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動機づけと認知コントロール T.S.ブレイバー(編著) - 北大路書房
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動機づけと認知コントロール (ドウキヅケトニンチコントロール) 報酬・感情・生涯発達の視点から (ホウシュウカンジョウショウガイハッタツノシテンカラ)
原書: Motivation and Cognitive Control

哲学・宗教
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発行:北大路書房
A5判
448ページ
並製
価格 4,800円+税
ISBN
978-4-7628-3018-1   COPY
ISBN 13
9784762830181   COPY
ISBN 10h
4-7628-3018-6   COPY
ISBN 10
4762830186   COPY
出版者記号
7628   COPY
Cコード
C3311  
3:専門 3:全集・双書 11:心理(学)
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2018年4月
書店発売日
登録日
2018年3月30日
最終更新日
2018年5月9日
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紹介

動機づけと認知の相互依存性に関心をもつ研究者必携のハンドブック。
心理学と神経科学の融合分野の現在を一望する。

動機づけが認知を,あるいは,認知が動機づけを支えるメカニズムは,どのようになっているのだろうか? また,その際の相互作用は? 注意,学習,記憶という認知プロセスと感情を含む動機づけのプロセスとの関係について最新の研究状況を俯瞰し,認知心理学と神経科学との融合分野として,今後の研究のあり方も含め解説する。

◆主な目次

第1章 動機づけと認知コントロール:序論

●第I部 認知処理と目標指向的行動に及ぼす報酬の影響
第2章 視覚情報処理における動機づけの役割
第3章 注意に対する報酬の影響:動機づけを超えて
第4章 刺激と報酬の連合についての試行内効果
第5章 認知コントロールへの動機づけの影響:報酬処理の役割
第6章 認知コントロールに及ぼす報酬の効果の構造解析
第7章 目標指向的行動の観念運動メカニズム

●第II部 認知的自己調整の感情の源泉と動機づけの源泉
第8章 目標は行動をどのようにコントロールするのか:行為-結果と報酬情報の役割
第9章 感情,動機づけ,認知範囲
第10章 嫌悪信号としての葛藤:感情調整役割におけるコントロール適応の動機づけ
第11章 活力と疲労:感情の多様性はいかにして効果的な自己コントロールの基盤になるか
第12章 努力を要するコントロールにおける老廃物処理問題

●第III部 認知的動機づけにおける年齢に関連した変化
第13章 十代の脳:誘惑抵抗における「発育停止」
第14章 適応的な神経認知的表象の生涯発達:認知と動機づけの互恵的相互作用
第15章 健常加齢における動機づけ-学習の3要因理論に向けて
第16章 認知的関与,動機づけ,および行動におけるコストの加齢変化の関係
第17章 動機づけの加齢変化:成人期と高齢期にわたる動機づけの加齢変化は情動経験に影響するのか

目次

日本語版『動機づけと認知コントロール』の読者のみなさんへ
推薦文

第1章 動機づけと認知コントロール:序論
 1節 動機づけと認知コントロール
 2節 広範な視点
 3節 本書の必要性
 4節 重要な研究テーマと本書の構成
  1.認知処理と目標指向的行動に及ぼす報酬の影響
  2.認知的自己調整の感情の源泉と動機づけの源泉
  3.認知的動機づけにおける年齢に関連した変化
 5節 要約と結論

第I部 認知処理と目標指向的行動に及ぼす報酬の影響

第2章 視覚情報処理における動機づけの役割
 1節 はじめに
 2節 視覚処理への動機づけの初期の影響と後期の影響
 3節 課題関連刺激に対する注意選択の動機づけによる促進
 4節 過去の報酬による視覚的注意の調節
  1.注意選択への動機づけの短期的な影響
  2.注意選択への動機づけの持続的な影響
  3.注意選択への持続的な動機づけの影響の神経基盤
 5節 動機づけと注意の関係
 6節 動機づけの関連性についての情報は視覚領域にどのように到達するのか
 7節 結論と展望

