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大阪マージナルガイド
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2021年9月15日
- 書店発売日
- 2021年9月17日
- 登録日
- 2021年7月19日
- 最終更新日
- 2021年10月5日
書評掲載情報
2021-11-05 |
解放新聞
2021年11月5日(第3007号) 評者: 安田 耕一 氏 |
2021-10-09 |
毎日新聞
朝刊 評者: 磯田道史(国際日本文化研究センター教授・日本近世・近代史) |
2021-09-25 | 月刊「同和教育」であい 2021年9月(No.714) |
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紹介
大阪では三郷と称していた時代から、中心地の周縁部にさまざまな被差別民が居住し、警察業務や皮革業、墓所の管理、葬送などをになっていた。大正期に第二次市域編入が行われると、人口も東京をしのいで名実ともに大都市“大大阪”が姿をあらわす。都市機能が充実し、人びとの生活に繁栄・発展・享楽がもたらされる反面、大都市行政の運営をになうようにして被差別共同体の近接に墓所、火葬場、塵芥処理施設、屠場、避病院、監獄など公共性をもちながらも、賤視される施設が組み込まれていく。
これまで語られてこなかった近世の被差別民の役割と近代における都市機能の関係をたどるもうひとつの大阪歴史案内。『かくれスポット大阪』(2013年)、『続かくれスポット大阪』(2015年)をリニューアルした決定版。
目次
序論 都市大阪のなかの被差別民
エリア編
Ⅰ 道頓堀・千日前―― ハレとケガレの空間
Ⅱ 日本橋・下寺―― 街道とスラムの様相
Ⅲ 天王寺・新世界―― 博覧会と遊興地の風景
Ⅳ 渡辺・西浜―― 皮革と太鼓の文化
Ⅴ 太子・萩之茶屋―― 釜ヶ崎と日雇い労働者のまち
Ⅵ 山王・飛田―― 龍神と遊廓の舞台
Ⅶ 天満・長柄―― 紡績とセツルメントの拠点
Ⅷ 本庄・北野―― 医療と福祉の原点
Ⅸ 中津・下三番―― 新淀川と移転の足跡
トピックス編
近代社会の周縁① 四カ所・七墓
近代社会の周縁② 食肉・屠場
近代社会の周縁③ 職業・労働紹介
補論 〝大大阪〞と被差別民
1 インナーシティから〝大大阪〞へ
2 ディープ・サウス― 釜ヶ崎と西浜・西成
3 アトラクティブ・ノース― 本庄・長柄と舟場
4 近代大阪と被差別民
参考文献
あとがき
上記内容は本書刊行時のものです。