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基礎から学ぶ 心理学・臨床心理学
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2009年4月
- 書店発売日
- 2009年4月7日
- 登録日
- 2010年2月18日
- 最終更新日
- 2016年5月27日
重版情報
4刷 | 出来予定日: 2016-06-21 |
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科学的研究と臨床活動を架橋する心理学入門 |
紹介
心理学と臨床心理学。その関係性は語感から生じるものとは随分と異なり,歴史的経緯や方法論はかなり違っている。本書は初学者がこれらの違いを体系的・個別項目的に理解・把握し,また個々の章でまとめられた基礎的知識のまとめを通して,心理学と臨床心理学に関する十分なパースペクティブが持てることを願って編集された。
目次
第Ⅰ部 心理学
●1 心の働き
第1章 心理学の歴史と方法
第1節 哲学から心理学へ
1.心理学とは何か/2.哲学における心理学/3.実験心理学の始まり
第2節 20世紀以降の心理学
1.ヴント批判/2.行動主義心理学/3.ゲシュタルト心理学/4.認知心理学・認知科学
第3節 心理学の方法
1.心理学における測定と尺度/2.実験観察/3.個人差の心理学
第2章 脳と心理学
第1節 はじめに
第2節 脳の構造
第3節 大脳の働き
第4節 大脳皮質と大脳辺縁系
1.大脳皮質/2.大脳辺縁系
第5節 左右の大脳半球
第6節 脳の細胞と情報伝達
第7節 脳と睡眠
第8節 おわりに
第3章 心の発達
第1節 発達の諸側面
第2節 子どもの発達
1.乳児期・幼児期の特徴/2.子どもの知的発達/3.子どもの社会性の発達
第3節 青年期の拡張と成人期
第4節 生涯発達心理学
1.生涯発達とは/2.中年期/3.老年期
第4章 感覚と知覚
第1節 感覚
1.刺激閾と弁別閾/2.視覚システム/3.聴覚システム
第2節 知覚的な体制化
1.群化の要因/2.図と地
第3節 奥行き知覚と知覚の恒常性
1.奥行き知覚/2.知覚の恒常性
第4節 錯覚
第5節 運動の知覚
第5章 学習
第1節 学習とは何か
第2節 レスポンデント条件づけ
1.パブロフの実験/2.強化・消去・自発的回復・般化・分化
第3節 オペラント条件づけ
1.スキナーの実験/2.シェーピング/3.消去・般化・弁別/4.強化スケジュール
第4節 社会的学習理論
第6章 記憶と思考
第1節 記憶のしくみ
第2節 記憶の二重貯蔵モデル
1.感覚記憶/2.短期記憶/3.長期記憶
第3節 問題解決と意思決定
1.問題解決/2.意思決定
第4節 推論
1.演繹的推論と帰納的推論/2.確率的推論/3.ウェイソン選択課題
第7章 言語と知能
第1節 言語の性質
1.言語の一般的特徴/2.言語表現の構造
第2節 言語の意味
1.単語の意味/2.統語構造と文の命題的意味/3.語用論的意味
第3節 ヒトの認知活動における言語
1.言語表現の理解(言語理解)/2.言語の機能/3.言語の獲得・発達
第4節 脳科学から見た言語
第5節 ヒトの知能と概念の働き
1.言語と概念/2.概念の機能/3.概念の性質/4.概念のモデル
第6節 知識とその表現
1.言語と知識/2.知識のさまざまな側面/3.知識表現
●2 心と社会
第8章 動機づけと情動
第1節 動機づけと欲求
1.動因/2.誘因/3.快と不快/4.二次的欲求/5.社会的欲求
第2節 感情・情動
1.快不快と感情/2.対処行動としての情動/3.環境の評価と情動/4.情動行動に伴う身体変化と感情体験
第3節 表出行動とコミュニケーション
第4節 動因による行動と情動行動の普遍性
第5節 動機づけと情動の病理
第6節 まとめ
第9章 性格
第1節 性格の記述
1.類型論によるアプローチ/2.特性によるアプローチ
第2節 性格検査の信頼性と妥当性
第10章 対人関係と集団
第1節 対人関係
1.対人認知/2.対人感情/3.関係の維持
第2節 集団心理
1.傍観者効果/2.集団思考/3.マイノリティ・インフルエンス/4.社会的アイデンティティ
第11章 自己と文化
第1節 自己とは何か
1.自己概念/2.自尊心/3.自己にかかわる動機
第2節 文化によって異なる自己
1.文化によって異なる自己のさまざまな側面/2.文化による違いはなぜ起こるか
第12章 健康と社会
第1節 健康と健康心理学
1.健康の概念と健康観/2.健康心理学
第2節 健康の維持・増進および疾病の予防と健康心理学
1.健康の維持・増進と健康行動/2.生活習慣と疾病の予防
第3節 心のケアと健康心理学
第13章 ジェンダーと心理学
第1節 セックスとジェンダー
第2節 個人の内面にあるジェンダー
1.パーソナリティとしての女性性,男性性/2.女性に対する態度
第3節 社会的行動としてのジェンダー
第4節 子どものジェンダー発達
第5節 ジェンダーの視点をもった心理学研究
第14章 人間とコンピュータ
第1節 コンピュータの歴史
第2節 コンピュータネットワークの歴史
第3節 人間対コンピュータ
第4節 コンピュータとインターネットがもたらしたもの
