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都市経営時代のアーバンデザイン 西村 幸夫(編集) - 学芸出版社
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都市経営時代のアーバンデザイン (トシケイエイジダイノアーバンデザイン)

工業・工学
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発行:学芸出版社
B5判
224ページ
定価 3,700円+税
ISBN
978-4-7615-3228-4   COPY
ISBN 13
9784761532284   COPY
ISBN 10h
4-7615-3228-9   COPY
ISBN 10
4761532289   COPY
出版者記号
7615   COPY
Cコード
C0052  
0:一般 0:単行本 52:建築
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2017年2月7日
最終更新日
2017年2月7日
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紹介

人口減少と社会の成熟が進み、ハードとソフトを併せた都市政策が求められている。【現場における】デザインの力を信じ共有できる都市生活の実感を梃子に実践を進めているデトロイト、バッファロー、シュトゥットガルト、南相馬市小高区、バルセロナ、ミラノ、柏の葉、横浜、台北、ニューヨーク、マルセイユ、ロンドン、フローニンゲンを紹介

目次

はじめに

1部 人口減少時代のアーバンデザイン
1章 積極的な非都市化を進める ── デトロイト
   高梨遼太朗・黒瀬武史
      1・1 人口減少と荒廃の先に
      1・2 荒廃の経緯と特徴
      1・3 草の根活動の広がり
      1・4 選択と集中計画の試行錯誤
      1・5 戦略的長期計画デトロイト・フューチャー・シティ(DFC)と
          都市計画の地と図の反転
      1・6 DFCの影響と限界
      1・7 地区単位の積極的非都市化への到達過程

2章 縮退工業都市の戦略とブラウンフィールド ── バッファロー
   黒瀬武史
      2・1 縮退都市とブラウンフィールド問題
      2・2 縮退工業都市の未来を拓く
      2・3 ブラウンフィールド再生を地区の再生に繋げる
      2・4 工業都市の再生を促す産業と戦略

3章 成長都市から定常化へのパラダイムシフト ── シュトゥットガルト
   坂本英之
      3・1 ドイツ都市のパラダイムシフト
      3・2 ドイツ都市計画の特徴
      3・3 土地利用の原型をつくったバウシュタッフェルプラン
      3・4 シュトゥットガルト市の都市計画の動向
      3・5 インテグレートされた都市開発プログラム
      3・6 シュトゥットガルト21と州民投票
      3・7 丘陵地の整備 ──グリーンUからグリーンリングへ
      3・8 生活者の都市シュトゥットガルト

4章 原発被災地域の復興における経営 ── 福島県南相馬市小高区
   窪田亜矢
      4・1 経営概念と原発被災地域
      4・2 福島県南相馬市小高区の事例分析
      4・3 原発被災地域の復興における経営

2部 成熟社会を支えるアーバンデザイン
5章 社会的弱者と向き合うポスト都市再生のアーバンデザイン ── バルセロナ
   阿部大輔
      5・1 空間再生のバルセロナ・モデルの系譜
      5・2 公共空間主導の地区再生 ──「つくる」からマネジメントへ
      5・3 バルセロナ都市再生の光と陰
      5・4 社会的包摂を支えるアーバンデザイン

6章 革新的ランドスケープを用いたアーバンデザイン ── ミラノと柏の葉
   宮脇勝
      6・1 ミラノ垂直の森
      6・2 柏の葉アーバンデザイン
      6・3 ランドスケープを主軸にアーバンデザインを考える意義

7章 文化芸術創造都市からインナーハーバー再生戦略へ ── 横浜
   野原卓・鈴木伸治
      7・1 「港町」横浜の誇りと再生 ──海都横浜の誕生と遺伝子
      7・2 横浜の都市デザイン ──六大事業から文化芸術創造都市へ
      7・3 クリエイティブシティ・ヨコハマによる都心再生戦略
      7・4 創造界隈拠点形成によるツボ押し戦略
      7・5 インナーハーバー再生戦略
      7・6 横浜都市戦略のゆくえ

8章 保全型アーバンデザインから創造都市戦略へ ── 台北
   楊惠亘・柏原沙織・鈴木伸治
      8・1 変化するアーバンデザイン像
      8・2 台北におけるアーバンデザインの変遷
      8・3 歴史地区保全とアーバンデザイン
      8・4 URSの仕組みと展開
      8・5 産業遺産の保全と活用
      8・6 北門における景観保存
      8・7 実験を重ねるアーバンデザイン

3部 都市生活のデザインへ向かう「合意形成とリーダーシップ」
9章 企業経営者ブルームバーグ市長のもとでの都市空間再編 ── ニューヨーク
   中島直人
      9・1 再び、アーバンデザインの先進地へ
      9・2 都市空間を再編する長期ビジョンとリゾーニング
      9・3 都市のイメージを刷新する新たな公共空間の創出
      9・4 ブルームバーグ以後のニューヨーク

