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古典で読み解く現代の認知心理学 マイケル・W.アイゼンク(編) - 北大路書房
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古典で読み解く現代の認知心理学 (コテンデヨミトクゲンダイノニンチシンリガク)
原書: COGNITIVE PSYCHOLOGY: Revisiting The Classic Studies

哲学・宗教
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発行:北大路書房
A5判
320ページ
並製
価格 3,600円+税
ISBN
978-4-7628-2982-6   COPY
ISBN 13
9784762829826   COPY
ISBN 10h
4-7628-2982-X   COPY
ISBN 10
476282982X   COPY
出版者記号
7628   COPY
Cコード
C3011  
3:専門 0:単行本 11:心理(学)
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2017年9月
書店発売日
登録日
2017年6月7日
最終更新日
2017年9月8日
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紹介

注意・知覚・記憶といった認知心理学の基礎から,思考や言語などの高次の認知機能まで,バランスよく14の古典的研究を精選。その意義と限界を,第一線の研究者たちがスリリングに解説する。まさに初学者にとっては,あたかも偉大な巨人の肩に乗って,「現代の認知心理学」をいきいきと学ぶことできる,絶好のテキスト。

◆主なもくじ
まえがき
1章 認知心理学における古典的研究の紹介  
2章 注意 Ⅰ―Cherry(1953)によるカクテルパーティ問題を超えて
3章 知覚―Gibson(1950)による直接知覚を超えて
4章 知覚の計算論的アプローチ―Marr(1982)による視覚の計算論的アプローチを超えて
5章 知覚と行為―Goodale & Milner(1992)による2つの視覚経路を超えて
6章 注意 Ⅱ―Stroop(1935)による色名単語干渉現象を超えて
7章 健忘症―Scoville & Milner(1957)によるH. M.に関する研究を超えて
8章 ワーキングメモリ―Baddeley & Hitch(1974)によるワーキングメモリを超えて
9章 記憶システム―Tulving(1972)によるエピソード記憶と意味記憶の区分を超えて
10章 符号化と検索―Tulving & Thomson(1973)による符号化特殊性原理を超えて
11章 人間の問題解決―Newell, Shaw, & Simon(1958)による人間の問題解決の理論を超えて
12章 ヒューリスティックとバイアス―Tversky & Kahneman(1974)による不確実状況下の判断を超えて
13章 リスク下の意思決定―Kahneman & Tversky(1979)によるプロスペクト理論を超えて
14章 言語―Chomsky(1957)による統語構造論を超えて
15章 言語の神経心理学―Marshall & Newcombe(1973)による錯読パターンを超えて

◆訳者一覧(執筆順)
箱田裕司(京都女子大学):まえがき,1章
二瀬由理(東北工業大学):2章
行場次朗(東北大学大学院):3章
乾 敏郎(追手門学院大学):4章
柴田 寛(東北文化学園大学):5章
嶋田博行(神戸大学大学院):6章
岩原昭彦(京都女子大学):7章
齊藤 智(京都大学大学院):8章
太田信夫(東京福祉大学大学院):9章
豊田弘司(奈良教育大学): 10章
山 祐嗣(大阪市立大学大学院):11章
佐伯大輔(大阪市立大学大学院):12 章
中村國則(成城大学):13章
小泉政利(東北大学大学院):14章
広瀬雄彦(京都女子大学):15章

目次

まえがき

1章 認知心理学における古典的研究の紹介
1.認知心理学の古典的論文
2.14の古典的研究
3.古典的研究:一般的レッスン
 (1)若々しい創造性
 (2)独創性:一番手と二番手
4.主要なアプローチ
 (1)反証性,一般性,緻密さ
5.結論
 
2章 注意 Ⅰ―Cherry(1953)によるカクテルパーティ問題を超えて
1.古典的研究の背景
2.古典的研究の詳細な記述
3.古典的研究の影響
4.古典的研究への批判
5.結論
 ◎さらに学ぶために

3章 知覚―Gibson(1950)による直接知覚を超えて
1.古典的研究の背景
2.古典的研究の詳細な記述
 (1)Gibsonの「古典的」貢献:テクスチャの勾配と光学的流動
3.それでは何から始めるのがよいのか
 (1)テクスチャの勾配
 (2)光学的流動
4.古典的研究の影響
5.古典的研究への批判
6.結論
 ◎さらに学ぶために
 
