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心の治療における感情 ステファン・G・ホフマン(著) - 北大路書房
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心の治療における感情 科学から臨床実践へ
EMOTION IN THERAPY: From Science to Practice

発行:北大路書房
A5判
224ページ
並製
価格 2,700円+税
ISBN
978-4-7628-3002-0
Cコード
C3011
専門 単行本 心理(学)
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月
2018年2月
書店発売日
登録日
2018年1月12日
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紹介

感情は,精神的健康の重要な決定因である。最新の心理学的介入に関心のある臨床家や医療従事者に向けて,認知行動療法の分野を世界的にリードする著者が,感情研究の基礎的な理論と知見を解説する。生物学と神経科学,社会心理学,パーソナリティ心理学,動機づけ,近年のマインドフルネス瞑想法に至るまでを網羅。「まえがき」は,スティーブン・C・ヘイズ博士。

◆原著の推薦の言葉
生物学と神経科学,社会・パーソナリティ心理学,動機づけ,近年のマインドフルネス瞑想法に至るまで,心理療法における感情に関係する様々な領域をカバーしている,非常に素晴らしい本である。また,臨床実践で感情を扱うときに推奨される方法が具体的に書かれている点も特筆すべきである。
――アーロン・T ・ベック 医学博士
 (ペンシルバニア大学医学部・精神医学名誉教授)

ホフマン博士は,認知行動療法分野での一流の思想家である。心理学と脳科学の知見を統合し,感情概念を認知行動療法のプロセスに適用する方法について,その理解の手助けとなる素晴らしい仕事を成し遂げた。私も,この本から大変多くのことを学ぶことができた。
――ジョセフ・E・ルドゥー 心理学博士
 (ニューヨーク大学神経科学センター・心理学部)

多くの専門分野からなる感情研究を臨床に応用するための思慮深い解釈を求めるのなら,この本は必ず読むべきである。この本は,この領域を鋭く概観し,感情が多くの心理学的問題の中核であること,また感情がそれを扱う認知行動的臨床技法の本質的な部分であることを示している。ホフマン博士は,感情に関する知見と認知行動的アプローチを統合することで,そうした統合に向かう近年の心理療法の方向性に大変すばらしい貢献をしている。
――レスリー・S・グリーンバーグ 心理学博士
 (カナダ・ヨーク大学心理学部・名誉教授)

◆主な目次
 まえがき(スティーブン・C・ヘイズ)
第1章 感情の性質
第2章 個人差
第3章 動機づけと感情
第4章 自己と自己制御
第5章 感情制御
第6章 評価と再評価
第7章 肯定的感情と幸福感
第8章 感情の神経生物学

◆訳者一覧
有光 興記* :日本語版によせて,まえがき,謝辞,序説,第7章,付録I~III
武藤 世良  :第1章
菅原 大地  :第2章
日比野 桂  :第3章
箕浦 有希久 :第4章
榊原 良太  :第5章
浅野 憲一  :第6章
日道 俊之  :第8章

目次

 日本語版によせて
 まえがき(スティーブン・C・ヘイズ)
 謝辞
 序説


第1章 感情の性質
感情を定義する
基本感情
感情の特徴
アフェクト 対 感情
コア・アフェクト
 【実践】快から覚醒を区別する
ポジティブ・アフェクト 対 ネガティブ・アフェクト
感情の機能
生まれか育ちか
感情のメタ経験
 【実践】メタ経験の気づきを高める

☆臨床に関連するポイントの要約


第2章 個人差
個人差の水準
文化的背景
素因
 【実践】感情を明確にする
アフェクト・スタイル
ネガティブ感情の制御困難:反すう,考え込み,心配
ポジティブ・アフェクト
感情障害
 【実践】感情の探索
 【実践】感情的な健康さの探索

☆臨床に関連するポイントの要約


第3章 動機づけと感情
動機づけと感情の関連
動機づけられた行動
 【実践】動機づけを理解する
接近動機 対 回避動機
欲しい(wanting)と 好き(liking)
 【実践】「欲しい」 と 好き
行動活性化
 【実践】活動記録

☆臨床に関連するポイントの要約


第4章 自己と自己制御
自己の構造
セルフ・アウェアネス
自己の発達
自己とアフェクト
 【実践】将来の感情を予想する
自己,反すう,心配
 【実践】心配暴露

☆臨床に関連するポイントの要約


第5章 感情制御
感情制御を定義する
感情制御とコーピング
個人内の感情制御
 【実践】抑制のパラドクス
個人間の感情制御
 【実践】セーフティ・パーソン

☆臨床に関連するポイントの要約


第6章 評価と再評価
認知行動的アプローチ
不適応的な評価
再評価技法
 【実践】ソクラテス式質問
不適応的なスキーマ
再評価と感情

☆臨床に関連するポイントの要約


第7章 肯定的感情と幸福感
ポジティブ感情と幸福感を定義する
歴史的背景
ポジティブ感情は,ネガティブ感情がないことを表していない
ポジティブ感情と幸福感を測定する
ポジティブ感情と幸福感を予測する
さまよう心と不幸な心
マインドフルネス
マインドフルネスに座る,呼吸する
 【実践】マインドフルに座る,呼吸する
マインドフルな食行動
 【実践】マインドフルな食行動
愛にあふれた優しさと慈しみの瞑想
 【実践】ポジティブ感情を高めるための愛にあふれた優しさの瞑想

☆臨床に関連するポイントの要約


第8章 感情の神経生物学
感情の神経生物学的システム
感情制御の神経生物学
共感との関連性
神経生物学における個人差
まとめ

☆臨床に関連するポイントの要約


 付録I 一般的な自己報告尺度
 付録II 漸進的弛緩法
 付録III (自分の感情を)書いて表現する

著者プロフィール

ステファン・G・ホフマン  (ホフマン ステファンジー)  (

ステファン・G・ホフマン(Stefan G. Hofmann, Ph.D.)
1964年ドイツ生まれ。ボストン大学心理・脳科学部教授,同大学の心理療法と感情の研究室の責任者である。特に不安症と認知行動療法に力点をおき,様々な観点から感情障害に関する研究を行っている。アメリカ行動療法認知療法学会や国際認知心理療法学会で理事長を歴任。邦訳書には『現代の認知行動療法――CBTモデルの臨床実践』(伊藤正哉・堀越 勝 監訳,診断と治療社)がある。

有光 興記  (アリミツ コウキ)  (監訳

有光興記(ありみつ・こうき)
1971年兵庫県生まれ。関西学院大学文学部総合心理科学科教授。博士(心理学), 臨床心理士。感情の問題に対処するために,慈悲の観点を取り入れた心理療法の実践と研究を行っている。2014年に,アメリカのボストン大学で慈悲の瞑想の臨床試験に参加し,マインドフルネス瞑想だけでは得られない効果の大きさを知る。現在,日本でも慈悲の瞑想を中心としたプログラムの効果検証を開始し,科学的な知見を集積しているところである。その成果の一部は,『マインドフルネス―基礎と実践』(分担執筆,日本評論社)の「うつ病に対する慈悲の瞑想の効果」(193-204頁)にある。

主な著書
『自己意識的感情の心理学』(共編著,北大路書房)
『モラルの心理学』(共編書,北大路書房)
『マインドフルネス―基礎と実践』(分担執筆,日本評論社)

上記内容は本書刊行時のものです。