書店員向け情報 HELP
出版者情報
在庫ステータス
取引情報
ポストコロナ時代をどう拓くのか?
科学・文化・思想の「入亜脱欧」的シフトに向けて
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2022年3月31日
- 書店発売日
- 2022年4月14日
- 登録日
- 2022年3月25日
- 最終更新日
- 2022年5月6日
紹介
世界の識者が地球・人間社会の未来を語る、中部大学創立80周年記念国際シンポジウム「私たちは、ポスト・コロナ時代をどう拓くのか?」、ローマクラブ日本支部創設記念シンポジウム「22世紀のためのわが家、ただ一つの地球のトリセツ」を元に書籍化。
目次
あいさつ[飯吉厚夫]
まえがき
中部大学創立80周年記念フォーラム開催への感謝を込めて[野中ともよ]
【第1篇】学校法人中部大学創立80周年記念国際シンポジウム
私たちは、ポスト・コロナ時代をどう拓くのか?~アジア発の文化と科学技術は「いのち」中心の新たな「地球価値パラダイム」を創造できるか~
開会
[オープニング鼎談]Post COVID-19パンデミックにおける中部大学80周年とローマクラブ日本[野中ともよ/飯吉厚夫/林良嗣]
[基調講演]Come On! 目覚めよ!私だけの経済から人と地球のいのちのバランスへ[エルンスト・フォン・ワイツゼッカー]
[ラウンドテーブル]ポスト・コロナ時代を拓くカギは日本とアジアにあり[野中ともよ/飯尾歩]
民族性でまったく異なるアプローチ[山本尚]
地球が美しく持続し、豊かな人が自己実現できるプラチナ社会[小宮山宏]
なぜ世界の技術規範は劣化していくのか[八重樫武久]
コロナ後のモビリティ、ロジスティクス[ヴェルナー・ローテンガッター]
「アジアの世紀」ではなく「世界の世紀」をアジアから[チャンドラン・ネール]
我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか[黒田玲子]
江戸から見た自然と人間[辻本雅史]
パネルディスカッション[野中ともよ/山本尚/辻本雅史/黒田玲子/チャンドラン・ネール/八重樫武久/林良嗣/ヴェルナー・ローテンガッター/エルンスト・フォン・ワイツゼッカー/飯尾歩/中西久枝/松浦晃一郎/茅陽一]
閉会の辞[石原修]
【第2篇】ローマクラブ日本創設記念国際シンポジウム
22世紀のためのわが家、ただ一つの地球のトリセツ
開会あいさつ[飯吉厚夫/林良嗣]
[基調講演]危機からの創発 時間がない! もう動こう![サンドリーン・ディクソン・デクレーヴ]
「日本力」の再編集が宇宙船地球号を救う[野中ともよ]
デジタルアースが編む宇宙船地球号の未来[福井弘道]
高温直流超伝導送電技術がエネルギーと社会を変える[本島修]
地球と人を幸せにするモビリティとは?[林良嗣]
パネルディスカッション[野中ともよ/石原修/サンドリーン・ディクソン・デクレーヴ/本島修/福井弘道/林良嗣]
閉会あいさつ[石原修]
あとがき――2つのシンポジウムのまとめにかえて[林良嗣]
編著者紹介
著者紹介
前書きなど
あいさつ
1969年にバックミンスター・フラーが地球民は動物も植物も運命共同体の中に生きている、という『宇宙船地球号』を発表しました。その前年の1968年に誕生したローマクラブが、最初のレポート『成長の限界(The Limits toGrowth)』で人類の無制限の成長に警鐘を鳴らし、それまで成長はよいことだと思って邁進してきた世界の常識を一変させました。
2019年、そのローマクラブが日本支部を創設するにあたり、当時、同クラブ本部執行役員の野中ともよさん(本学客員教授)と日本支部長の林良嗣さん(本学卓越教授)から、支部を中部大学に設置したいとの申し入れを受けました。大変驚きましたが、折しも中部大学はその前年の2018年に、創立80周年を迎えたこともあり、お受けすることにしました。
早速、2019年にはローマクラブ日本支部創設記念シンポジウム「22世紀のためのわが家、ただ一つの地球のトリセツ」を開催し、気候危機の真相と、脱炭素に貢献する高温超電導直流送電、デジタルアース、スマート交通の技術と政策などが提案されました。
2020年には中部大学創立80周年記念国際シンポジウム「私たちは、ポスト・コロナ時代をどう拓くのか?」を開催することとなりました。シンポジウムでは、エルンスト・フォン・ワイツゼッカー名誉会長、サンドリーン・ディクソン・デクレーヴ会長を含むローマクラブ正会員(100名)と名誉会員のうち、合わせて8名が登壇しました。ローマクラブとしても年次総会以外にはあり得ないリッチなメンバーを迎え、世界に誇る研究者との討論を得て、大変触発される機会となりました。
20世紀西欧型経済成長至上主義がなぜ経済、政治、気候、感染症の危機を地球社会にもたらしたのか? それを立て直し、ポスト・コロナ時代を拓く「いのち」を軸とした新たな「地球価値」とは? さらに「地球人」とは? そして、日本の文化と科学技術、アジア的価値はどう貢献できるのか? を問いました。本書はそれらをまとめた報告書です。
(…後略…)
上記内容は本書刊行時のものです。