4章 知覚の計算論的アプローチ―Marr(1982)による視覚の計算論的アプローチを超えて
1.古典的研究の背景
2.古典的研究の詳細な記述
 (1)Marrの主張
 (2)Marrの枠組み
 (3)Marrの処理理論
3.古典的研究の影響と批評
 (1)枠組み
 (2)処理の理論
4.結論
 ◎さらに学ぶために
 
5章 知覚と行為―Goodale & Milner(1992)による2つの視覚経路を超えて
1.古典的研究の背景とその内容
 (1)知覚と行為:神経心理学の事例
 (2)背側ストリームと腹側ストリームのさらなる特徴
 (3)健常な実験参加者から得られる複数方向からの証拠
2.古典的研究の影響
3.古典的研究への批判
 (1)要注意点1:D. F.について
 (2)要注意点2:視覚性運動失調について
 (3)要注意点3:錯覚と行為
 (4)要注意点4:背側ストリームにおける知覚と腹側ストリームにおける行為
4.結論
 ◎さらに学ぶために
 
6章 注意 Ⅱ―Stroop(1935)による色名単語干渉現象を超えて
1.古典的研究の背景
2.古典的研究の詳細な記述
3.古典的研究の影響と批評
4.新しい説明
5.古典的研究がどのように思考を進展させるか
6.結論
 ◎さらに学ぶために

7章 健忘症―Scoville & Milner(1957)によるH. M.に関する研究を超えて
1.古典的研究の背景
2.古典的研究の詳細な記述
3.古典的研究の影響
4.古典的研究への批判
 (1)発見に対する別の解釈
 (2)海馬領域を損傷しても知覚能力や認知能力は低下しない
 (3)健忘症になっても短期記憶とワーキングメモリは低下しない
 (4)海馬の損傷によって引き起こされる健忘症は記憶の領域を超えて「全般的」である
 (5)海馬は記憶を支える中心的な脳の構造である
 (6)海馬領野を損傷しても遠隔記憶は低下しない
5.海馬領域はどのように記憶を支えているのか?
6.結論
 ◎さらに学ぶために
 
8章 ワーキングメモリ―Baddeley & Hitch(1974)によるワーキングメモリを超えて
1.古典的研究の背景
2.古典的研究の詳細な記述
3.古典的研究の影響
4.古典的研究への批判
5.結論
6.補稿:Alan Baddeleyからのコメント
 ◎さらに学ぶために
 
9章 記憶システム―Tulving(1972)によるエピソード記憶と意味記憶の区分を超えて
1.古典的研究の背景
2.古典的研究の詳細な記述
3.古典的研究の影響
4.古典的研究への批判
5.結論
 ◎さらに学ぶために
 
10章 符号化と検索―Tulving & Thomson(1973)による符号化特殊性原理を超えて
1.古典的研究の背景
2.古典的研究の詳細な記述
 (1)リスト外手がかりの有効性
 (2)再生可能語の再認失敗
 (3)符号化特殊性原理
3.古典的研究の影響
4.古典的研究への批判
5.結論
6.捕稿:Endel Tulvingからのコメント
 ◎さらに学ぶために
 
11章 人間の問題解決―Newell, Shaw, & Simon(1958)による人間の問題解決の理論を超えて
1.古典的研究の背景
2.古典的研究の詳細な記述
 (1)理論
 (2)ロジック・セオリスト
 (3)実験
 (4)問題解決過程の特徴
 (5)他の理論との比較
3.古典的研究の影響
4.古典的研究への批判
5.代替的解釈
6.結論
 ◎さらに学ぶために
 
12章 ヒューリスティックとバイアス―Tversky & Kahneman(1974)による不確実状況下の判断を超えて
1.古典的研究の背景
 (1)歴史的視座からみたヒューリスティックとバイアス
2.古典的研究の詳細な記述
 (1)最も有名なヒューリスティックの概要
3.古典的研究の影響
 (1)認知的心理学,社会心理学,応用心理学におけるヒューリスティックとバイアス
4.古典的研究への批判
 (1)ポストKahneman-Tversky期のヒューリスティック
 (2)二重過程接近法
5.結論
(1) ヒューリスティックとバイアスに関する40年の研究の評価
6.最終結論
 ◎さらに学ぶために
 
