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貧困問題最前線 大阪弁護士会(編) - 明石書店
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貧困問題最前線 (ヒンコンモンダイサイゼンセン) いま、私たちに何ができるか (イマワタシタチニナニガデキルカ)

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発行:明石書店
四六判
232ページ
並製
価格 2,000円+税
ISBN
978-4-7503-4758-5   COPY
ISBN 13
9784750347585   COPY
ISBN 10h
4-7503-4758-2   COPY
ISBN 10
4750347582   COPY
出版者記号
7503   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2018年11月30日
書店発売日
登録日
2018年11月21日
最終更新日
2018年12月4日
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紹介

「一億総貧困時代」ともいわれる今、大阪弁護士会の企画により、高齢者を含む貧困問題全般、奨学金問題、住宅問題、子どもの貧困といったテーマごとに貧困の現状を学び、さらに自治体による困窮者支援、国の財政のあり方といった解決の方策を探るための一冊。

目次

 はじめに

第1章 こんな社会に誰がした?――一億総「最底辺」社会[藤田孝典]
 年間相談件数は500件
 子どもの貧困
 最低賃金の引き上げが急務
 若者の貧困
 高齢者の貧困
 ぼろぼろの社会をどう立て直すか

第2章 もう奨学金なんて借りたくない!――「奨学金」という名のローン地獄[岩重佳治]
 大学生は一日780円で生活している
 学費が高すぎる
 取り立ての実態
 返済制度の落とし穴
 制度を変えるしかない
 救済のための手段
 耐える「強さ」を、変える力に
 コラム 大学生の奨学金・アルバイトについての実態報告

第3章 住むことだって、大変だ――住まいの貧困(ハウジングプア)を考える[稲葉剛]
 住居を失うことがきっかけでおきた事件
 「住居を失う」ことで失うもの
 住居喪失の深刻化
 「追い出し屋」の横行
 ワーキングプアであるがゆえにハウジングプアになる
 「若者の住宅問題」調査
 高齢者の住まいの貧困
 住まいのない人が生活保護を申請すると
 高齢者・障害者への入居差別
 居住福祉政策の一元化と民間の取り組み
 住宅政策をどうすべきか

第4章 「子どもの貧困」を考える――貧困の連鎖の現状と課題[中塚久美子]
 取材のきっかけ
 数字から見る相対的貧困
 教育格差とは
 虐待と貧困
 貧困は連鎖するか
 税制からみる
 子どもたちの状況
 様々な支援
 外国での支援事例
 最後に

第5章 生活に困った市民に行政はなにができるのか――基礎自治体だからこそ取り組めること[生水裕美]
 「相談」はおもしろい
 ドウタクくんの生活支援
 ドウタクくんの生活再建プラン
 家計簿をつけることから
 野洲市の子ども支援
 コラム 生活困窮者自立支援に関する大阪弁護士会の取り組み

第6章 格差と貧困に財政はなにができるのか――諸外国の取り組みに学ぶ[諸富徹]
 現在の日本の財政は
 なぜ、税収が不十分なのか
 グローバル化と税制
 グローバル・タックスとはなにか
 「社会的投資国家」とは?

 あとがき

前書きなど

はじめに

 (…前略…)

 そこで、私たちは、2017年8月から改めて「貧困問題連続市民講座リターンズ」を開催することとしました。今回は、全6回でしたが、まずは、高齢者を含む貧困問題全般、奨学金問題、住宅問題、子どもの貧困といったテーマごとに貧困の現状を学び、それをふまえて、自治体による困窮者支援、国の財政のあり方といった解決の方策についても学びました。本書は、その講演録を読みやすくまとめたものです。御多忙中にもかかわらず、講演と書籍化のための校正作業にご協力いただいた、各分野の第一線の講師の方々に、改めて感謝申し上げます。ありがとうございました。
 格差と貧困の解決は、国のあり方そのものにかかわる大きな問題です。一朝一夕に解決するものではないかもしれませんが、私たちは、引き続き、行政機関や市民の方々との連携を深めながら、ねばり強く取り組みを進めて参ります。本書が多くの市民の方々に読まれ、貧困問題を解決するための一助となれは、これ以上の喜びはありません。

上記内容は本書刊行時のものです。