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高知の部落史 高知県部落史研究会(編) - 高知県部落史研究会
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高知の部落史 (コウチノブラクシ)

歴史・地理
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A5判
縦210mm 横148mm 厚さ21mm
重さ 553g
381ページ
並製
定価 2,800円+税
ISBN
978-4-7592-4226-3   COPY
ISBN 13
9784759242263   COPY
ISBN 10h
4-7592-4226-0   COPY
ISBN 10
4759242260   COPY
出版者記号
7592   COPY
Cコード
C0021  
0:一般 0:単行本 21:日本歴史
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2017年7月
書店発売日
登録日
2017年6月27日
最終更新日
2018年6月25日
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受賞情報

第28回 高知出版学術賞 本賞 受賞 (2018年3月29日)

書評掲載情報

2018-01-22 高知新聞  
評者: 楠瀬慶太氏
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重版情報

2刷 出来予定日: 2018-07-01
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紹介

高知県部落史研究会40年の成果を一冊にまとめた高知県初の部落史の通史。「中世・近世」、「近代」の二部構成で、被差別部落の人びとのくらしや生活を重視した内容。

目次

第一部 中世・近世
第1章 中世土佐のさまざまな民衆と坂の者
第2章 土佐藩政期のかわたと身分の制度化
第3章 さまざまな生業
第4章 郷株と一升物・投上げ問題
第5章 藩と長吏
第6章 身分・生活規制令と生活
第7章 幕末の地域社会とのかかわり

 第二部 近代
第1章 「解放令」と近代の土佐
第2章 膏取一揆
第3章 「解放令」反対騒擾
第4章 明治期の部落の人びとのくらし
第5章 明治期の教育
第6章 部落改善へ
第7章 融和と水平
第8章 昭和恐慌以降の部落差別撤廃運動
第9章 戦時下の部落問題

高知県部落史研究会会報『高知の部落史』(第一号~第一五八号)全目録
略年表

版元から一言

本書は、1978年に結成された高知県部落史研究会40年の活動の成果を一冊にまとめたものです。
 高知県部落史研究会は、高知県における被差別部落及び部落問題の歴史的研究を推進し、同和教育の発展に寄与することを目的として、会員が相互に史料の調査・研究に取り組むとともに、情報の交換、研究成果の交流及び発表のための例会および機関誌の発行に取り組んできました。
 研究会の結成を呼びかけた案内には、部落史研究の意義と高知県での研究状況について、「部落問題の科学的認識と部落解放の展望を確実にするためには、被差別部落の形成と変遷及び解放運動の歴史的研究の大切なことは、言うまでもありませんが、高知県においては、未だ史料の調査も不充分であり、体系的な把握が困難な状況にあります」としたうえで、部落史研究の進展のためには「県内郷土史研究と同和教育実践者が一つとなって共同学習を続けることにより、その成果を期待できる」としています。当初は郷土史研究者や小・中・高等学校の教員など14名でのスタートでしたが、次第に会員は増加し、結成5年後には40名程の組織になり、最盛時には80名程の会員を擁するに至りました。これは1980年代の同和教育の進展に伴い、地域に根差した史料の発掘と教材化が強く渇望されていたからに他なりません。
これまで高知県では数多くの部落史関係の論文が発表されていますが、中世から近世を経て近代までを見通した通史はありませんでした。本書は、初めて中世から近代までを網羅した本格的な高知県部落史の通史で、第一部「中世・近世」と第二部「近代」の二部構成となっています。
本書第一部では、本県中世のさまざまな民衆と「坂の者」の様相、近世の「坂の者」から「かわた・穢多」への変遷、かれらの生業や役負担、くらしや藩の規制などについて扱っています。第二部では、「解放令」前後のさまざまな動きを明らかにし、続いて明治期の被差別部落の人びとのくらしや教育の実相、最後に明治末期以降の部落差別撤廃に取り組んださまざまな運動をたどっています。
なお、附録として、高知県部落史研究会の機関誌「高知の部落史」全158号の目次と略年表を入れてあります。機関誌の目次からは、高知県部落史研究会のこれまでの活動の概略をうかがい知ることができるようになっています。
 本書の刊行によって、高知県の部落史研究はもとより、全国的な地域部落史研究の進展につながることが期待されます。


第28回 高知出版学術賞 本賞 受賞 (2018年3月29日)

上記内容は本書刊行時のものです。