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偶然ベタの若者たち
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2010年1月
- 書店発売日
- 2010年1月1日
- 登録日
- 2010年2月18日
- 最終更新日
- 2024年1月25日
書評掲載情報
2010-02-21 | 日本経済新聞 |
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目次
第1部 偶然ベタは損をする
第1章 偶然ベタでは生きづらい
1 偶然ベタの時代 2 どうして偶然ベタになったのか 3 偶然は人生の色鉛筆
第2章 偶然ベタの三つのタイプ
1 ぼんやりタイプ──気がつかない人 2 かたくなタイプ──拒んでしまう人 3 うじうじタイプ──迷い続ける人 4 脇目を振りながら暮らそう
第3章 偶然は誰にでもやってくる
1 偶然とは何か 2 偶然のドラマは、あなたにも
第2部 「企偶力」をつけ偶然上手になる
第4章 「偶然上手」への道
1 偶然の意味を見つける 2 無意識がとらえること
第5章 「企偶力」──偶然を計画する
1 計画された偶然の理論 2 企偶力の五つの能力 3 偶然を味方につける発想法
第6章 三万日を自由に生きる
1 時間の早さに負けない 2 四つの生き方
前書きなど
リスクを避けることが第一の人生は、とても味気なく思える。ひとりの人間が持っている
世界は狭い。自分の世界から一歩踏み出したところ、自分の世界からかけはなれたところに、新しいヒント・きっかけ・出会いが、山のように転がっているはずだ。偶然ベタの若者た
ちは、そのことに気づかないでいるのだと思う。もったいない! リスクを回避するためには、自分の人生を、自分でコントロールしなければならない。だが、自己決定にしばられすぎると、すべてを自分で決めなければ納得できない状況に追い込まれる。そうなると、たまたまラッキーなこと(あるいは、そういう結果になるかもしれないこと)が起きても気がつかない。たとえ、気がついたとしても、「自分の決めた目標と違う」と拒んでしまう。
随分、不自由な生き方ではないか。偶然とうまくつきあい、偶然に肯定的な意味を見いだすこと。それは、自由になるための第一歩である。偶然は、あなたの世界を広げ、新しいチャンスや出会いをもたらす。昔から「果報は寝て待て」などというが、よい偶然に出会うには、それではだめで、努力が必要だ。そもそも、寝ていたら偶然に気づけない。偶然とは、見つけるもの。自分が歩いていって出会うものだ。目標をもってしっかり歩いていると、偶然が向こうからやってくる。であった偶然によって、目標の変更や方向転換を迫られることもある。柔軟にそれを受けとめてさらに歩いていくと、偶然とまた出会って、新しい道が開けていく。
上記内容は本書刊行時のものです。