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言語過程説の探求第三巻

自然言語処理への展開

佐良木 昌(編), 宮崎 正弘(著), 白井 諭(著), 衛藤 純司(著)
発行:明石書店

A5判   392頁  上製
価格 6,000円+税

ISBN 978-4-7503-4564-2   C0310
在庫あり(出版社情報)

奥付の初版発行年月 2017年9月
書店発売日 2017年9月15日
登録日 2017年8月31日

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紹介

言語は「誰(主体)かが、誰(場面)かに、何物(素材)かについて語ることによって成立する」。その観点から時枝誠記が創始した言語過程説を基礎とし、日英機械翻訳の技術確立/改善/開発に向けた、自然言語処理・構文解析・翻訳データベース構築等、様々な面からの探求を紹介する。

目次

 まえがき[佐良木昌]

言語過程説に基づく日本語解析の試み[宮崎正弘]
 まえがき
 第一章 言語の過程的構造と自然言語処理
 第二章 三浦文法に基づく日本語品詞の体系化と日本語形態素解析用文法の構築
 第三章 三浦の言語モデルに基づく日本語構文・意味解析
 あとがき

日英機械翻訳のための言語知識の構築と記述に関する研究[白井諭]
 第一章 序論
 第二章 日本語の階層的認識構造と係り受け解析
 第三章 係り受け制約を利用した日本文書き替え
 第四章 日英機械翻訳に必要な結合価パターン対
 第五章 連鎖型および離散型共起表現の自動抽出
 第六章 結論
 付録A 不完全な対訳データを利用する用例利用型翻訳

意味類型構築のための文接続表現の体系化[衛藤純司]
 1 はじめに
 2 文の構造と意味を一体として扱う仕組み
 3 複文の意味類型
 4 節の意味
 5 おわりに──今後の課題

時枝古典解釈文法から翻訳過程論への示唆[佐良木昌]
 序章
 第一章 言語過程説の確立途上における用例分析の方法
 第二章 条件法として解釈される古文連体形の用法
 第三章 条件法として解釈される現代連体節
 第四章 連体節の連用節への換言態
 第五章 連体節の翻訳過程
 第六章 結章

 初出一覧
 編著者紹介

前書きなど

まえがき[佐良木昌]

 『言語過程説の探求』シリーズは、言語学および自然言語処理の分野において学的探求を続けている研究者による論文集であり三巻から成る。第一巻の刊行から久しく十余年を経て、今回第三巻である本書を刊行し、引き続いて第二巻の刊行を予定している。各巻各論考の執筆者はそれぞれ独自に学的研鑽を積み重ねているが、時枝誠記が提唱した言語過程説を批判的に継承し発展させるという立場を同じくしている。観念弁証法の転倒と同様に言語過程説を唯物論的に改作し認識と言語の科学的理論を確立する、あるいは精神現象学および純粋現象学への唯物論的批判を通じて言語と意識とを物質の現象学として把握する、あるいは感性的労働の論理を基礎として、言語活動者の主体的活動において言語表現を捉える、といった、それぞれの視点で執筆された諸論考が、収録される。本書『言語過程説の探求』第三巻「自然言語処理への展開」には関連論文四稿を収めた。

 (…後略…)

著者プロフィール

佐良木 昌(サラキ マサシ)

一九四七年生まれ。南クイーンズランド大学大学院GC修了。日本大学非常勤講師、明治大学客員研究員。主な著書に『言語過程説の探求 第一巻』(編集、明石書店)、『Wordを使った大学生のための論文作成術』(単著、明石書店)、『大学生のための英単語・文法ノート』(共著、明石書店)などがある。

宮崎 正弘(ミヤザキ マサヒロ)

新潟大学名誉教授(情報工学)・工学博士。一九四六年生まれ。東京工業大学理工学部卒業。現在、新潟大学発ベンチャーとして創業した株式会社ラングテックの代表取締役社長として、コンピュータによる文の意味理解の研究、高品質な日英翻訳ソフトや使いやすい英語学習支援ツールの研究開発・製品化など自然言語処理の基礎研究から応用研究・製品開発に至る幅広い活動に取り組んでいる。著書に『日本語語彙大系』(共著、岩波書店)など。

白井 諭(シライ サトシ)

一九五五年~二〇一二年。大阪大学大学院博士前期課程修了、東京工業大学大学院博士後期課程修了 博士(工学)。NTTコミュニケーション科学研究所を経てNTTアドバンステクノロジ。日本科学技術情報センタ賞(学術賞)受賞、人工知能学会論文賞受賞。主な著書に『日本語語彙大系』(共著、岩波書店)。

衛藤 純司(エトウ ジュンジ)

一九四八年生まれ。東京外国語大学卒業。フランス語および英語の辞書の編集、機械翻訳や音声認識など自然言語処理の研究・開発などに従事。

上記内容は本書刊行時のものです。