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子どものグリーフの理解とサポート 大曲 睦恵(著) - 明石書店
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子どものグリーフの理解とサポート (コドモノグリーフノリカイトサポート) 親が重篤な(慢性の)病気、または親を亡くした子どもたちの言動変化に関する研究 (オヤガジュウトクナマンセイノビョウキマタハオヤヲナクシタコドモタチノゲンドウヘンカニカンスルケンキュウ)

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発行:明石書店
A5判
280ページ
上製
価格 3,800円+税
ISBN
978-4-7503-4588-8   COPY
ISBN 13
9784750345888   COPY
ISBN 10h
4-7503-4588-1   COPY
ISBN 10
4750345881   COPY
出版者記号
7503   COPY
Cコード
C0047  
0:一般 0:単行本 47:医学・歯学・薬学
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2017年11月
書店発売日
登録日
2017年11月14日
最終更新日
2017年11月14日
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紹介

親が重篤ながんなどの病気で闘病中、あるいは亡くした子どもたちが抱える「グリーフ」はどのようなものなのか。また、その反応はいかなる言動の変化として現れるのか。保育・福祉・医療専門職を対象に混合研究法により調査した結果から、その理解とサポートの知見を提示する。

目次

 まえがき

序章 子どものグリーフの背景
 第1節 現代の疾病構造と子どものグリーフ
 第2節 社会的背景
 第3節 本研究の目的と意義
 第4節 本書の構成
 第5節 用語の定義

第1章 先行研究に見る子どものグリーフ
 第1節 子どもと子どもの発達
  第1項 子どもとは
  第2項 子どもに関する研究
  第3項 子どもの発達に関する諸理論
 第2節 子どもの発達とグリーフ
  第1項 子どもが体験する喪失
  第2項 子どもの悲哀の作業
  第3項 子どものグリーフ
  第4項 子どもの発達とグリーフ
 第3節 子どものグリーフ反応
  第1項 子どものグリーフ反応──理論的枠組み
  第2項 子どものグリーフ反応──先行研究
  第3項 子どものグリーフ反応を測る尺度
 第4節 まとめ

第2章 先行研究に見る子どものグリーフに影響する要因
 第1節 子どものグリーフ──システム理論から
  第1項 一般システム論
  第2項 生態学的視点(エコロジカル理論)
 第2節 子どものグリーフに影響する要因
  第1項 子ども本人
  第2項 親
  第3項 家族
  第4項 子どものグリーフ反応の捉え方
  第5項 グリーフサポート
 第3節 まとめ

第3章 調査概要
 第1節 研究の目的と研究デザイン
 第2節 調査目的と調査全体の概要
 第3節 調査仮説とリサーチ・クエスチョン
  第1項 量的調査の仮説
  第2項 質的調査のリサーチ・クエスチョン
 第4節 各調査の方法と対象者の属性
  第1項 量的調査
  第2項 質的調査
 第5節 調査対象者の属性
  第1項 量的調査の回答者
  第2項 量的調査(言動の変化の観察とその対応)の回答対象となった子どもの背景
  第3項 質的調査の回答者
 第6節 まとめ

第4章 量的調査による分析:子どもの支援者による、親が重篤な(慢性の)病気、または親を亡くした子どもたちの言動の変化の観察とその対応
 第1節 作業仮説
 第2節 分析方法
  第1項 変数の操作化
  第2項 分析方法
 第3節 分析結果
  第1項 親が重篤な(慢性の)病気、または親を亡くした子どもたちの言動の変化の観察
  第2項 行動の変化の観察に対して行われている支援者の対応(個別の対応)
  第3項 施設内の対応
 第4節 まとめ

第5章 質的調査による分析:重篤な(慢性の)病気、あるいは死亡した親を持つ子どものグリーフサポートに対する支援者の認識の分析
 第1節 リサーチ・クエスチョン
 第2節 調査内容
 第3節 量的調査で導かれた子どものグリーフ反応の妥当性の検証──演繹的アプローチ
  第1項 分析方法
  第2項 分析結果
  第3項 まとめ
 第4節 子どもの支援者による子どものグリーフサポート──帰納的アプローチ
  第1項 分析方法
  第2項 分析結果
  第3項 まとめ
 第5節 まとめ

