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十七音の詩―田口麦彦のフォト川柳への誘い 田口 麦彦(著) - 飯塚書店
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十七音の詩―田口麦彦のフォト川柳への誘い (ジュウナナオンノウタ タグチムギヒコノフォトセンリュウヘノイザナイ)

文芸
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発行:飯塚書店
四六判
128ページ
並製
定価 1,500円+税
ISBN
978-4-7522-4009-9   COPY
ISBN 13
9784752240099   COPY
ISBN 10h
4-7522-4009-2   COPY
ISBN 10
4752240092   COPY
出版者記号
7522   COPY
Cコード
C0095  
0:一般 0:単行本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2009年11月
書店発売日
登録日
2010年2月18日
最終更新日
2013年2月28日
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目次

【社会・経済】
1イベントがないと平和が保てない
2若者の翼をもいだのは誰だ
3わたくしのピアノを鳴らす人はだれ
4卒業す いちごパフェを平らげて
5ぬくぬくの肌が赤ちゃんポストから
6猫踏んじゃった隣りはピアノ修業中
7抱きしめてやればどの子も満ち足りる
8若者の翼をもいだのは誰だ
9海苔竹のすっくと立って生きる意志
10スピーチの長い会社で食べている
11バラ赤しセールスマンの死は確か

【戦争と平和・政治と宗教】
12デイゴ咲いて火焔放射器まだ消えぬ
13昭和完結 背表紙に「戦争と平和」
14北京上海快晴銃殺刑日和
15台風が怖いステルス戦闘機
16九・一一わたしは何も見なかった
17一房の葡萄実るや地雷原
18ブルカ脱いで識字学級はじまりぬ
19弱い鬼ばかりみつけて鬼退治
20白手袋かざして政治家のまつり
21頼るのは憲法だけになりました
22教会の屋根がそびえている痛み

【人生】
23黄に染めて祖国は遠し並木道
24飯盒のコメ白かったうまかった
25水引いて誰を憎もう泥流す
26ラーメンとカレーで化石にはなれぬ
27手に余る敵は自伝で斬り伏せる
28変わり身や胸に二色のボールペン
29死んでも言えぬ話芒の穂に聞かす
30私の母恋いTo be continued
31この冬も母と越えたり雛あられ
32赤い服赤しわれらは老いたるや
33千代に八千代にそんなに長く生きられぬ
34レストランの皿を洗ってまだ無名
35スケジュールとても山頭火になれぬ

【文化・スポーツ・芸術】
36生きてますピサの斜塔の形して
37宇多田ヒカルのFirst Loveを聴く真昼
38騒がないでと立ってます兵馬俑
39ピンポンピンポン恋は進行形らしい
40スケッチの表紙絵春を通過中
41女子十二楽坊聴いて母の日よ
42シャガールの一枚と空飛んでいる
43めがね橋覗くわたしもとんぼの目
44WBC人はこんなに熱くなる
45玉手箱生きてるうちに開けようよ
46菊池桃子も少年隊も鈴ならん

【文芸】
47小説の書ける熟女が両隣り
48チケットは完売という四月馬鹿
49身の内の螢が恋をそそのかす
50ユーモアのわかるランプになりたくて
51みもとにと添えて炎をとどけます
52新子逝く生きる話はまだ続く
53あじさいの心変わりを許されよ
54振り返るたびに寺山修司かな
55季語のない花温室に咲き乱れ

前書きなど

 この本は、川柳×フォト(写真・絵画)×コラムのコラボレーション集です。
 初めての試みですが、足し算ではなく、掛け算の効果があればいいなあと思っています。
 世の中がどんどん変わりつつあります。日本の伝統芸術の川柳ももっとチェンジが必要でしょう。
 「芸術は爆発だ!!」と岡本太郎さんが叫びました。日本伝統の七五調文芸ももっと爆発していいはずです。
 ここまでが川柳で、ここからは俳句。そして、ちょっと息長く短歌。――と仕切ってきた垣根もいまや古びて朽ちかけています。もっと自由な発想で交流を深めて行ったらどうでしょう。
 また、これまでの結社中心の文芸活動も見直すべき時期に来ています。
 価値観が多様化した社会のニーズに合った活動をしなければ時代から取り残されてしまいます。特に若い世代からは見離された文芸になることでしょう。
 もっと発想を変えて、音楽舞曲など聴覚に訴える芸術や写真・絵画などの映像芸術と手をたずさえての新たなチャレンジをやってみたいと思っています。
 今回は、その第一ステージです。見開き二ページで展開しているどの作品から見ていただいても結構です。
 フォト(写真・絵画)には、その道のプロフェッショナルの方々のご参加をいただいています。コラムは鮮度を優先して、55作全部書き下ろしました。
「川柳とコラボ」の一冊をどうぞお楽しみください。

版元から一言

川柳作家活動60年に及ぶ著者の選りすぐり自作川柳55句とその句の解釈を拡げるイメージ写真とさらに句にまつわるコラムを見開きカラーで展開します。言葉の遊びだけでない、詩としての川柳の魅力を川柳ファンのみならず誰でも楽しめる本になりました。

著者プロフィール

田口 麦彦  (タグチ ムギヒコ)  (

1931(昭和6)年アメリカ生まれ。日本大学法学部卒。川柳作家・コラムニスト。
熊本県川柳協会会長、川柳噴煙吟社副主幹。(社)日本文藝家協会会員、(社)全日本川柳協会常任幹事、西日本新聞「ニュース川柳」選者、NHK熊本文化センター講師。第18回三條東洋樹賞、第22回熊本県文化懇話会新人賞等受賞。『三省堂現代川柳必携』にて第23回熊日出版文化賞受賞。
著書に『川柳とあそぶ』(実業之日本社)『元気が出る川柳』(新葉館出版)『現代川柳必携』『現代女流川柳鑑賞事典』(三省堂)『現代川柳入門』『川柳表現辞典』『穴埋め川柳練習帳』『笑福川柳―ほのぼの傑作選』『地球を読む―川柳的発想のススメ』(飯塚書店)など。

上記内容は本書刊行時のものです。