10章 斜陽都市を欧州文化首都に押し上げる大統領と市長の牽引力 ── マルセイユ
   鳥海基樹
      10・1 地方分権性善説を疑う
      10・2 文化政策を梃子とした都市再生
      10・3 アーバンデザイン・ニュー・ディール
      10・4 凋落都市から欧州文化首都へ

11章 広域自治体大ロンドン庁による歴史的都市景観の形成戦略 ── ロンドン
   岡村祐
      11・1 計画主導によるスカイラインの形成
      11・2 広域的眺望景観の保全
          ──ランドマークへの眺めの保全から多様なスカイラインの形成へ
      11・3 世界遺産の周辺環境の保全
          ──バッファゾーンによらない世界遺産周辺エリアの保護手法の開発
      11・4 「新たな」歴史的都市景観の探求

12章 自転車都市にみる都市再生と合意形成 ── フローニンゲン
    坪原紳二
      12・1 オランダを代表する自転車都市
      12・2 都心に出会い機能を再生する
      12・3 住宅地の史跡公園を再生する
      12・4 都心の歩行空間を再生する
      12・5 自転車都市のブランド化

著者プロフィール

西村 幸夫  (ニシムラ ユキオ)  (編集

1952年福岡県生まれ。東京大学工学部都市工学科卒業、同大学院修了。明治大学助手、東京大学助教授を経て、現在東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻教授。著書に『都市保全計画』(東京大学出版会)、『環境保全と景観創造』『西村幸夫風景論ノート』『西村幸夫都市論ノート』(以上、鹿島出版会)、『町並みまちづくり物語』(古今書院)など。編著に『都市の風景計画』『日本の風景計画』『都市美』『路地からのまちづくり』『証言・まちづくり』『証言・町並み保存』『風景の思想』『都市空間の構想力』(以上、学芸出版社)、『まちづくりを学ぶ』(有斐閣)、『まちの見方・調べ方』『まちづくり学』(以上、朝倉書店)など。

高梨 遼太朗  (タカナシ リョウタロウ)  (著/文

1989年東京都生まれ。東京大学工学部都市工学科卒業、同工学系研究科都市工学専攻修士課程修了。現在、総合商社に勤務。

黒瀬 武史  (クロセ タケフミ)  (著/文

1981年福岡県生まれ。東京大学工学部都市工学科卒業、同工学系研究科都市工学専攻修士課程修了。株式会社日建設計 都市デザイン室、東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻助教を経て、現在、九州大学大学院人間環境学研究院都市・建築学部門准教授。共著に『アーバンデザインセンター ─開かれたまちづくりの場』(理工図書)、『世界のSSD100 ─都市持続再生のツボ』(彰国社)など。

坂本 英之  (サカモト ヒデユキ)  (著/文

1954年石川県生まれ。明治大学建築学科卒業、同工学系研究科建築学専攻修士課程修了。渡独、シュトゥットガルト大学大学院博士課程修了、シュタットバウ・アトリエを経て、現在、金沢美術工芸大学デザイン科環境デザイン専攻教授。共著に『NPO教書』(風土社)、『都市の風景計画』『日本の風景計画』(以上、学芸出版社)、『金沢のまちと環境デザイン』(能登印刷株式会社)、『つなぐ 環境デザインがわかる』(朝倉出版)など。

窪田 亜矢  (クボタ アヤ)  (著/文

1968年東京都生まれ。東京大学工学部都市工学科卒業、同修士・博士課程修了、コロンビア大学大学院修士課程修了。博士(工学)・一級建築士。㈱アルテップ、工学院大学などを経て、現在、東京大学大学院工学系研究科特任教授。2014年より復興デザイン研究体としても活動。単著に『界隈が活きるニューヨークのまちづくり』(学芸出版社)。

阿部 大輔  (アベ ダイスケ)  (著/文

1975年米国ハワイ州ホノルル生まれ。早稲田大学土木工学科卒業、東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻修士課程・博士課程修了。政策研究大学院大学、東京大学大学院建築学専攻特任助教を経て、現在、龍谷大学政策学部准教授。著書に『バルセロナ旧市街の再生戦略』(学芸出版社)、共編著に『地域空間の包容力と社会的持続性』(日本経済評論社)、『持続可能な都市再生のかたち』(日本評論社)、共著に『都市空間の構想力』(学芸出版社)など。

