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メタ認知 基礎と応用 J・ダンロスキー(著) - 北大路書房
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メタ認知 基礎と応用 (メタニンチ キソトオウヨウ)

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発行:北大路書房
A5判
315ページ
並製
定価 3,500円+税
ISBN
978-4-7628-2714-3   COPY
ISBN 13
9784762827143   COPY
ISBN 10h
4-7628-2714-2   COPY
ISBN 10
4762827142   COPY
出版者記号
7628   COPY
Cコード
C3011  
3:専門 0:単行本 11:心理(学)
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2010年4月
書店発売日
登録日
2010年5月12日
最終更新日
2022年10月31日
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紹介

メタ認知研究の歴史的経緯から説き起こし,研究のためのパースペクティブを与える。メタ認知の理解のために必要な基礎的事項として,既知感,TOT状態,学習判断,確信度判断,ソース判断について詳説。また,応用として,目撃証言,教育場面への適用や高齢期へのメタ認知的アプローチまで展開。

目次

日本の読者のみなさんへ
まえがき

 第1章 はじめに
 第2章 メタ認知研究の歴史
  第1節 コントのパラドックスと20世紀への変わり目の内観
  第2節 内観主義のいくつかの欠点
  第3節 認知ルネサンス
  第4節 内観の復帰と心理学のメタ認知学派の台頭
  要約

第1部 基礎的なメタ認知判断
 第3章 メタ認知研究の方法と分析
  第1節 メタ記憶の測度と疑問
  第2節 メタ記憶のデータの収集,分析,解釈
   1.人はどのように記憶をモニターしているか
   2.記憶のモニタリングはどれくらい正確か
   3.モニタリングはコントロールにどのように利用されるか
  第3節 基本的なメタ認知判断についての今後の章の概観
 第4章 既知感とTOT状態
  第1節 既知感判断に関する理論
   1.ターゲット強度による説明
   2.ヒューリスティックに基づく説明
  第2節 喉まで出かかっているのに出てこない状態(TOT状態)
  第3節 既知感判断の脳基盤
  第4節 既知感の機能
   1.方略選択
   2.検索の終結
  要約
 第5章 学習判断
  第1節 すべてのモニタリング判断は同一の情報に基づいているか
  第2節 学習判断の正確度に影響を及ぼす変数
   1.学習-テストの試行数と練習による過小確信効果
   2.学習判断の時期と遅延学習判断効果
  第3節 学習判断の理論
   1.処理容易性仮説
   2.検索流暢性仮説
   3.学習判断への手がかり利用アプローチ
  第4節 学習判断の機能
   1.学習判断の機能的役割
   2.自己調整学習の理論
  要約
 第6章 確信度判断
  第1節 回想的確信度判断の正確さに影響する要因
   1.過剰確信効果と難易効果
   2.回想的確信度判断における過剰確信のバイアス修正
  第2節 回想的確信度に関する理論
   1.ヒューリスティックとバイアス
   2.生態学的アプローチ
  第3節 回想的判断の機能
  要約
 第7章 ソース判断
  第1節 ソース・モニタリングの正確さに影響する要因
   1.ソースの類似性
   2.ソース・モニタリングにおける情動や想像
  第2節 ソース・モニタリングの枠組み
   1.一夜にして有名になる:熟知性がもたらす否定的な結果
   2.ソース・メモリにおける意識的回想の役割
  第3節 ソース・モニタリングとリアリティ・モニタリングの障害
   1.統合失調症
   2.鏡徴候:鏡のなかにいる人はだれなのか。
   3.健常者にみるリアリティ・モニタリングの障害
  第4節 ソース・モニタリング判断の脳基盤
  要約

第2部 メタ認知の応用
 第8章 法律と目撃証言の正確さ
  第1節 確信度と偽りの記憶
   1.私たちは起きていない出来事の記憶に高い確信度をもつことがあるのか
   2.確信度の基礎にあるものは何か
   3.確信度は操作できるか
   4.自分自身の記憶の確信度は常に誤りはないのか
  第2節 目撃証人の確信度は陪審員にとって重要か
  第3節 ウソをつく
   1.人はウソを見破ることができるか
   2.ウソが本当になる:頻度と妥当性の関係
  第4節 後知恵バイアス
   1.後知恵バイアスはなぜ起こるのか
   2.自白,認められない証拠,および後知恵バイアス
   3.医療過誤,法的責任,および後知恵バイアス
   4.後知恵バイアスに関するその他の実例
  要約
 第9章 メタ認知と教育
  第1節 学生の自己調整学習の一般モデル
   1.自己効力感
   2.メタ認知的モニタリング
   3.メタ認知的コントロール
  第2節 特定領域での学生のメタ認知
   1.読み
   2.テキストの学習と理解のモニタリング
   3.テキストの学習と理解のコントロール
   4.書き
   5.数学
  要約

第3部 メタ認知の生涯発達
 第10章 児童期の発達
  第1節 心の理論の発達
   1.心の理論の発達の時間的推移
   2.心の理論の発達に関する理論
  第2節 メタ記憶の発達
   1.ヒト以外のメタ認知
   2.子どもにおける記憶モニタリングの発達
   3.方略の使用
  第3節 心の理論とメタ記憶との関係
  要約
 第11章 高齢期のメタ認知
  第1節 高齢者は自分の記憶についてどんなことを信じているのか
  第2節 加齢と記憶モニタリング
   1.学習判断
   2.既知感判断
   3.ソース・モニタリング
  第3節 加齢と学習・検索のコントロール 
   1.学習のコントロール
   2.検索のコントロール
  要約

引用文献
邦訳文献
人名索引
事項索引
訳者あとがき
著者紹介


●論点2.1 コントのパラドックスに関する現代の反証
●論点2.2 無心像思考とヴュルツブルグ学派
●論点2.3 内観主義復活へのジョセフ・T・ハートの貢献
●論点3.1 一歩進んだ問題:判断の正確さの違いを判断する前にもう1度よく考えよう
●論点4.1 人は既知感判断を行なうときに複数の手がかりをモニターしているのか
●論点4.2 妨害語は本当に目当ての記憶へのアクセスを妨害しているのか
●論点4.3 私は今TOT状態である。どうすれば治せるのか
●論点5.1 全体的判断:あなたがどれくらい想起できるかを予測する
●論点5.2 薬物は学習判断の正確度を低下させるのか
●論点5.3 なぜメタ理解の正確さはそれほど低いのか
●論点6.1 うつ状態は正確な自己評価を促進するか
●論点6.2 集団の確信度:3人よれば文殊の知恵か
●論点6.3 確信度判断の理論に「メタ」を付け加える
●論点7.1 ソース判断の正確さの測定
●論点7.2 ソース・モニタリング:二つの過程かそれとも一つか
●論点7.3 宇宙旅行と二人の妻との生活
●論点8.1 認知面接法
●論点9.1 テストを受けるとき,私の心を(そして私の答えを)変えるべきなのか
●論点9.2 メタ認知と教育へのアン・ブラウンの貢献
●論点9.3 自分自身の考えを説明しよう! 自己説明は学生の成績を改善するか
●論点9.4 知能が幅を利かすのか,それとも,メタ認知もまた学生の学業成績に影響するのか
●論点10.1 怪物,魔女,幽霊,うわぁ!
●論点10.2 過剰確信には適応的機能があるのか
●論点11.1 高齢者の自己効力感の信念を向上する
●論点11.2 アルツハイマー病患者はモニタリングの機能が低下しているのか
●論点11.3 成人に学習モニタリングを訓練する

上記内容は本書刊行時のものです。