第3章 注意に対する報酬の影響:動機づけを超えて
 1節 外的報酬が注意を調節するという証拠
 2節 価値駆動型注意:目標と価値が葛藤している場合
 3節 報酬に基づく動機づけと価値駆動型注意の分離
  1.価値駆動型注意がない場合の報酬に基づく動機づけ
  2.報酬に基づく動機づけがない場合の価値駆動型注意
 4節 報酬が注意にバイアスをかけるというさらなる証拠
 5節 価値駆動型注意:動機づけられた認知の意義

第4章 刺激と報酬の連合についての試行内効果
 1節 はじめに
 2節 手がかりのない試行内報酬操作
 3節 反応性コントロールの寄与の可能性とボトムアップ型のプロセス
 4節 結論と展望

第5章 認知コントロールへの動機づけの影響:報酬処理の役割
 1節 はじめに
 2節 人間の脳における報酬処理
 3節 認知コントロールへの報酬の影響
 4節 動機づけ要因としての報酬
 5節 ストレス:動機づけ要因か抑制要因か
 6節 ストレス暴露は認知プロセスと報酬回路を調節する
 7節 抑うつと神経報酬システムの調節障害
 8節 おわりに:報酬処理の認知コントロール

第6章 認知コントロールに及ぼす報酬の効果の構造解析
 1節 はじめに
 2節 報酬の構造解析
 3節 認知コントロールの構造解析
 4節 認知コントロールに対する報酬の効果の構造解析
  1.認知コントロールに及ぼす報酬の快楽効果:探索
  2.認知コントロールに及ぼす報酬の学習効果:活用
  3.認知コントロールに及ぼす報酬の動機づけ効果:予期
 5節 いくつかの決定要因
  1.報酬信号:報酬の顕著性と刺激の持続時間
  2.報酬スケジュール:手がかりの存在と遂行随伴性
 6節 今後の研究のための指針
 7節 結論

第7章 目標指向的行動の観念運動メカニズム
 1節 目標指向的行動
 2節 観念運動理論
  1.刺激-行為結果の転移
  2.刺激-行為結果の適合性
 3節 行為と習慣の神経生物学
 4節 動機づけと誘因学習
 5節 動機づけコントロールの実行
 6節 結論

第II部 認知的自己調整の感情の源泉と動機づけの源泉

第8章 目標は行動をどのようにコントロールするのか:行為-結果と報酬情報の役割
 1節 はじめに
 2節 認知コントロールの方向づけ開始点としての行為-結果表象
 3節 認知コントロールの活性開始点としての報酬信号
 4節 行為における結果と報酬の情報
 5節 研究意義と将来の方向性

第9章 感情,動機づけ,認知範囲
 1節 はじめに
  1.定義
 2節 動機づけと認知との相互作用(行動面からの検討)
  1.時間知覚
  2.注意
  3.記憶
  4.カテゴリー化
  5.課題遂行
 3節 認知範囲に及ぼす動機づけ強度の影響の神経相関
  1.非対称的な前頭皮質の活動
  2.事象関連電位
  3.ベータ波の抑制
 4節 結論

第10章 嫌悪信号としての葛藤:感情調整役割におけるコントロール適応の動機づけ
 1節 認知コントロールのトップダウン型の調整とボトムアップ型の調整
 2節 なぜ反応葛藤はコントロール適応を引き起こすのか
 3節 動機づけ理論における葛藤の役割
 4節 葛藤の動機づけの影響
 5節 反応葛藤の嫌悪的性質
 6節 嫌悪的葛藤とは何か
 7節 嫌悪信号は系列的処理調整を引き起こすのか
 8節 葛藤によって引き起こされた感情的逆調整
 9節 葛藤信号の意識経験
  1.断片的研究知見の統合

第11章 活力と疲労:感情の多様性はいかにして効果的な自己コントロールの基盤になるか
 1節 情動エピソードとしての自己コントロール
  1.エラーと葛藤はネガティブ感情傾向をもつ
  2.遂行モニタリング
  3.感情処理,前帯状皮質,および遂行モニタリング
 2節 情動エピソードとしての自己コントロール:コントロールの調整
  1.警報信号としての感情
  2.ネガティブ感情と自己コントロールの(明らかな)限界
 3節 討論
  1.感情の現象学,コントロールの主観的価値,および自己調整
  2.葛藤に対する神経感情的反応の役割
 4節 結語と将来の方向性

