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コロナ禍が変える日本の教育 「教育改革2020『共育の杜』」(企画・編集) - 明石書店
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コロナ禍が変える日本の教育 (コロナカガカエルニホンノキョウイク) 教職員と市民が語る現場の苦悩と未来 (キョウショクイントシミンガカタルゲンバノクノウトミライ)

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発行:明石書店
四六判
256ページ
並製
価格 2,000円+税
ISBN
978-4-7503-5194-0   COPY
ISBN 13
9784750351940   COPY
ISBN 10h
4-7503-5194-6   COPY
ISBN 10
4750351946   COPY
出版者記号
7503   COPY
Cコード
C0037  
0:一般 0:単行本 37:教育
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2021年3月30日
書店発売日
登録日
2021年3月19日
最終更新日
2021年4月5日
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紹介

コロナ禍によって突然、現場にもちこまれた小・中・高校の一斉休校。年度末の最後の日々を失った子どもたちにどのようなケアをするか…。なかなか進まないICT教育を一気に導入するチャンスに転換する…。20の現場からあがった声がコロナ後の教育の展望を語る。

目次

はじめに[NPO法人「共育の杜」理事長:藤川伸治]

PTA役員を通してみたコロナ禍の学校と子ども[神奈川県相模原市立清新小学校PTA副会長:村上聡子]

「コロナ禍がもたらした教育の転換期」、教育行政の視点から[熊本市教育長:遠藤洋路]

コロナ禍における京都府教育委員会の対応[京都府教育委員会教育長:橋本幸三]

困難をポジティブに乗りこえ、幸福な未来へ[熊本市立楡木小学校教諭:西尾環]

コロナ禍で得たもの[東京都小平市立小平第三小学校教諭:向祐佳]

新規採用職員奮闘日記[神戸市立住吉中学校教諭:北村陽輔]

新型コロナウイルス感染症拡大に伴い学校教育が直面した課題と現状[鹿児島県立蒲生高等学校教務主任:德永則幸]

医療的ケアが必要な子どもが通う特別支援学校の現状[北海道特別支援学校教諭:三浦友和]

コロナ禍がもたらしたもの[新潟県新潟市立上山中学校養護教諭:珊瑚実加]

コロナ禍で明らかになった学校給食の役割[神奈川県相模原市立共和小学校栄養教諭:髙木美納江]

コロナ禍から考えるポストコロナ時代の学校事務[埼玉県川口市立小谷場中学校事務主査:栁澤靖明]

今こそ、形状記憶マインドから脱却するとき[神奈川県横浜市立日枝小学校校長:住田昌治]

ウイズコロナにおける、子どもを真ん中に据えるチーム学校[公立小学校教頭:池乗節子]

コロナ禍のスクールカウンセラー[公立小・中学校スクールカウンセラー:中野早苗]

支援員、そして保護者としてコロナ禍で学んだこと[福岡県鞍手郡鞍手町立剣南小学校特別支援学級支援員:野中香奈子]

ICT支援員にできること[合同会社かんがえる代表:五十嵐晶子]

誰もが安心して過ごせる学校を、今こそ[神戸市教職員組合書記長:釜口清江]

コロナ禍が子どもたちの心に与えた影響[地域から学校を支援する市民AMCアート&マインドセンター主宰現代アーティスト:水谷イズル]

学校における新型コロナウイルス感染症対策について[文部科学省初等中等教育局健康教育・食育課前課長:平山直子]

アフターコロナの教育を考える[熊本大学准教授:前田康裕]

コロナ禍における教職員の過酷な勤務環境[NPO法人「共育の杜」理事長:藤川伸治]

あとがき[NPO法人「共生の杜」理事(発起人):佐々木浩一]

前書きなど

はじめに[NPO法人「共育の杜」理事長:藤川伸治]

 新型コロナウイルス感染症は、学校教育にも大きな影響を与え続けています。そして、文部科学省や教育委員会で働く行政職員、管理職、教職員、スクールサポーターやICT支援員、地域で子どもたちを支える市民は、それぞれの立場、現場で、子どもたちの心のケア、学びの保障に取り組んでいます。
 NPO法人「教育改革2020『共育の杜』」(以下、「共育の杜」)は、2020年2月、学校が地域社会のコミュニティの拠点となるため、社会に開かれた学校の実現をめざしてスタートしました。法人の4人の理事は、コロナ禍のなかで、教職員同士のつながりが希薄になっているのではないか、孤立し、一人で悩みを抱える教育関係者が増えているのではないかという懸念をもちました。そこで、学校教育を支える市民、教育行政、管理職、教職員のあいだの信頼という絆を太くし、豊かにしていくことを目的に、非公開フェイスブックグループ「心の職員室」を2月に立ち上げ、4月末から本格的に活動を始めました。
 自分の悩みを投稿すれば、ただちに何人もが、自分の思いや考えを伝える。そのくり返しの連続でした。そのくり返しのなかで見えてきたのは、不透明、不確実な状況にあっても、人はつながりを求めて行動を起こし、そして道を切り開いていくという事実でした。けっして大きな一歩ではありません。しかし、人がつながり、共に小さな一歩を踏みだすことで、その跡に道ができているのです。この営みは日本の教育の歴史を書きかえている歩みといっても過言ではありません。
 本書に登場するほとんどの人は、教育学の学者、研究者ではありません。教育行政・学校などそれぞれの現場で、子どもたちの幸せを願って行動を続けている人たちです。本書は初めて体験する新型コロナウイルス感染症と向きあうなかで、現場で生まれた実践と思いをつなぎあわせることで、ポストコロナ時代の新しい学校教育の姿を浮き彫りにしたいと考え、刊行しました。現場の実践知の結晶でもあり、現場から日本の教育の未来を描き続けるという、改革です。
 この改革は現在進行形であり、新型コロナウイルスの感染状況により、これからどのような困難が待ち受けているかは、わかりません。しかし、本書が、子どもたちの幸せを願い行動する人たちがつながっているという事実を確かめあう場となり、共にその困難を乗り越えていくエネルギーを生みだすと信じています。

著者プロフィール

「教育改革2020『共育の杜』」  (キョウイクカイカクニセンニジュウキョウイクノモリ)  (企画・編集

http://kyouikukaikaku-2020.com/
NPO法人「教育改革2020『共育の杜』」(共育の杜)は、主に以下の事業を主として、社会へ貢献していきます。

◎学校の先生が弱音をはける場所として「心の職員室」をSNS上に作り、ストレスを一人で抱えこみ孤立してしまわないように呼びかけております。
◎学校教育と社会とをつなぐ、教職員を対象にした研修会、世界の先進的、創造的な学習方法を集めたオンラインライブラリーとしてオンラインサロン「エンパワメント」を創設しました。教職員、企業、行政、保護者、各種専門家が集い、現場で発生する諸問題の解決に必要なリソースに即繋がれるような垣根を超えて交流をする場をつくりました。
◎書籍や広報誌、インターネットメディア等により、広く一般の方々へ情報提供を行っています。

 このような活動をしていくうえで、未来の子どもたち、未来の日本のためにも、学校、社会、行政との接点となる「場」の必要性を実感しています。
 また、これからの時代にマッチした学校教育の在り方を社会全体へ広めるためには、教育現場だけではなく、地域住人、地域企業、自治体がともにつながることが必要です。
 これらの理念やめざす方向に基づき、社会的な責任、使命を自覚したうえで精力的に活動していきます。

上記内容は本書刊行時のものです。