13章 リスク下の意思決定―Kahneman & Tversky(1979)によるプロスペクト理論を超えて
1.古典的研究の背景
 (1)リスク下の意思決定を定義する
2.古典的研究の詳細な記述
 (1)プロスペクト理論とは何か?
3.古典的研究の影響
4.古典的研究への批判
5.結論
 (1)プロスペクト理論はどのように思考を発展させ,思考はその結果どう進んだか
 ◎さらに学ぶために
 
14章 言語―Chomsky(1957)による統語構造論を超えて
1.古典的研究の背景
 (1)誰が心理言語学をダメにしたのか?―Chomskyに責任を負わせよう
2.古典的研究の詳細な記述
3.古典的研究の影響
 (1)言語能力と言語運用の区別
4.古典的研究への批判
 (1)経験主義から合理主義への変遷
5.結論
 ◎さらに学ぶために
 
15章 言語の神経心理学―Marshall & Newcombe(1973)による錯読パターンを超えて
1.古典研究への背景
2.古典的研究の詳細
 (1)獲得性失読の3つのサブタイプ
 (2)健常者の読みのモデルを用いた獲得性失読のサブタイプの解釈
3.古典的研究の影響と批評
 (1)他の獲得性失読のサブタイプの発見―そして獲得性書字障害のサブタイプの発見
 (2)これらの方法の発達性失読や書字障害の研究への応用
 (3)視覚的単語処理を超えて他の認知の基礎的領域へ:認知神経心理学
 (4)認知の高次領域への拡張:認知神経精神医学
 (5)将来:統合失調症と自閉症?
 ◎さらに学ぶために

文  献
人名索引
事項索引
監訳者あとがき

著者プロフィール

マイケル・W.アイゼンク  (アイゼンク マイケル ダブリュー)  (

Michael W. EysenckはRoehampton大学の教授職およびUniversity of London Royal Hollowayの名誉教授ならびに名誉フェローである。彼の主要な研究領域は不安と認知との関係についてである。彼は49冊の著書,約160の論文や本の章を執筆するとともに,数多くの認知心理学のテキストを出版している。趣味はトランプのブリッジ,クロケット,旅行,散歩である。

デイヴィッド・グルーム  (グルーム デイヴィッド)  (

David GroomeはUniversity of Westminster, Londonの心理学部主任講師であった。2011年に退職したが,いまなお,その学部とは研究上の結びつきを保っている。彼の研究関心は主に,認知と記憶,とりわけ記憶抑制と気分異常が認知に及ぼす効果についてである。彼は6冊の認知心理学のテキストの著者・共著者である。2009年に英国心理学会より,心理学教育優秀賞(BPS Award for Excellence in the Teaching of Psychology)を受賞している。趣味はランニング,旅行,犬,そして音楽である。余暇時間にはギタリストとなり,ロックスターとして大躍進する日をまだ待っている。

箱田 裕司  (ハコダ ユウジ)  (監訳

箱田 裕司(はこだ ゆうじ)
1949年 福岡県に生まれる
1977年 九州大学文学研究科博士課程心理学専攻単位取得満期退学
現在 九州大学名誉教授
   京都女子大学発達教育学部教授
<主著・論文>
認知科学のフロンティアⅠ~Ⅲ(編著)サイエンス社 1991~1993年
嘘とだましの心理学(共編著)有斐閣 2006年
認知心理学(共著)有斐閣 2010年
現代の認知心理学7 認知の個人差(共編著)北大路書房 2011年
心理学研究法2 認知(編著)誠信書房 2012年
新・知性と感性の心理学(共編著)福村書店 2014年
本当のかしこさとは何か:感情知性(EI)を育む心理学(共著)誠信書房 2015年

行場 次朗  (ギョウバ ジロウ)  (監訳

行場 次朗(ぎょうば じろう)
1954年 宮城県に生まれる
1981年 東北大学文学研究科博士課程後期心理学専攻単位取得満期退学
現在 東北大学大学院文学研究科教授
<主著・論文>
認知心理学を知る(共著) ブレーン出版 1987年
視覚と聴覚(共著)岩波書店 1994年
知覚と運動(共著)東京大学出版会 1995年
認知心理学重要研究集1 視覚認知(編著)誠信書房 1995年
イメージと認知(共著)岩波書店 2001年
心理学の視点24(共著)国際文献社 2012年
新・知性と感性の心理学(共編著)福村書店 2014年

上記内容は本書刊行時のものです。