第12章 努力を要するコントロールにおける老廃物処理問題
 1節 認知コントロールによって産出される毒性老廃物とは何か
 2節 認知コントロールに関するどのような神経系が老廃物を生み出すのか
 3節 認知コントロールは老廃物の蓄積をどのように加速するのか
  1.青斑核,細胞代謝,そして学習
  2.前帯状皮質,青斑核,そして神経活動の同期性
 4節 未解決の部分
 5節 結論

第III部 認知的動機づけにおける年齢に関連した変化

第13章 十代の脳:誘惑抵抗における「発育停止」
 1節 はじめに
 2節 青年期とは何か
 3節 青年期の神経生物学的モデル
 4節 認知コントロールの発達
 5節 動機づけプロセスの発達
 6節 認知プロセスと動機づけプロセスの相互作用
 7節 青年の利益のために脳と行動の変化をどのように利用するか
 8節 結論

第14章 適応的な神経認知的表象の生涯発達:認知と動機づけの互恵的相互作用
 1節 はじめに
 2節 前頭-線条体-海馬システムのドーパミン調節を介した認知-動機づけの互恵的相互作用
 3節 ドーパミン調節の成熟と老化
 4節 遂行モニタリングメカニズムの生涯発達
  1.フィードバック関連処理の心理生理学的指標における年齢差
 5節 注意と記憶の動機づけ調整の生涯発達
  1.記憶の報酬調節における生涯にわたる差異
  2.注意の報酬調節における生涯にわたる差異
 6節 習慣的・方略的な目標指向的学習と意思決定の生涯発達
  1.習慣的プロセスと目標指向的プロセス
  2.モデルフリー学習と意思決定における生涯発達的差異
  3.モデルベース学習と意思決定における生涯発達的差異
  4.習慣的・方略的な目標指向的学習と意思決定の相互作用の生涯発達
 7節 展望と結語

第15章 健常加齢における動機づけ-学習の3要因理論に向けて
 1節 はじめに
 2節 本章の構成
 3節 動機づけとは何か,どのように定義されるか?
 4節 動機づけの全体的側面と局所的側面
 5節 分離可能な学習システムと課題指向的動機づけ
  1.意思決定
 6節 意思決定における動機づけ-学習インターフェイスに関する実証的検証
 7節 健常加齢における動機づけ-学習インターフェイス
  1.健常加齢における学習システムと課題指向的動機づけ
 8節 実証研究1:健常加齢における課題指向的動機づけと意思決定
 9節 実証研究2:健常加齢における全体的回避動機づけ(圧力)と状態に基づく意思決定
 10節 総合考察
 11節 今後の方向性
 12節 結論

第16章 認知的関与,動機づけ,および行動におけるコストの加齢変化の関係
 1節 高齢期における認知資源の選択的関与
  1.加齢と認知的関与のコスト
  2.認知的関与における選択性効果
  3.加齢,コスト,動機づけ,および関与の関係
 2節 結論と含意
  1.日常生活における能力と課題遂行との関係
  2.高齢期における認知的健康
  3.関与閾への影響

第17章 動機づけの加齢変化:成人期と高齢期にわたる動機づけの加齢変化は情動経験に影響するのか
 1節 加齢における動機づけの変化に関する社会情動的視点
 2節 私たちの研究室でのポジティブ性効果の実証的検証:視覚的注意の場合
 3節 調整方略の年齢差は基盤となる動機づけの変化を反映する
 4節 認知プロセスと感情の結果を結びつけるための理論的枠組み
 5節 社会情動的加齢に関する補足的な動機づけ以外の説明
 6節 結語

文献
邦訳文献
索引
訳者あとがき

著者プロフィール

T.S.ブレイバー  (ブレイバー ティーエス)  (編著

T.S.ブレイバー(Todd S. Braver)

上記内容は本書刊行時のものです。