宮脇 勝  (ミヤワキ マサル)  (著/文

1966年北海道生まれ。東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻修士、博士課程修了。博士(工学)。北海道大学大学院助手、千葉大学大学院准教授を経て、現在、名古屋大学大学院環境学研究科准教授。単著に『ランドスケープと都市デザイン ─風景計画のこれから』(朝倉書店)、『欧州のランドスケープ・プランニングとプロジェクト』(マルモ出版)、共著に『都市の風景計画』『日本の風景計画』『都市美』(以上、学芸出版社)など。

野原 卓  (ノハラ タク)  (著/文

1975年東京都生まれ。東京大学工学部都市工学科卒業、同大学院工学系研究科都市工学専攻修了。株式会社久米設計、東京大学大学院助手及び特任助手、同先端科学技術研究センター助教を経て、現在、横浜国立大学大学院都市イノベーション研究院准教授。岩手県洋野町、福島県喜多方市、神奈川県横浜市、東京都大田区等にて都市デザイン実践活動に関わる。共著に『都市空間の構想力』(学芸出版社)、『世界のSSD100 ─都市持続再生のツボ』(彰国社)など。

鈴木 伸治  (スズキ ノブハル)  (著/文

1968年大阪府生まれ。京都大学工学部建築学科卒業、東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻修士課程修了。同専攻助手、関東学院大学工学部土木工学科専任講師・助教授を経て、現在、横浜市立大学国際総合科学部教授。編著に『創造性が都市を変える』(学芸出版社)、『今、田村明を読む ─田村明著作選集』(春風社)、共著に『はじめて学ぶ都市計画』(市ヶ谷出版)、『明日の都市づくり』(慶応大学出版会)など。

楊 惠亘  (ヨウ ケイセン)  (著/文

1981年台湾台北市生まれ。台湾大学農学部園芸学科卒業後来日。東京大学工学系研究科都市工学専攻修士及び博士課程修了。横浜市立大学グローバル都市協力研究センター特任助教を経て、現在、同都市社会文化研究科客員研究員。共著に『創造性が都市を変える』(学芸出版社)、『アーバンデザインセンター ─開かれたまちづくりの場』(理工図書出版)など。

柏原 沙織  (カシハラ サオリ)  (著/文

1983年京都府生まれ。同志社大学文学部文化学科心理学専攻卒業、東京大学大学院新領域創成科学研究科社会文化環境学専攻修士課程修了。株式会社富士通総研、横浜市立大学グローバル都市協力研究センター特任助教を経て、同都市社会文化研究科・客員研究員。現在、東京大学工学系研究科都市工学専攻博士課程に在籍中。

中島 直人  (ナカジマ ナオト)  (著/文

1976年東京都生まれ。東京大学工学部都市工学科卒業、同工学系研究科都市工学専攻修士課程修了。同専攻助手・助教、慶應義塾大学環境情報学部専任講師・准教授を経て、現在、東京大学大学院工学系研究科准教授。著書に『都市美運動』(東京大学出版会)、『都市計画家石川栄耀 ─都市探求の軌跡』(共著、鹿島出版会)、『白熱講義 これからの日本に都市計画は必要ですか』(共著、学芸出版社)、『パブリックライフ学入門』(共訳、鹿島出版会)など。

鳥海 基樹  (トリウミ モトキ)  (著/文

1969年埼玉県生まれ。フランス国立社会科学高等研究院(EHESS)博士課程修了。東京都立大学専任講師を経て、現在、首都大学東京准教授。共著に『フランスの開発型都市デザイン ─地方がしかけるグラン・プロジェ』(彰国社)、『スカイスクレイパーズ ─世界の高層建築の挑戦』(鹿島出版会)、『都市空間のガバナンスと法』(信山社)など。

岡村 祐  (オカムラ ユウ)  (著/文

1978年生まれ。東京大学工学部都市工学科卒業、同大学院修士課程修了。2008年同大学院博士課程修了。首都大学東京大学院都市環境科学研究科観光科学域特任助教・助教を経て、2016年4月より同准教授。この間、2013年にウェストミンスター大学(英国ロンドン)に客員研究員として在籍。共著に『景観法を活かす』『観光まちづくり』(以上、学芸出版社)、『文化ツーリズム学』(朝倉書店)など。

坪原 紳二  (ツボハラ シンジ)  (著/文

1965年東京都生まれ。東京大学工学部都市工学科卒業。同工学系研究科都市工学専攻修士課程修了。神戸大学自然科学研究科環境科学専攻博士課程修了。国立フローニンゲン大学空間科学部博士課程修了。熊本県立大学助教授を経て、現在、跡見学園女子大学准教授。共著に『New Principles in Planning Evaluation』(Ashgate)、単著論文に「オランダ・フローニンゲンの交通循環計画の導入プロセスにおけるリベラル・デモクラシー」(都市計画学会一般研究論文)など。

上記内容は本書刊行時のものです。