5節 精密性と希少性
   1.文脈的手がかりの役割
  6節 精密性と信頼区間
  7節 残された課題
   1.神経科学の役割
  8節 結論

第Ⅳ部 神経経済学と神経生物学
 第7章 フレーミング効果の行動的・神経科学的分析による意思決定過程の検討
  1節 序論
   1.課題
  2節 フレーミングタスク
  3節 個人差について
  4節 二重過程理論
  5節 情動過程とフレーミング効果
  6節 フレーミング効果とそれ以外の効果における脳代謝レベルでの効果
  7節 意思決定の新しい理論を検証するための新しい方法
  8節 特殊な集団におけるフレーミング効果
  9節 生涯にわたる意思決定
  10節 高齢の意思決定者におけるフレーミングと課題に関連した違い
  11節 まとめ,結論と将来の研究

 第8章 “熱い”認知と二重システム:導入・批判・展望
  1節 温度隠喩
  2節 “熱”から自律神経反応と誘因顕著性へ
  3節 二重過程と二重システムモデル
  4節 展望:さらに優れた疑問の問いかけ
  5節 R3:熟考の再処理と強化モデル

 第9章 慈善的寄付の基盤となる神経経済学と二重過程モデル
  1節 二重過程の枠組み
  2節 慈善的寄付における,情動と認知の役割について
  3節 命の評価における行動的な偏見
  4節 心理物理的な無感覚
  5節 規模の感受性の鈍麻
  6節 同定可能性
  7節 疑似無効力とプロポーション優越性
  8節 慈善的寄付の神経経済学的視点
  9節 まとめ

第Ⅴ部 発達と個人差
 第10章 発達におけるリスク志向性:決定方略,感情,制御の変化
  1節 決定方略
   1.統合的な方略とヒューリスティック/2.統合的な決定方略とヒューリスティックの発達プロセス/3.意思決定の神経科学
  2節 感情と制御:二重過程モデルによる説明
   1.文脈/2.個人差/3.感情と制御:よい意思決定を学習する
  3節 結論
 第11章 意思決定能力の生涯発達
  1節 意思決定能力の定義
   1.規範的理論:人はどのように意思決定を行うべきか?/2.記述的研究:人はどのようなときに規範的な基準に反する意思決定を行うのか?
  2節 意思決定能力の生涯発達
   1.青年期と成人期の意思決定能力に関する比較/2.高齢者と若い成人の意思決定能力についての比較
  3節 意思決定能力の総合的な尺度の開発とその妥当性の検討
   1.個人差を反映した妥当性のある意思決定能力の尺度の必要性/2.個人差を反映した意思決定能力の尺度の開発と妥当性の検討/3.意思決定能力の要因と結果を考察する枠組み
  4節 今後の展望

第Ⅵ部 よりよい決定のために
 第12章 リスクのある意思決定の予測因子:フィッシング攻撃の実例に基づく,判断と意思決定の向上
  1節 実証的に支持される知見
  2節 考察

 第13章 シミュレーション結果の経験による判断と意思決定の改善
  1節 人の認知処理の長所と短所
  2節 判断課題の構造
  3節 人と課題とのマッチング:その含意
  4節 シミュレーションの経験の検討:研究プログラムの概要
   1.確率判断課題/2.投資/3.競争的行動
  5節 考察

文献
人名索引
事項索引
監訳者あとがき

版元から一言

【訳者一覧】(執筆順) *は監訳者

竹村 和久* (早稲田大学文学学術院) 序章

井出野 尚  (徳山大学経済学部ビジネス戦略学科) 第1章,第13章

林  幹也  (明星大学心理学部心理学科) 第2章

上田 卓司  (早稲田大学教育・総合科学学術院) 第3章,第4章

森井 真広  (慶應義塾大学論理と感性のグローバル研究センター) 第5章

若山 大樹  (駒澤大学経営学部市場戦略学科) 第6章

高橋 英彦* (東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科) 第7章,第8章,第9章

玉利 祐樹  (静岡県立大学経営情報学部経営情報学科) 第10章

村上  始  (早稲田大学大学院文学研究科) 第11章

藤森 裕美  (内閣府経済社会総合研究所) 第12章

著者プロフィール

竹村 和久  (タケムラ カズヒサ)  (監訳

竹村 和久(たけむら かずひさ)

1960年 京都府に生まれる
1988年 同志社大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学
現 在 早稲田大学文学学術院教授 博士(医学),博士(学術)

〈主著・論文〉
Behavioral decision theory: Psychological and mathematical representations of human choice behavior. Springer 2014年
Foundations of economic psychology: Behavioral and mathematical approach. Springer 印刷中
フロンティア実験社会科学5 選好形成と意思決定(編著) 勁草書房 2018年

高橋 英彦  (タカハシ ヒデヒコ)  (監訳

高橋 英彦(たかはし ひでひこ)

1971年 滋賀県に生まれる
1997年 東京医科歯科大学医学部医学科卒業
現 在 東京医科歯科大学医歯薬総合研究科主任教授 博士(医学)

〈主著・論文〉
なぜ他人の不幸は蜜の味なのか 幻冬舎 2014年
Molecular neuroimaging of emotional decision-making. Neuroscience Research, 75(4), 269-274. 2013年

上記内容は本書刊行時のものです。