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被差別部落マイノリティのアイデンティティと社会関係 内田 龍史(著) - 解放出版社
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被差別部落マイノリティのアイデンティティと社会関係 (ヒサベツブラクマイノリティノアイデンティティトシャカイカンケイ)

社会科学
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発行:解放出版社
A5判
縦217mm 横155mm 厚さ25mm
重さ 617g
358ページ
上製
定価 5,000円+税
ISBN
978-4-7592-0121-5   COPY
ISBN 13
9784759201215   COPY
ISBN 10h
4-7592-0121-1   COPY
ISBN 10
4759201211   COPY
出版者記号
7592   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2020年2月29日
書店発売日
登録日
2020年3月5日
最終更新日
2020年3月31日
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書評掲載情報

2021-03-31 佐賀部落解放研究所紀要|部落史研究|  VOL.38(2021.3)
評者: 妻木 進吾 氏
2021-01-01 図書新聞  2021年1月1日 3477号
評者: 山本 崇紀氏(静岡大学人文社会科学部准教授)
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紹介

内田龍史(大阪市立大学大学院文学研究科人間行動学専攻社会学専修)博士論文「被差別部落マイノリティのアイデンティティと社会関係に関する研究」に、以降の部落のアイデンティティに関する研究を追加した論文集。

目次

はじめに

序章 部落―部落外の社会関係の分析に向けて――エスニック関係論を手がかりに
 はじめに――問題設定
 1 部落問題の現状把握研究
 2 分析枠組み――エスニック関係論を手がかりに
 3 集団的アイデンティティについて(顕在―潜在)
 4 集団間関係について(結合―分離)
 5 本書の構成


第1部 「部落民」としてのアイデンティティ形成

 第1章 「部落民」規定における他者規定の陥穽――「部落民」としてのアイデンティティの無理解
 はじめに
 1 部落差別の無根拠性と「部落民」既定の恣意性
 2 他者規程の問題点
 3 「部落民」としてのアイデンティティの形成
 4 「近代化」論再考――問われないマジョリティ
 5 小括

 第2章 部落マイノリティの集団的アイデンティティの浸透と変容――部落住民を対象とした意識調査から
 はじめに
 1 部落住民意識調査に注目する意義
 2 部落問題に関わる調査における部落住民意識調査の位置づけ
 3 部落住民意識調査の展開と「部落民」としてのアイデンティティ変容
 4 「部落民」アイデンティティと部落住民意識調査
  資料 部落住民の意識に関する調査報告書類

 第3章 期待される「部落民」像――アイデンティティの獲得と継承
 はじめに 「部落民」アイデンティティへの問い
 1 「部落民」としての「自覚」
 2 部落解放奨学生全国集会
 3 部落解放教育運動
 おわりに

 第4章 部落差別への抵抗としての〈アイデンティティの政治〉
 はじめに
 1 マイノリティと〈アイデンティティの政治〉
 2 部落解放の主体形成と〈アイデンティティの政治〉
 3 若者の「部落(民)アイデンティティ」
 4 「部落(民)アイデンティティ」のゆくえ


第2部 「部落民」アイデンティティの現状把握

 第5章 部落出身青年のアイデンティティ評価
 はじめに
 1 全国青年集会調査から
 2 データと方法
 3 出身理由とアイデンティティ評価
 4 アイデンティティと関連する項目
 5 全国青年集会調査の小括
  資料 全国青年集会調査 回答者の属性


 第6章 部落出身青年のアイデンティティと社会関係
 はじめに
 1 データと方法
 2 部落出身者であることに関する意識
 3 部落出身者としてのアイデンティティと社会関係
 4 奈良県連青年部調査の小括
 5 部落青年意識調査のまとめ
  資料 奈良県連青年部調査 回答者の属性

 第7章 部落の若者の部落問題意識と部落出身者としてのアイデンティティ
 はじめに
 1 先行研究
 2 データと方法
 3 社会意識・部落問題意識と部落出身者としてのアイデンティティ
 4 部落出身者としてのアイデンティティとさまざまな経験との関係
 おわりに

 第8章 部落の青年にとっての部落解放運動
 はじめに
 1 調査ならびに調査対象者の概要
 2 部落民としてのアイデンティティ形成と部落認識
 3 部落解放運動に参加・継続している要因
 おわりに


第3部 部落―部落外の社会関係

 第9章 結婚と部落差別
 はじめに
 1 「通婚」の増加
 2 結婚差別体験
 3 部落マイノリティに対する結婚忌避のメカニズム
 4 小括

 第10章 近年の部落問題意識の現状
 はじめに
 1 部落問題意識に関する調査の概要
 2 部落問題意識の特徴
 3 部落問題を解決するための人権教育・啓発の課題
  資料1 同和問題の認知度
  資料2 関心のある人権問題
  資料3 「寝た子を起こすな」支持率(単一回答)
  資料4 「寝た子を起こすな」支持率(複数の選択肢のうち、3つまで回答)

 第11章 部落マイノリティに対する忌避・差別解消のために
 はじめに
 1 「接触仮説」とは何か
 2 部落マイノリティとの「接触」の効果
 3 本章の知見と今後の分析課題
 おわりに

終章 〈共生〉関係の形成に向けて
 1 〈顕在〉と〈潜在〉のはざまで
 2 〈結合〉と〈分離〉のはざまで
 3 「接触仮説」の可能性
 4 部落―部落外の〈共生〉関係の形成に向けて
 おわりに――今後の部落問題研究の展開に向けて

文献

謝辞

著者プロフィール

内田 龍史  (ウチダ リュウシ)  (

1976年生まれ。大阪市立大学大学院文学研究科人間行動学専攻社会学専修修了。博士(文学)。尚絅学院大学総合人間科学部現代社会学科教授を経て、現在、関西大学社会学部社会学専攻教授。著書に、『部落史研究からの発信 第3巻 現代編』(共著、解放出版社、2009年)、『新版 実践はじめての社会調査』(共編著、自治体研究社、2009年)、『近代日本の「他者」と向き合う』(共著、解放出版社、2010年)、『児童養護施設と社会的排除』(共著、解放出版社、2011年)、『差別とアイデンティティ』(共編著、阿吽社、2013年)、『部落問題と向きあう若者たち』(解放出版社、2014年)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。