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ひとあしひとあし前へ
この子たちと歩んだ37年
発行:解放出版社
四六判
縦188mm
横128mm
厚さ18mm
重さ 289g
239ページ
並製
定価
2,000円+税
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2017年3月
- 書店発売日
- 2017年3月24日
- 登録日
- 2017年2月24日
- 最終更新日
- 2017年3月24日
紹介
「為政者が公然と進める反(非)道徳(違憲の戦争法の強行採決、武器輸出、原発再稼働、沖縄の弾圧……)に対決すること抜きに、どうして子どもたちに道徳を語れようか。貧困の中で生きている六人に一人の子どもたちに、貧乏を認識させなければならない。社会の仕組みを教えなくてはならない。声を上げ、行動を起こしていくことの正当性を自覚させていかなくてはならない。そして何よりも、困難を背負い、教室の中で最もさみしい思いをしている子に寄り添い、出口を見い出せる実践が進められなければならないのだと思う。」(「おわりに」より)
本書は、埼玉県下の中学校の教員として、部落差別や人種差別、あるいは貧困のなかで苦しんでいる多くの子どもたちと真摯に向き合い、解放教育・人権教育に取り組んできた著者の37年間の軌跡を記す。
目次
はじめに
1 母の死
2 日教組の旗の下に
3 Hとの出会い、Nとの出会い
4 学年劇
5 結婚、新婚旅行、育児休暇
6 もうひとつのむらへ
7 Yのこと― この子の力を信じて歩んでいきます
8 父の死
9 Tと歩む― もう一度、このむらの教師として
10 エドたちと歩んだ三年間
11 最後の担任
12 Uたちと立ち上げた子ども会
あとがき
版元から一言
中学校の教員として、差別や貧困のなかで困難に苦しんできた子どもたちと寄り添ってきた著者ですが、本書は一貫して、具体的なエピソードや経験事例をベースに構成されています。子どもたちの苦しみや置かれている環境に、著者がどのように向き合ってきたか、リアルな体験記として一気に読むことができる秀作です。
上記内容は本書刊行時のものです。