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講座 同朋運動-西本願寺教団と部落差別問題- 第四巻 同和教育振興会(編) - 明石書店
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講座 同朋運動-西本願寺教団と部落差別問題- 第四巻 (コウザドウホウウンドウニシホンガンジキョウダントブラクサベツモンダイダイヨンカン)

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発行:明石書店
A5判
336ページ
上製
価格 5,000円+税
ISBN
978-4-7503-4812-4   COPY
ISBN 13
9784750348124   COPY
ISBN 10h
4-7503-4812-0   COPY
ISBN 10
4750348120   COPY
出版者記号
7503   COPY
Cコード
C0315  
0:一般 3:全集・双書 15:仏教
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2019年3月5日
書店発売日
登録日
2019年2月28日
最終更新日
2019年3月14日
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紹介

西本願寺教団において、部落差別からの解放をめざして取り組まれている同朋運動の理論、教学及び歴史を網羅し、同朋運動の現状と課題を明らかにする講座シリーズ。第四巻は、「御同朋の教学」の構築に向けた諸課題を論じた教学編となる。

目次

 発刊の辞

【第一章】 御同朋の教
 第一節 「『御同朋の願いに応える教学』と『御同朋の教学』」
  第一項 あらためて「差別の現実から出発をする」ということ
  第二項 一人ひとりが教学を考えるということ
 第二節 何が問われたのか
  第一項 「教学」に対する無謬性について
  第二項 「組織への忠誠」と「原理への忠誠」
  第三項 構築作業の占有化
 第四項 従来の教学の方法論の問題点
  第三節 御同朋の教学の前提と方法論
  第一項 御同朋の教学の前提
  第二項 御同朋の教学の方法論
 第四節 「教学の無謬性」の由来
  第一項 「由来」を問うということ(「系譜学」)
  第二項 「無謬性」の由来についての若干の指摘
  第三項 経典の差別表現について

【第二章】 差別の教学
 第一節 業・宿業
  第一項 業報思想について
  第二項 差別的業論と中国浄土教
  第三項 業をめぐる誤った理解とその批判
  第四項 業報思想の機能
  第五項 業報思想のもたらすもの
 第二節 真俗二諦
  第一項 課題化された真俗二諦
  第二項 真俗二諦の転用と親鸞の真俗二諦観
  第三項 覚如・蓮如から近世までの真俗二諦観
  第四項 近代における教団の真俗二諦観
  第五項 戦後教団における真俗二諦観
  第六項 我々が向きあうべき真俗二諦
 第三節 変成男子
  第一項 性差別と変成男子
  第二項 専修念仏と変成男子
  第三項 御同朋の教学と変成男子

【第三章】 信心の社会性
 第一節 信心の社会性で何が問われたのか
  第一項 信心の社会性とは
  第二項 「差別の現実からの出発」と「御同朋の願いに応える教学」をつなぐ「信心の社会性」
  第三項 信心の「閉鎖性」について
  第四項 真俗二諦論と「信心の社会性」
  第五項 「批判性」と「社会性」
 第二節 同朋運動における戦前昭和期の信心至上主義
  第一項 一如会の結成
  第二項 信心至上主義とは
  第三項 社会観・差別観について
  第四項 「懺悔」の思想
 第三節 信心の社会性
  第一項 浄土真宗本願寺派における信心の説明
  第二項 基幹運動をすすめる教学〔一九九〇年度東京教区意識調査〕について
  第三項 信心の社会性――教団の基幹運動の歩み

【第四章】 御同朋の教学の展開
 第一節 悪人
  第一項 糾弾会と安居判決
  第二項 「非僧非俗」と「愚禿」の名告り
  第三項 濫僧と屠沽の下類
  第四項 悪人という立ち位置
 第二節 往生浄土
  第一項 はじめに
  第二項 「往生浄土」と「現生正定聚」
  第三項 「現生正定聚」の意義
  第四項 「往生浄土」の教えに生きる
 第三節 同朋運動と報謝行
  第一項 融和主義と報謝行
  第二項 教団における報謝行
  第三項 宗制における報謝行
  第四項 親鸞における報謝行
  第五項 親鸞と政治国家
 第四節 同朋運動と『教行信証』
  第一項 同朋運動が提起する「聖典」に学ぶ視座
  第二項 『教行信証』とは
  第三項 同朋運動が問う『教行信証』の中の課題
 第五節 同朋運動と『歎異抄』――『歎異抄』の流罪記録についての一考察
  第一項 流罪を記録するということ
  第二項 『教行信証後序』における親鸞の経験の記述
  第三項 特に『歎異抄第一条』について
  第四項 “持戒念仏”と流罪の記録

【第五章】 教学と布教
 第一節 経典と差別
  第一項 経典における差別表記
  第二項 経典における差別の論理
  第三項 念仏者にとっての経典
 第二節 差別法話
  第一項 「非人教化」と差別
  第二項 文書伝道と差別
  第三項 差別法話の構造

【第六章】 現代の課題と同朋運動
 第一節 原発と布教
  第一項 原発事故の現実
  第二項 教団と原発問題
  第三項 布教における原発問題
 第二節 「寄り添い」と布教
  第一項 「寄り添い」とは
  第二項 「自死・自殺問題」への取り組みと課題
  第三項 「寄り添う布教」から「解放の布教」へ
 第三節 個人情報と布教
  第一項 人権侵害となる布教
  第二項 過去帳等開示問題からの指摘
  第三項 個人情報の漏えいや暴露は、差別か
  第四項 再点検――過去の布教使問題発言を個人情報保護などの観点から
  第五項 個人情報保護法と布教
  第六項 プライバシーと布教
  第七項 布教使(僧侶)の守秘義務
  第八項 布教姿勢
 第四節 インターネットと同朋運動
  第一項 「部落差別解消推進法」の成立
  第二項 インターネット上の差別
  第三項 インターネットの役割
  第四項 今後の課題

【補遺1】部落差別の現状と「部落史の見直し」
 一、問題の所在
 二、部落問題の現状から考える――「どこが部落か」「誰が部落出身者か」
 三、歴史から考える――「部落史の見直し」
 四、地域社会の変革をめざして
 五、解決に向けて

【補遺2】甦る優生思想――差別の視点から見た相模原事件を通して
 一、相模原事件
 二、甦る優生思想
 三、差別の現実に向き合う

 あとがき

 刊行を終えて

 【刊行委員会】

 【執筆者一覧】

前書きなど

発刊の辞

『講座 同朋運動―西本願寺教団と部落差別問題―』は、二〇一一(平成二三)年に迎えた財団法人同和教育振興会五〇周年記念事業の一環として全五巻の発刊をめざし、同年一二月に同朋運動の歴史と理論から全体像を示した概論編である第一巻を刊行しました。二〇一四(平成二六)年には第一巻で示した概論を詳細に解説した第二巻(各論編)、二〇一六(平成二八)年には、教団と同朋運動の歴史を再確認する第三巻(歴史編)の刊行に至りました。さらに、二〇一八(平成三〇)年三月には、基幹運動資料を中心とした第五巻(資料編)を刊行し、このたび「御同朋の教学」の構築に向けた諸課題を論じた第四巻(教学編)をお届けする運びとなりました。

 (…後略…)

上記内容は本書刊行時のものです。