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児童養護施設の子どもたちの家族再統合プロセス 子どもの行動の理解と心理的支援

菅野 恵(著)
発行:明石書店

A5判   224頁  上製
価格 4,200円+税

ISBN 978-4-7503-4589-5   C0036
在庫あり(出版社情報)

奥付の初版発行年月 2017年11月
書店発売日 2017年11月15日
登録日 2017年11月10日

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紹介

児童養護施設で暮らす子どもの家族再統合に向けた一時帰宅は、児童にどのような影響を与え、そのための支援はどうあるべきなのか。豊富な調査データをもとに児童の行動や心理的変化を実証的に論じ、児童養護施設における家族再統合プロセスの実態を明らかにする。

目次

 はじめに

第1章 序論
 Ⅰ 子育て環境と児童虐待
  1.現代の子育て環境の諸問題
  2.児童虐待問題の深刻化
  3.児童相談所による一時保護と各児童福祉施設への措置
  4.里親委託について
 Ⅱ 児童養護施設における諸問題
  1.児童養護施設の実際
  2.児童養護施設における家族再統合とは
  3.児童養護施設における家族再統合の問題
  4.児童養護施設における児童の「問題行動」と心理的変化
 Ⅲ 本研究の論点の整理
 Ⅳ 本研究の目的
 Ⅴ 本研究の構成

第2章 一時帰宅等と児童の行動との関連
 Ⅰ 【研究1】一時帰宅等の実態と児童の行動に関する研究
  1.はじめに
  2.目的
  3.対象と方法
  4.結果
  5.考察
 Ⅱ 第2章のまとめ

第3章 児童の行動と心理的変化
 Ⅰ 【研究2】基礎調査から2年半後の児童の行動と心理的変化に関する研究
  1.はじめに
  2.目的
  3.対象と方法
  4.結果
  5.考察
 Ⅱ 【研究3】類型化からみた個別事例に関する研究
  1.はじめに
  2.目的
  3.対象と方法
  4.各例の提示と検討
  5.考察
 Ⅲ 第3章のまとめ

第4章 児童への心理的支援に関する事例研究
 Ⅰ 【研究4】介入プログラムを用いた児童への心理的支援に関する1事例研究
  1.はじめに
  2.目的
  3.対象と方法
  4.結果
  5.考察
 Ⅱ 第4章のまとめ

第5章 児童と家族の関係調整に関する質的研究
 Ⅰ 【研究5】施設職員による児童と家族の関係調整に関する質的研究
  1.はじめに
  2.目的
  3.対象と方法
  4.結果
  5.考察
 Ⅱ 第5章のまとめ

第6章 総合的考察
 Ⅰ 本研究の概観
 Ⅱ 児童養護施設における家族再統合プロセスの検討
  1.家族再統合プロセスの全体像
  2.家族再統合プロセスと児童の行動および心理的変化
 Ⅲ 児童養護施設における家族再統合の概念に関する検討
 Ⅳ 児童養護施設における家族再統合支援のあり方
 Ⅴ 児童養護施設における家族再統合アセスメント
  1.一時帰宅の可能性に関するアセスメント
  2.一時帰宅先での体験の質に関するアセスメント
  3.児童の行動および心理的変化に関するアセスメント
  4.関係調整アセスメント
  5.退所前後のアセスメント
 Ⅵ 児童養護施設における心理職の役割
 Ⅶ 現代社会における児童養護施設と家族再統合
 Ⅷ 本研究における課題と展望

 文献
 あとがき

前書きなど

はじめに

 近年、児童虐待や養育困難などの理由により児童養護施設に入所する子どもが後を絶たない。児童養護施設に入所するということは、家族との分離を意味するのだが、一度引き離された子どもと家族を「再びつなげるための支援」(Warsh, Maluccio & Pine, 1994)が求められる。そのため、児童相談所と連携しながら児童養護施設にて家族再統合(family reunification)を促進する役割を担うことが多い。たとえば、週末などを利用して家族のもとに子どもを一時的に帰宅させ、関係調整を試みるなどである。
 一方、施設の課題の1つとして子どもの問題行動が絶えず(岡本, 1999)、対応に苦慮しているという現状がある。施設に入所するまでに至る経緯はさまざまであるが、家族に対する感情を適切に言語化できない子どもが多く、行動を通して訴えられることもあるのではないだろうか。
 そこで家族再統合プロセスと子どもの行動との関連に着目し、家族再統合プロセスの視点から子どもの行動や心理的変化について研究で得られたデータを示した上で明らかにしたいと思ったのが本書の出発点である。
 本書の主な特徴として、①児童養護施設にて追跡調査を含めた5つの研究を実施し、量的データと質的データに基づいて実証的に論じていること、②心理学の立場から主に子どもの行動と心理に着目していること、が挙げられる。
 本書の構成は、第1章で序論を述べ、第2章で基礎調査研究、第3章で追跡調査研究として量的研究を中心にデータを示している。第4章では1事例研究、第5章で質的調査研究を示し、質的研究を重視している。第6章では総合的考察としてまとめている。

 (…後略…)

著者プロフィール

菅野 恵(カンノ ケイ)

1976年、東京都八王子市生まれ。和光大学現代人間学部心理教育学科准教授。立教大学兼任講師。児童養護施設心理療法担当職員(嘱託)。博士(心理学)。臨床心理士。
帝京大学文学部心理学科卒業。帝京大学大学院文学研究科臨床心理学専攻修士課程修了。同大学院文学研究科心理学専攻博士課程単位取得満期退学。
職歴として、相模原市立青少年相談センター相談員、東京都公立学校スクールカウンセラー、帝京大学、明星大学、東京女子大学非常勤講師などを経て、現職。
日本学校メンタルヘルス学会理事、評議員、編集委員長。日本精神衛生学会理事。専門は児童心理学、臨床心理学。
〈主な著書(すべて分担執筆)〉
『学校・地域で役立つ子どものこころの支援 連携・協働ワークブック』(金子書房)、『いじめ 予防と対応Q&A73』(明治図書出版)、『発達科学ハンドブック第7巻 災害・危機と人間』(新曜社)、『はじめて学ぶ心理学―心の形成・心の理解―』(大学図書出版)、『心の専門家が出会う法律【新版】 臨床家のために』(誠信書房)など。

上記内容は本書刊行時のものです。