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ヴィゴツキー評伝 広瀬 信雄(著) - 明石書店
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ヴィゴツキー評伝 (ヴィゴツキーヒョウデン) その生涯と創造の軌跡 (ソノショウガイトソウゾウノキセキ)

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発行:明石書店
四六判
244ページ
上製
価格 2,700円+税
ISBN
978-4-7503-4710-3   COPY
ISBN 13
9784750347103   COPY
ISBN 10h
4-7503-4710-8   COPY
ISBN 10
4750347108   COPY
出版者記号
7503   COPY
Cコード
C0323  
0:一般 3:全集・双書 23:伝記
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2018年8月
書店発売日
登録日
2018年8月16日
最終更新日
2018年9月11日
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紹介

ソビエト・スターリン時代、抑圧されながらも世界で初めて「教育心理学」を打ち立て、その後の障害児教育の理論と実践を方向付けたヴィゴツキー。その思想と生涯をベラルーシ・ゴメリ、レニングラード、モスクワと活動地を辿り、家族や同僚のエピソードを交えながら壮大なスケールで描く。

目次

 まえがき
 ベラルーシ地図

第Ⅰ章 故郷ベラルーシの日々
 1 草原を馬で駆けた少年
 2 田舎町オルシャからゴメリへ
 3 ヴィゴツキー家の人々
 4 アシピス先生の教育
 5 ギムナジウムでの学び
 6 「ユダヤ人であること」
 7 青年ヴィゴツキーの夢と世界観

第Ⅱ章 大学時代
 1 二つの大学
 2 二つの都市

第Ⅲ章 芸術心理学への歩み
 1 読者批評ノートから卒論へ
 2 再びゴメリへ、革命・内戦・そして病
 3 キエフ、出会いと別れ
 4 ヴィゴツキーの「ゴメリ症候群」的な仕事
 5 演劇文化活動
 6 出版文化活動

第Ⅳ章 教育心理学への道
 1 ブロンスキー教授との出会い
 2 ゴメリでの教職経験
 3 ゴメリから全ロシア会議へ
 4 再会の町モスクワ
 5 『教育心理学』と『芸術心理学』の刊行

第Ⅴ章 欠陥学を心理学の光に
 1 自ら望んだ障害児教育担当
 2 ロンドン旅行の写真
 3 欠陥学の実践と心理学思想そして闘病

第Ⅵ章 心理学の危機
 1 『心理学的危機の歴史的意味』
 2 「文化・歴史理論」

第Ⅶ章 回想のヴィゴツキー
 1 ヴィゴツキーに会った日本人
 2 娘から見た父ヴィゴツキー
 3 家族、仲間たち、研究交流

第Ⅷ章 生命尽きてなお
 1 最後の日々
 2 心理学の世界遺産『思考と言語』
 3 ヴィゴツキーとその時代
 4 子どもの行動とことば(心理学の宇宙)
 5 もう一つの都市ハリコフ
 6 ヴィゴツキー・ルネッサンス
 7 永遠のヴィゴツキー

 あとがき
 参考文献
 索引

前書きなど

まえがき

 誰にでも子ども時代があり、ある日突然大人になった人など一人もいません。それは偉人とか天才と呼ばれる人々も同じです。
 すぐれた思想や理論は、それ自体に意味があるだけではありません。創設者の歩みや人生とともに伝えられてはじめて生きたものになるのでしょう。思想や理論が、ある日突然現れたかのように見えたとしても、そこに至るプロセスも、そこから始まるプロセスも重要ではないわけがありません。人間の思想はすべて歴史的に形成され、歴史的に発展していくものであるからです。
 本書の主人公レフ・セミョーノヴィチ・ヴィゴツキー(一八九六‐一九三八)についても同じことが言えるでしょう。思想や理論の解説が必要であるのと同じように、彼がそのような思想や理論にどのようにして行きついたのか、その後どう生きたのかを伝えなければなりません。

 (…後略…)

著者プロフィール

広瀬 信雄  (ヒロセ ノブオ)  (

長野県生まれ。京都教育大学卒業、東京学芸大学大学院修了後、筑波大学附属桐が丘養護学校、秋田大学教育学部附属養護学校を経て、1989年より山梨大学に移る。山梨大学教授(1996-現在)。1988年モスクワ大学に短期留学。2009-2012年山梨大学教育人間科学部附属特別支援学校長。2012-2015年山梨大学教育人間科学部副学部長。2017年4月より山梨大学教育学域教育学系長。
主な訳書は、ヴィゴツキー『新訳 子どもの想像力と剏造』(訳、新読書社、2002)、ヴィゴツキー『子どもの心はつくられる――ヴィゴツキーの心理学講義』(訳、新読書社、2003)、レオンチェフ『ヴィゴツキーの生涯』(訳、新読書社、2003)、ペトルニク『心の専門医が語る子育て・納得のアドバイス』(監訳、新読書社、2006)、スコロホードワ『もう一人の奇跡の人――「オリガ・I・スコロホードワ」の生涯』(編訳著、新読書社、2012)、サカリャンスキー『盲ろう児教育のパイオニア・サカリャンスキーの記録』(編訳、文芸社、2014)、イーゴリ・レイフ『天才心理学者ヴィゴツキーの思想と運命』(訳、ミネルヴァ書房、2015)、コルスンスカヤ『子どもに向かって「お前が悪い」と言わないで――コルスンスカヤの聴覚障害児教育』(訳、文芸社、2016)、レオンチェフ『新装改訂版ヴィゴツキーの生涯』(訳、新読書社、2017)、バシロワ『20世紀ロシアの挑戦 盲ろう児教育の歴史――事例研究にみる障害児教育の成功と発展』(訳、明石書店、2017)ほか。
主な著書は、『教師と子どもの共同による学びの剏造――特別支援教育の授業づくりと主体性』(共著、大学教育出版、2015)、『エピソードから読み解く特別支援教育の実践』(編著、福村出版、2017)ほか。

上記内容は本書刊行時のものです。