第6章 考察
 第1節 子どもの支援者による親が重篤な(慢性の)病気、または親を亡くした子どもたちの言動変化の観察
  第1項 支援者の観察(捉え方)の特徴
  第2項 子どもの支援者による親が重篤な(慢性の)病気、または親を亡くした子どもたちの言動変化の観察に影響している要因
 第2節 子どもの言動変化に対しなされている対応
  第1項 行動の変化の観察に対して行われている支援者の対応(個別の対応)
  第2項 施設内の対応
 第3節 重篤な(慢性の)病気、あるいは死亡した親を持つ子どものグリーフサポートに対する支援者の認識の分析
  第1項 【子どものグリーフ反応】
  第2項 【グリーフサポートの必要性の判断】
  第3項 【子どものグリーフ反応・言動への対応計画・実施】
  第4項 【対応による変化】
  第5項 【サポートに必要なもの】
  第6項 【サポートが必要な根拠】
 第4節 全体考察
  第1項 子どもの支援者による、子どもの言動変化の観察(捉え方)
  第2項 言動変化の観察に影響している要因
  第3項 子どもの言動変化への対応
  第4項 対応による変化
  第5項 子どものグリーフサポートに必要なもの
 第5節 まとめ

第7章 まとめと今後の課題
 第1節 まとめ(要約)
 第2節 実践への示唆──「グリーフを行っている子ども」へのサポート
  第1項 子どものグリーフ反応の多様性と観察
  第2項 職域・職種特有の視点の自覚
  第3項 子どものグリーフサポートの必要性の判断
  第4項 子どものグリーフ反応・言動への対応計画・実施
  第5項 対応による変化
  第6項 対応(サポート)のために必要なもの
 第3節 研究の意義
 第4節 本研究の限界と今後の課題

 文献

 資料

 あとがき

前書きなど

序章 子どものグリーフの背景

 (…前略…)

第4節 本書の構成

 第1章では、子どもと子どもの発達について概観し、子どもの喪失や悲哀の作業、子どものグリーフやグリーフ反応に関して、先行研究から理論や概念を整理し、理論的視座を提示する。
 第2章では、一般システム論、エコロジカル理論を基盤に、子どものグリーフに影響を与え、また交互作用を生じさせる要因や要素について、理論や先行研究を概観し、理論的視座を提示する。
 第3章では、調査研究の概要について述べる。まず、研究の目的とデザインを述べ、調査目的と調査全体の概要、量的調査仮説、質的調査のリサーチ・クエスチョン、量的調査と質的調査の調査方法を述べ、調査対象の属性をまとめる。
 第4章では、「子どもの支援者による、親が重篤な(慢性の)病気、または親を亡くした子どもたちの言動の変化の観察とその対応」として、量的調査の分析結果を示す。ここでは、両親のいずれかを病気または亡くす経験をしたときに、子どもに見られる何らかの言動の変化について、支援者の観察の特徴を把握し、さらに、その観察に影響している要因、行われている対応の特徴を明らかにする。
 第5章では、「重篤な(慢性の)病気、あるいは死亡した親を持つ子どものグリーフサポートに対する支援者の認識の分析」として、実際に支援を行っている子どもの専門家が捉えた子どものグリーフ反応やグリーフサポートに関する認識から、支援者のグリーフサポートの必要性の判断基準を明らかにする。具体的にはフォーカスグループ・インタビューを質的に分析し、量的調査で導かれた子どものグリーフ反応の妥当性を検証し、さらに、子どものグリーフ反応や支援者のグリーフサポートの必要性の判断基準、対応を整理する。
 第6章では、調査結果の考察と、第1章、第2章で述べる理論的視座を踏まえた総合的な考察を行う。
 第7章では、本研究のまとめ(要約)を行い、実践への示唆を提示する。また研究の意義と限界、今後の課題を述べる。

 (…後略…)

著者プロフィール

大曲 睦恵  (オオマガリ チカエ)  (

2003年、カリフォルニア州ミルズ大学大学院修士課程修了(Child Life in Hospitals and Community Health Centers with Children who have Medical Needs専攻:教育学修士)。
2016年、ルーテル学院大学大学院総合人間学研究科社会福祉学専攻後期博士課程修了(社会福祉学博士)。
静岡県立静岡がんセンター、国立がん研究センター中央病院、聖路加国際病院、国立国際医療研究センターでチャイルド・ライフ・スペシャリストの活動を経て、現在はNPO法人全国自死遺族総合支援センターで「大切な人を亡くした子どもとその家族のつどい」の運営委員として活動。また、尚美学園大学(非常勤講師)で子ども学分野を担当している。

上記内容は本書刊行時のものです。