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視界良好2
視覚障害の状態を生きる
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2017年4月
- 書店発売日
- 2017年4月20日
- 登録日
- 2017年2月23日
- 最終更新日
- 2017年4月20日
書評掲載情報
2018-03-31 |
基礎心理学研究
2018年36巻 2号 p.206-207 評者: 中野 泰志 氏(慶應義塾大学経済学部教授) |
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紹介
注目された前著『視界良好』刊行後10年。主に盲ろう通訳として活動してきた著者が,事物や他者とのコミュニケーションを通じて「見ること」をいかに獲得し良好にしてきたかを記述した第Ⅰ部。続く第Ⅱ部で,現在の自分を見つめ直しつつ,人とのつながり,自身の就活,社会問題等その解決の方向について抱いている思いを綴る。
◆著者からのメッセージ
ひとりひとりの視点を補っていくと、
その先にはなにがあるのだろう。
すべてを見たい、もっと見たい…。
それぞれの「目」を合わせれば、
「見え」はより進化していくのかもしれない。
【好評既刊】
『視界良好:先天性全盲の私が生活している世界』(河野泰弘/著)
▼聞く・触れる・嗅ぐことで「見る」世界,そこでの暮らしを柔らかに語る。
http://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784762825620
◆主な目次
まえがき
第Ⅰ部
1章 “見ること”とそれを広げること
2章 生活経験から知っていく
3章 生活の中の実感
4章 納得したい、もっと理解したいという気持ち
5章 生きる世界が拡がる:自由な想像の世界へ
●私の描く未来――――――――――――――――――ロング・コラム1
第Ⅱ部
6章 自分の気持ちを見つめる
7章 さらに、自分の気持ちを見つめる
8章 自分の可能性を探る
9章 私のこれから、世界のこれから
●近未来へ:私の就活展望―――――――――――――ロング・コラム2
あとがき
目次
まえがき
第Ⅰ部
1章 “見ること”とそれを広げること
自然な「振る舞い」って?/自然に「ものを見る」って?/「ものの違い」を知っていく/直接触れられないものを知っていく/動くものに手で触れる…
2章 生活経験から知っていく
レストランでの食事/身だしなみとおしゃれ/生活にとっての目印/表と裏/晴眼者と違うこと、だいたい同じこと
3章 生活の中の実感
トイレで…/概念の実感/疲れ目の実感/からだの疲れへの対処法/弓を引くということ/「コツをつかむ」という実感
4章 納得したい、もっと理解したいという気持ち
頭の中に地図を描く/一人ひとりの見え方/視点があるということ/焦点から“視点”を理解するということ/点字の世界、墨字の世界…/納得して理解したい…/自動車もいつか運転してみたい!
5章 生きる世界が拡がる:自由な想像の世界へ
そばにいる人の合図から…/世界を深く感じる…/私にとってのイメージ/モノと語らう/恐怖について/緊張について/“ない”からこそあり得ることも…/感覚の拡がりのために…
私の描く未来――――――――――――――――――ロング・コラム1
自分の目が見えるようになる…/未来のスマホ?/未来の自然体験ツアー?
第Ⅱ部
6章 自分の気持ちを見つめる
人前での緊張と安心感/言いにくい、聞きにくいことのやりとり/個性と安心感、楽しさ/「暗い話題」と私/共感と引き込まれること/自分を奮い立たせる
7章 さらに、自分の気持ちを見つめる
私はどうして「さびしい感じ…」になる?/さびしい感じ、新しい「楽しい」感じ…/「違い」を見て感じて幸せに触れる/夢は何層にも重ねて
8章 自分の可能性を探る
まずはとことん成りきることから…/「あとよろしく…」から「このあと、どうする?」/こんなに持っていていいのだろうか…/ヒントはあちらこちらに/いつかきっと…
9章 私のこれから、世界のこれから
限界? それとも…/つながっていること/大震災のあと…/「うまくいく」という思いを乗せて…/文化、価値観、生きるということ/もう一つの窓
近未来へ:私の就活展望―――――――――――――ロング・コラム2
「こんな仕事もあるんだ」/自分でもできそうな「会社の仕事」/企業説明会で…/近い未来に向けてできそうなこと
あとがき
上記内容は本書刊行時のものです。