第5節 ネットワーク上のコミュニケーションとコミュニティ
第6節 インターネットの犯罪
第7節 どのようにITとつきあうか
第Ⅱ部 臨床心理学
●1 臨床心理学の基礎
第1章 精神分析
第1節 はじめに
第2節 心理療法としての精神分析
第3節 精神分析の主要概念
1.無意識/2.自由連想法/3.心的葛藤/4.抑圧・防衛・抵抗/5.エディプス・コンプレックス/6.幼児性欲論/7.転移・逆転移/8.治療者の介入
第4節 フロイト以後の発展
第5節 精神分析的精神療法
第6節 おわりに
第2章 分析心理学
第1節 分析心理学(ユング心理学)
第2節 無意識の諸相
1.個人的無意識と集合的(普遍的)無意識/2.元型
第3節 意識と無意識の関係
1.症状のもつ意味/2.夢分析
第3章 クライエント中心療法
第1節 はじめに
第2節 ロジャーズの人と生涯
1.農学から神学,さらに心理学へ/2.経験に学ぶ/3.臨床家および研究者としてのロジャーズ
第3節 クライエント中心療法
第4節 カウンセリングの基本スタイルの提示
第5節 建設的なパーソナリティ変化が起こる6条件
第6節 カウンセリングの3原則
第7節 おわりに
第4章 行動療法
第1節 行動療法とは
第2節 系統的脱感作とその発展
第3節 応用行動分析
第5章 発達臨床心理学
第1節 発達臨床心理学とは何か
第2節 発達臨床心理学の基本的な人間理解
1.交互作用発達モデル/2.関係発達の強調/3.オーガナイズされた経験としての自己/4.二者関係と三項関係
第3節 発達臨床心理学における見立ての特徴と臨床実践の進め方
1.関係性の障害というとらえ方/2.親-乳幼児心理療法からの貢献
第6章 心理臨床に必要な精神医学の知識
第1節 はじめに
第2節 精神障害の分類
1.古典的分類/2.現代の記述的分類
第3節 精神障害の種類
第4節 精神障害の診断
1.診断の進め方/2.精神症状のとらえ方
第5節 精神障害の治療
1.薬物療法・身体的療法/2.精神療法(心理療法,カウンセリング)/3.環境療法(社会療法)
第6節 おわりに
第7章 心理臨床に必要な心身医学の知識
第1節 心身医学と心身症
第2節 心身症の発症・経過に関連する因子
第3節 心身症の診断と治療
1.心身医学的診断/2.心身医学的治療法
第4節 チーム・アプローチ
第5節 おわりに
●2 臨床心理アセスメント
第8章 発達検査および知能検査
第1節 発達検査
第2節 知能検査
第3節 発達検査・知能検査の種類
1.発達検査/2.知能検査
第4節 実施上の留意点
第9章 質問紙法検査
第1節 質問紙法検査の特徴
1.質問紙法検査とは/2.質問紙法検査の作成/3.MMPI/4.Y-G性格検査/5.TEG(東大式エゴグラム)/6.CMI
第2節 おわりに
第10章 投映法検査
第1節 投映法検査とは何か
第2節 ロールシャッハ・テスト
第3節 主題統覚法検査
第4節 描画法検査
1.バウムテスト/2.人物画/3.風景構成法
第5節 文章完成法
第6節 P-Fスタディ
第7節 内田クレペリン検査
第8節 所見とフィードバック
●3 心理療法の実際
第11章 心理療法の技法
第1節 カウンセリング
1.相談を受ける専門家/2.カウンセリング/3.クライエントの心理
第2節 遊戯療法
1.遊戯療法とは/2.遊戯療法の実際
第3節 芸術・表現療法(絵画・箱庭・コラージュ療法)
1.芸術・表現療法とは/2.絵画療法/3.箱庭療法/4.コラージュ療法
第4節 音楽療法
1.音楽療法とは/2.音・音楽の機能
第5節 認知行動療法
1.認知行動療法とは/2.認知行動療法の特徴/3.認知行動療法の実施/4.認知行動療法における認知と行動の役割/5.認知行動療法の介入構造/6.認知行動療法における介入の実際
第6節 自律訓練法と自己調整法
1.自律訓練法/2.標準練習/3.自己調整法
第7節 家族療法(システムズアプローチ)
1.コミュニケーションと家族/2.家族とともに解決に取り組む/3.システムの3つの属性から働きかける/4.おわりに
第8節 グループアプローチ
1.精神分析的グループアプローチ/2.人間中心的グループアプローチ/3.行動療法的グループアプローチ/4.治療的メカニズムと契約の重視
第12章 臨床心理士の活動と倫理
第1節 はじめに
1.臨床心理士の活動の広がり/2.倫理とはなぜ必要なのか―権限と責任
第2節 臨床心理士(心理臨床家)にとっての倫理
1.心理臨床における関係の特殊性/2.臨床心理士の職業的倫理7原則/3.臨床心理士の守秘義務
第3節 心理学を研究する者としての倫理
第4節 おわりに
第13章 心理臨床の実践領域
第1節 教育領域の実践
1.スクールカウンセラー/2.学生相談室の心理臨床
第2節 福祉領域の実践
1.福祉とは/2.児童相談所とは/3.おもな相談内容と心理職(児童心理司)の役割
第3節 医療・保健領域の実践
1.精神科医療における心理臨床/2.心身医療における心理臨床
第4節 司法・矯正・警察領域の実践
1.はじめに/2.警察における心理臨床/3.裁判における心理臨床/4.矯正における心理臨床/5.更生保護における心理臨床
第5節 産業領域の実践
1.産業カウンセリングと産業メンタルヘルスの背景/2.産業カウンセリングの実践
第6節 私設心理相談領域の実際
上記内容は本書刊行時のものです。