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性犯罪の行動科学
発生と再発の抑止に向けた学際的アプローチ
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2010年9月
- 書店発売日
- 2010年9月19日
- 登録日
- 2010年9月17日
- 最終更新日
- 2023年2月21日
重版情報
3刷 | 出来予定日: 2017-06-16 |
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性犯罪の正しい理解と抑止に向けて,発生要因や被害・加害に関する実証研究の成果をまとめる。 |
紹介
発生数と検挙数に落差があると言われ,実態が把握しづらい「性犯罪」という現象。本書では,科学的エビデンスに基づいて,発生要因や被害・加害に関する研究成果を紹介する。犯罪・進化・社会・臨床分野の心理学や統計学・医学の専門家による,性犯罪の正しい理解と抑止に向けた取り組みの進展を企図した研究必携書。
目次
序 章 性犯罪とは
1 はじめに
2 定義
3 本書の内容
4 研究の緒につく
第1章 性犯罪研究の現状と問題点
1 はじめに
2 性犯罪に関する研究の推移
3 性犯罪研究
4 司法機関の研究者による研究
5 暗数
6 大学の研究者による研究:一般人を対象とした研究
7 性犯罪研究の実施上の問題点
第2章 性犯罪にかかわる要因
第1節 生物学的要因
1 究極要因(進化心理学・進化生物学的アプローチ)
2 至近要因(行動神経内分泌学的アプローチ)
第2節 個人要因
1 はじめに
2 性的欲求
3 パーソナリティ特性
4 認知の歪み・レイプ神話
5 多因子によるモデル
6 個人要因と性暴力加害の因果モデル
第3節 状況要因・環境要因
1 はじめに
2 性犯罪が発生しやすい場所と時間
3 集団強姦(輪姦)が発生する状況要因
4 ポルノグラフィーの影響
5 飲酒の影響
6 セクシュアルハラスメントにかかわる組織風土
第3章 性犯罪の被害者
第1節 被害の現状とその特徴
1 司法統計からみた性犯罪被害の実態
2 性犯罪被害調査
3 心理的ダメージ
4 被害調査の意義
5 通報をためらわせる要因
6 抵抗と被害の関係
7 子どもが受ける性的虐待
8 性的虐待を受けている子どもの識別
9 セクシュアルハラスメントによる被害
10 虚偽通報
第2節 被害に遭ったら
1 刑事手続の概要
2 警察の取り組み
3 検察庁の取り組み
4 裁判所(公判段階)の支援制度
5 民間被害者支援団体の取り組み
第3節 被害者の治療
1 はじめに
2 PTSDをどのように理解するか
3 認知行動療法によるPTSDの治療技法
4 事例:レイプによるPTSDに対するPE治療
第4章 性犯罪の加害者
第1節 加害者の特徴
1 性犯罪の発生状況
2 犯罪者の分類
3 性犯罪者の特徴
4 性犯罪者の常習性
第2節 加害者の再犯抑止:アセスメントと介入の枠組み
1 はじめに
2 性加害者のアセスメント
3 性加害者に対する介入
4 日本における性犯罪者処遇
5 まとめ
第3節 加害者への認知行動療法
1 性犯罪者処遇プログラムと認知行動療法
2 心理療法における認知行動療法の位置づけ
3 認知行動療法の特徴と犯罪処遇への応用
4 認知行動療法で用いられる諸技法
5 性犯罪者処遇プログラムの実践に向けて
6 今後の課題
第4節 医学的治療
1 はじめに
2 薬剤と機序
3 性犯罪者に対する薬物療法の成績
4 アメリカ合衆国における性犯罪者に対する去勢の実際
5 最後に
第5章 性犯罪の発生と再発の抑止に向けて
第1節 研究成果の応用(地域防犯,教育場面への応用)
1 防犯への応用
2 教育場面への応用
第2節 座談会:「まとめと展望」に代えて
1 研究のスタート
2 性犯罪の定義
3 生物学的要因
4 状況要因と環境要因
5 ポルノグラフィとセクシュアルハラスメントに関する問題
6 被害者支援
7 加害者の処遇
8 多様なアプローチ
9 今後の進展
トピックス
1 キンゼイ研究所
2 性に関連した団体
3 ナンパされやすい人
4 2つの性の発達段階説
5 性的欲求を測る
6 のぞきと性的盗撮の心理
7 色情盗
8 露出症
9 男性の被害
10 痴漢と女性の服装
11 二次受傷
12 婦人科の診察室から
13 電話相談における性の悩みと子どもの犯罪被害
14 性的殺人
15 犯罪者プロファイリング
16 児童ポルノ
17 発達障がいと性犯罪
18 フェティシズム
19 愛と性:ストーカー犯罪
20 売春,女子性非行
上記内容は本書刊行時のものです。