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部落差別解消への展望 神原 文子(著) - 解放出版社
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部落差別解消への展望 (ブラクサベツカイショウヘノテンボウ) 人権意識調査結果から人権啓発の課題がみえた (ジンケンイシキチョウサケッカカラジンケンケイハツノカダイガミエタ)

社会一般
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発行:解放出版社
A5判
縦210mm 横148mm 厚さ11mm
重さ 277g
176ページ
並製
定価 1,600円+税
ISBN
978-4-7592-1038-5   COPY
ISBN 13
9784759210385   COPY
ISBN 10h
4-7592-1038-5   COPY
ISBN 10
4759210385   COPY
出版者記号
7592   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2023年2月20日
書店発売日
登録日
2022年12月19日
最終更新日
2023年2月15日
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書評掲載情報

2023-03-25 月刊「同和教育」であい  No.732(2023年3月)
評者: 本の紹介_ 受・信・送・信
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紹介

社会学者・専門社会調査士として長年、各地の人権意識調査に携わってきた著者が、その経験をもとに有効な質問項目の選定と有効な分析手法を提示し、それによって検証できた知見を紹介する。とくに差別意識・人権意識の程度を測る尺度を構成して、その尺度を用いてこれらの意識に影響する諸要因を確認、これまでの人権学習・人権啓発の効果を検討し、今後の人権施策の課題を明らかにする。

目次

はじめに

Ⅰ 人権意識調査における先行研究と問題意識
1 既存の市民人権意識調査にみられる課題
2 人権意識調査のねらい
3 既存の人権意識調査における成果―その1
4 既存の人権意識調査における成果―その2
5 小括と課題

Ⅱ 「大阪府2010年調査」の集約
はじめに
1 分析課題
2 人権意識、差別意識を測る尺度づくり
3 過去の人権学習が現在の人権意識に与える影響―〈視点1〉
4 同和地区に対する差別意識の形成要因―〈視点2〉
5 結婚における問題意識と人権意識―〈視点6〉
6 小 括

Ⅲ 差別に関する人権意識を測る―「大阪市2010・2015・2020年調査」より
1 差別に関する人権意識を測る尺度
2 差別に関する人権意識尺度の活用
3 結婚などにおける人権意識と住宅選択における反忌避意識
4 小 括

Ⅳ 部落差別意識をとらえる―「大阪市2010・2015・2020年調査」より
1 部落差別意識を測る
2 差別に関する人権意識と、懸念意識および忌避意識
3 部落差別意識に影響する諸要因
4 小 括

Ⅴ 部落差別の社会化と同和問題学習―「泉南市2012年調査」より
はじめに
1 部落差別意識を測定する
2 部落差別の社会化
3 同和問題学習の経験
4 同和問題学習における理解度と学習効果
5 部落差別の社会化と同和問題学習
6 小 括

Ⅵ 反部落差別意識に影響する諸要因のパス解析
1 「泉南市2012年調査」におけるパス解析
2 「大阪市2020年調査」におけるパス解析
3 小 括

Ⅶ さまざまな人権意識の構造を探る 「三田市2020年調査」より
1 さまざまな人権意識尺度
2 人権意識の構造
3 小 括

Ⅷ 政策提言
部落差別解消にむけて

本書で紹介している人権意識調査一覧
文献

あとがき

前書きなど

 これまで20年近い間、私は、一社会学者として、また、専門社会調査士資格を有し、大学で社会調査法の講義や実習を担当してきた、いわゆる“学識経験者”として、複数の自治体における人権意識調査にかかわらせていただいてきました。
 本書では、多くの自治体が実施してきた人権意識調査において、これまで何が明らかにされてきたのか、何が明らかにされておらず、何を明らかにする必要があるのかという問題意識のもと、有効な質問項目の選定、有効な分析手法、そして、それらの質問項目と分析手法を用いることで検証できた知見を紹介します。
 とりわけ、市民一人ひとりの差別意識と人権意識に焦点をあて、①差別意識の程度と人権意識の程度を測る尺度を構成し、それらの尺度を用いて、②差別意識と人権意識に影響する諸要因を確認し、あわせて、③これまでの人権学習や人権啓発の効果を検討し、そのうえで、④今後の人権施策の課題を提起します。

著者プロフィール

神原 文子  (カンバラ フミコ)  (

社会学者(博士)・専門社会調査士

〈プロフィール〉
京都大学大学院博士後期課程社会学専攻単位取得満期退学。
専門は、家族社会学、教育社会学、人権問題。
長年、大学教員として家族社会学や社会調査法を担当してきました。
ひとり親家族の貧困、被差別、生きづらさについて、現代家族とジェンダー不平等について、また、子どもの人権にかかわるしつけと体罰の問題についてなど、さまざまなテーマについて生活者の視点から調査研究をしてきました。そのほか、複数の自治体の「人権に関する市民意識調査」の分析に携わり、差別の要因分析にもとづく人権学習・人権啓発の課題について問題提起しています。

〈主な著書〉
『子づれシングルの社会学―貧困・被差別・生きづらさ』(2020年 晃洋書房)
『子づれシングルと子どもたち―ひとり親家庭で育つ子どもたちの生活実態』(明石書店 2014年)
『子づれシングル―ひとり親家族の自立と社会的支援』(2010年 明石書店)
『よくわかる現代家族 第2版』(2016年 ミネルヴァ書房)共著
『教育と家族の不平等問題―被差別部落の内と外―』(2000年 恒星社厚生閣)
など

上記内容は本書刊行時のものです。