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ビジュアル部落史 大阪人権博物館(編) - 解放出版社
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ビジュアル部落史 (ビジュアルブラクシ)

歴史・地理
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発行:解放出版社
A4判
縦297mm 横210mm 厚さ10mm
重さ 588g
146ページ
並製
定価 2,800円+税
ISBN
978-4-7592-4058-0   COPY
ISBN 13
9784759240580   COPY
ISBN 10h
4-7592-4058-6   COPY
ISBN 10
4759240586   COPY
出版者記号
7592   COPY
Cコード
C0021  
0:一般 0:単行本 21:日本歴史
出版社在庫情報
品切れ・重版未定
初版年月日
2010年11月
書店発売日
登録日
2010年10月13日
最終更新日
2019年2月19日
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紹介

古代から現代にいたる長期的視点で部落問題を概観。写真、図版を多用しフルカラーで視覚に訴える内容は、部落史学習をはじめ広く活用できる。2006~8年に刊行された『ビジュアル部落史』全5巻(大阪人権博物館編刊)の合本。

目次

1.身分制社会と被差別民
 中世非人の成立
 宿の形成
 散所と声聞師
 河原者と中世社会
 戦国大名と「かわた」
 近世村落とかわた身分
 都市大坂とかわた身分
 かわた身分の役と生業
 支配思想・風俗統制
 かわた・長吏身分と頭支配
 芸能と支配
 近世の非人身分
 多様な被差別民
 身分制社会と被差別民・関係年表

2.近代日本社会と被差別部落
 身分制廃止への動き
 「解放令」の布告
 「解放令」反対一揆の嵐
 自由民権と啓蒙思想
 松方デフレと部落の窮乏
 部落改善運動の提唱
 融和主義の登場
 社会の視線
 皮革業の隆盛と内国博覧会
 天皇制と部落の移転
 大正デモクラシーと救済
 人種論と部落の起源の探求
 解放への胎動
 近代日本社会と被差別部落・関係年表

3.水平運動と融和運動
 全国水平社の創立
 各地の水平社
 徹底的差別糾弾闘争
 融和団体・同愛会
 水平運動の諸潮流
 全国水平社の労農連帯
 全国水平社の反軍闘争
 全国水平社の生活擁護闘争
 融和団体・中央融和事業協会
 水平社解消論と部落委員会活動
 高松結婚差別裁判糾弾闘争
 融和事業完成十カ年計画
 戦時下の水平運動と融和運動
 水平運動と融和運動・関係年表

4.戦後の部落解放運動
 敗戦と部落解放運動
 憲法と部落問題
 差別事件と行政闘争
 部落解放国策樹立運動
 同和対策審議会答申
 同和対策事業特別措置法と同和行政
 マスコミが取り上げた部落問題
 同和教育と人権教育
 「部落地名総鑑」と身元調査
 狭山事件とえん罪
 部落の識字運動
 部落解放と労働者・市民との連帯
 差別事件と社会の意識
 戦後の部落解放運動・関係年表

5.被差別民の文化と芸能
 役目と被差別民
 生業と被差別民
 皮・肉と被差別民
 門付芸
 大道芸
 舞台の上の被差別民
 近代の皮革・食肉業
 現代の部落と生業
 近代芸能のゆくえ
 信仰・祭り
 近代文学・芸術と部落
 戦後文学・芸術と部落
 子守唄と守唄
 食文化

前書きなど

 近年、新しい資料の発見や、これまで明らかにされてきた資料の読み直しなどによって、部落史研究は、成熟してきています。
 たとえば、前近代の身分制社会と被差別民との関係は、生業や生活空間などまったく新しい観点から詳細な具体像が描かれています。また、明治維新によって新たな国家ができたことにより「四民平等」社会の実現が可能でしたが、現実には、あたらしい価値観や秩序のもとで、部落差別は再生産されていったことも数々の事例で明らかにされています。
 こうした古い身分、居住地そして職業によって部落を排除していこうとする日本社会に対して、部落の人びとや多くの支援者が反差別の思想を打ち出して立ち上がりました。部落改善運動、融和運動そして水平運動と、その考え方や闘い方はさまざまでしたが、不当な部落差別をなくし、平等を手にしようとする点ではその運動も同じでした。
 そしてその流れは、アジア・太平洋戦争後の部落解放運動となって受け継がれるとともに、部落の人々は、多様な仕事や文化などを通して生活を営んできました。
 本書は、部落史学習用教材として図版を多く用い、日本社会における部落差別と、それと闘った運動をはじめとして、産業や思想など様々な角度から簡潔に解説してものです。
 部落問題について、今日的な視点から学習する際に、多くの方々に活用していただければ幸いです。

上記内容は本書刊行時のものです。