版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊
人口減少社会と高校魅力化プロジェクト 樋田 大二郎(著) - 明石書店
.
【利用可】

書店員向け情報 HELP

書店注文情報

注文サイト:

在庫ステータス

在庫あり

取引情報

直接取引:なし

出版社への相談

店頭での販促・拡材・イベントのご相談がありましたらお気軽にご連絡ください。

人口減少社会と高校魅力化プロジェクト (ジンコウゲンショウシャカイトコウコウミリョクカプロジェクト) 地域人材育成の教育社会学 (チイキジンザイイクセイノキョウイクシャカイガク)

このエントリーをはてなブックマークに追加
発行:明石書店
四六判
248ページ
並製
価格 2,400円+税
ISBN
978-4-7503-4653-3   COPY
ISBN 13
9784750346533   COPY
ISBN 10h
4-7503-4653-5   COPY
ISBN 10
4750346535   COPY
出版者記号
7503   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2018年4月
書店発売日
登録日
2018年3月22日
最終更新日
2018年3月27日
このエントリーをはてなブックマークに追加

紹介

地域存続の生命線であり、地域活性化の最前線でもある高校魅力化とはどんな取組なのか。本書は、少子化・過疎化が進む現代日本において「当事者意識」「社会関係資本」「地域内よそ者の育成」に着目し、地域×教育の新たな可能性を理解するための枠組みを提示する。

目次

序章 高校魅力化の魅力
  1 地元での起業と地元企業を育てる
  2 当事者意識(自分たちごと、自分ごと、みんなごとの意識)を育てる
  3 地域内よそ者
  4 社会関係資本の形成
  5 地域の特色を活かした教育と「地域内よそ者」の育成

第1章 人口減少社会における地域活性化と高校魅力化の課題
 第1節 最先端であることに覚醒して魅力化する高校
  1 振り向かなければ最後尾、振り向けば最先端
  2 高校統廃合をめぐる議論
  3 高校を考える新しい視点
  4 サクラマス・ドリーム・プログラム(Uターン促進教育プログラム)
  5 スモールビジネスの積極的意義
 第2節 自立分散型社会化と地域人材育成
  1 マンパワー政策の時代
  2 グローバル・リーダーと科学技術振興人材の育成
  3 地域人材育成
 第3節 町活性化の最前線としての高校魅力化
  1 横田高校の役割の変化
  2 地域の高校の使命――横田高校の事例から考える

第2章 地方高校の人材育成と島根県高校魅力化の歴史
 第1節 地方郡部の地域人材育成研究小史
  1 Aさんのこと――高校進学者が増加した頃の高校進学の意味
  2 地方郡部の地域人材育成研究のまなざし
  3 都市流出促進の不合理と危険の告発
 第2節 島根県の高校魅力化小史
  1 隠岐島前高校の魅力化
  2 横田高校のキャリア教育
  3 高校魅力化の伏流

第3章 高校魅力化の取り組みの実際
 第1節 魅力化の高校の取り組み
  1 島根県離島・中山間地域の「魅力化事業」の概要
  2 横田高校の「奥出雲学」、「地域課題研究」、「だんだんカンパニー」
  3 隠岐島前高校の「地域学」
  4 吉賀高校の「サクラマス・ドリーム・プログラム」
 第2節 魅力化の高校が行うアクティブ・ラーニング――地域課題解決型学習の理論
  1 地域課題の発掘から最適解の選択までの主体的・対話的で深い学習過程
  2 多様な授業改革の動向
  3 課題解決型学習
  4 地域課題解決型学習
 第3節 コーディネーターの教育方法学
  1 橋渡しの機能から見るコーディネーターの役割
  2 コーディネーターの役割
  3 コーディネーター機能の類型化
  4 コーディネーターの分担と協働

第4章 高校魅力化が目指す生徒像
 第1節 当事者性を深める
  1 高校魅力化と学校知・学力観の変容
  2 地域課題解決型学習と当事者性
  3 結語――連続すること、対話すること
 第2節 「地域内よそ者」を育てる
  1 地方郡部と都市との関係の再編――地域の自己責任と自立
  2 グローカルな関係
  3 地方の多様性と未分化性――重層的アプローチの必要性
  4 「よそ者」の機能
  5 「地域内よそ者」が機能する条件
  6 「地域内よそ者」の教育――島根県離島・中山間地域の高校の事例を中心に
  7 結語
 第3節 社会関係資本(ソーシャル・キャピタル)を形成する
  1 離島・中山間地域の高校教育と社会関係資本
  2 社会関係資本を捉える三つの観点
  3 高校魅力化と社会関係資本の育成
  4 社会関係資本の要素とその効用
  5 社会関係資本の地域活性化(地域経済資本蓄積)への効用
  6 高校魅力化と社会関係資本――地域人材育成の観点からの整理
  7 結語

第5章 高校魅力化の統計学
 第1節 魅力化の高校生の社会関係資本形成の研究
  1 離島・中山間地域の社会関係資本
  2 地域の主体性と社会関係資本
  3 地域人材育成における社会関係資本の理論
  4 社会関係資本の分析結果
  5 まとめと議論
 第2節 地方郡部(離島・中山間地域)の高校生の地域移動志向の研究
  1 はじめに
  2 調査対象の位置づけと調査の概要
  3 分析
  4 結語

補章 魅力化の現場の教師として――魅力化の高校に勤務するお二人の先生からのご寄稿
  1 魅力化校に赴任して
  2 「小さい学校で大きな喜びを!」――高校魅力化・活性化事業に取り組んで

 文献一覧
 あとがき

前書きなど

序章 高校魅力化の魅力

 本書は、高校生活とその後の人生を魅力のあるものにしたいと考えている人、高校を魅力あるところにしたいと考えている人、および地域を魅力的にしたいと考えている人に、われわれが島根県の離島・中山間地域で見聞きした高校魅力化の取り組みを紹介します。

 (…後略…)

著者プロフィール

樋田 大二郎  (ヒダ ダイジロウ)  (

青山学院大学教育人間科学部教授。1955年、静岡県生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程満期退学。聖心女子大学教授などを経て現職。主な著書は、いずれも編著で『教育言説をどう読むか――教育を語ることばのしくみとはたらき』(新曜社)、『高校生文化と進路形成の変容』(学事出版)、『教育言説をどう読むか 続』(新曜社)、『現代高校生の学習と進路――高校の「常識」はどう変わってきたか?』(学事出版)。

樋田 有一郎  (ヒダ ユウイチロウ)  (

早稲田大学大学院博士後期課程、日本学術振興会特別研究員(DC2)を経て玉川大学非常勤講師および日本女子大学学術研究員。1987年、愛知県生まれ。主な著書は、「新たな協働・公共性の主体の教育――離島・中山間地域の高校生のソーシャル・キャピタル形成についての考察」『日本学習社会学会年報』第12号(日本学習社会学会)、「人口減少時代の地方郡部の高校教育の変化――学校知の変化と魅力化(学校)コーディネーター制度に着目して」『早稲田大学大学院教育学研究科紀要:別冊』第24号-1(早稲田大学教育学研究科)、「若手科学者育成国際会議の頭脳循環戦略(リンダウ会議〈ドイツ〉、HOPEミーティング〈日本〉、GYSS〈シンガポール〉に注目して)」『グローバル人材育成教育研究』第5巻第1号、「高校生の当事者性を育てる――地域型授業のモデル化をめぐって」青少年問題研究会編『青少年問題』660号。

上記内容は本書刊行時のものです。