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オバマがつくる福祉資本主義 福島清彦(著) - 亜紀書房
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オバマがつくる福祉資本主義 (オバマガツクルフクシシホンシュギ)

社会一般
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発行:亜紀書房
四六判
256ページ
並製
定価 1,700円+税
ISBN
978-4-7505-0918-1   COPY
ISBN 13
9784750509181   COPY
ISBN 10h
4-7505-0918-3   COPY
ISBN 10
4750509183   COPY
出版者記号
7505   COPY
Cコード
C0031  
0:一般 0:単行本 31:政治-含む国防軍事
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2009年10月
書店発売日
登録日
2010年2月18日
最終更新日
2024年1月25日
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紹介

「小さな政府」の時代は終わった! 環境エネルギーに十年で1500億ドル、医療保険創設に6300ドル、教育予算は倍増。環境・教育・福祉に巨額の政府投資を行い、アメリカを立て直そうとするオバマの政策は、バラ撒きではなく括弧とした思想に貫かれている。彼の変革は実現するのか。

目次

はじめに   オバマの手による市場原理主義の終焉
第1章  生来の理想主義者オバマ
 1 アメリカの理想とその実現を信じる人
 2 敵をつくらず共闘する
第2章  巨額投資で経済再建をめざす
 1 福祉国家再興の三本柱
 2 評価が分かれる不良債権処理政策
 3 財政見通しの甘さ
 4 オバマは第二のルーズベルトになれるのか
第3章  所得を再分配し「人」に投資する
 1 富者から取って貧者に与える
 2 人への投資による経済成長
 3 株主資本主義から人間資本主義へ
第4章 資本主義の「進化」と「類型」
 1 福祉国家へのアメリカの歩み
 2 ヨーロッパの資本主義
 3 企業は何のために存在しているか
第5章 政治改革はどこまで進むか
 1 磐石でないオバマ支持
 2 大連合形成を阻む壁
 3 オバマの政治手法──対話と妥協

前書きなど

この本はアメリカの新しい経済政策を論じる。したがって本来、経済政策の叙述からはじめるべきである。しかしオバマという人は、生まれも育ちもあまりに特異な、魅力ある人物であり、筆者は経済政策の本であっても、オバマの人物像を描いておかずにはいられない気持ちをおもっている。(中略)
そういうわけで、経済政策を論じる前に、第一章でオバマという人の人生経験を紹介する。
第二章から第四章までは、経済政策を中心に述べていく。まず第二章で、エネルギー、教育、医療という福祉国家の三本柱を具体的に説明する。(中略)三本柱に加え、さらに金融という課題にも取り組むことは、オバマにとって好機であると動じに危険でもあることを指摘し、第二章を終える。
第三章は、オバマ経済政策には三つのポイントがあることを述べる。
①富者から取って貧者に与える、という所得再配分政策であること。
②人への投資による経済成長をめざす二十一世紀型の成長政策であること。
③そうした政策を通じて、株主中心の資本主義から人間中心の資本主義へ向かう変化をアメリカにも起こそうとする政策であること。
第三章はケインズ主義、全要素生産性などの経済学の用語が(最小限にしたつもりだが)ときどき出てくる。とっつきにくいと感じるかもしれないが、ご容赦いただきたい。
第四章は、アメリカでの福祉国家づくりを資本主義の「進化」と「類型」という概念で説明しようとする。福祉国家の歴史と国際比較の章である。(中略)
第五章は政治論で、オバマがはじめた政治勢力再編の程度とその帰趨を分析している。(中略)
オバマ政権の成立と三本柱の福祉国家づくりには、世界を変えるインパクトがある。
本書によって経済政策の新潮流を理解する人が増え、それが日本での政策変更につながっていくことが少しでもあればよい。それが筆者の願いである。(「はじめに」より)

著者プロフィール

福島清彦  (フクシマキヨヒコ)  (

立教大学経済学部教授。1944年生まれ。一橋大学大学院経済学研究科修士課程修了。国際経済学論専攻。野村経済総合研究所ワシントン事務所所長、同ヨーロッパ社長を歴任。主席エコノミストを経て現職にいたる。著書に『アメリカ型資本主義を嫌悪するヨーロッパ』『環境問題を経済から見る』(ともに亜紀書房)、『持続可能な経済発展』(税務経理協会)、『ヨーロッパ型資本主義』(ともに講談社現代新書)などがある。高橋亀吉賞、大来佐武郎記念賞、日経BP・BizTech図書賞受賞。

上記内容は本書刊行時のものです。