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孫がASD(自閉スペクトラム症)って言われたら?! ナンシー・ムクロー(著) - 明石書店
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孫がASD(自閉スペクトラム症)って言われたら?! (マゴガエーエスディージヘイスペクトラムショウッテイワレタラ) おじいちゃん・おばあちゃんだからできること (オジイチャンオバアチャンダカラデキルコト)
原書: Grandparent's Guide to Autism Spectrum Disorders:Making the Most of the Time at Nana’s House

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発行:明石書店
A5判
200ページ
並製
価格 1,800円+税
ISBN
978-4-7503-4539-0   COPY
ISBN 13
9784750345390   COPY
ISBN 10h
4-7503-4539-3   COPY
ISBN 10
4750345393   COPY
出版者記号
7503   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2017年7月
書店発売日
登録日
2017年6月23日
最終更新日
2017年6月23日
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紹介

自分の孫がASD(自閉スペクトラム症)と診断されたらどうしたらいいの? ASDの感覚の問題、新しい環境への適応、食事、メルトダウンの対応、会話の方法、おもちゃの選び方、学校のイベントや親戚の集まり、孫の親との関係等々、様々な場面で祖父母がどうすればよいのかを分かりやすく解説し丁寧に答える。

目次

序文
 気持ちについて
 いろいろなタイプの祖父母
 おじいちゃん、おばあちゃんだから、できること
 未来のために

第一章 ASD(自閉スペクトラム症)っていったいなんでしょう?
 ASDってなんでしょう
 アスペルガー症候群と特定不能の広汎性発達障害(PDD-NOS)
 ASDの診断ではなく、子どもそのものに目を向けましょう

第二章 熱すぎ? 寒すぎ? 感覚の問題について
 拡声器とミュートボタン
 不器用さと弱い筋肉コントロール
 感覚が鋭敏になりすぎたり、鈍感になりすぎたら

第三章 感情の嵐
 感情の津波
 不安感
 恐れとこだわり
 変化を拒んだら
 変化が起こるとこんな気持ちになります
 パニックとはなんでしょう?

第四章 人とのかかわり合い方について――お孫さんの盲導犬になりましょう
 犬の世界に住むねこ
 盲導犬になりましょう
 お孫さんとの関係を深める方法
 幼いお孫さんの場合
 一〇代の子の場合

第五章 自己コントロール――実行機能の問題について
 実行機能の弱い部分について

第六章 「おばあちゃんち」のルール――のコントロール
 効果的なしつけの方法を見つけましょう
 どうすればお孫さんにあなたの声が聞こえるでしょう
 三つのポピュラーなしつけ方法
 最終アドバイス:極端なに対処する方法

第七章 シンプルな言葉はコミュニケーションの橋渡し
 ミスコミュニケーション
 誤解について
 会話について

第八章 教育――学校以外で学べること
 学びのスタイル
 学校
 家族全体に及ぼすストレス
 特別支援教育とは?
 ホームスクーリング
 放課後のおばあちゃんの家
 お孫さんのストレスを減らす工夫
 してはいけないこと
 宿題をどうするか

第九章 祖父母が率先して、家族全体で受け入れましょう
 家族の集まり
 独創的な祖父母になりましょう
 子どもの親にお休みをあげる役割
 きょうだいの世話をする役割
 プレゼントをあげる役割
 あなたの家族だけの儀式や習慣を作る役割
 幸せへの道を作る役割

結論
 10のベスト・アドバイス

 参考文献
 監修者あとがき
 著者略歴
 監修者・訳者略歴

前書きなど

監修者あとがき

 おじいちゃん、おばあちゃんにとって孫という存在は、とてもいじらしく可愛いものだと思います。しかし、その孫が自閉症という特性を持っていたとしたら……。

 (…中略…)

 こういった特性を示す自閉症の孫に対して、おじいちゃん、おばあちゃんもどのように接していいかわからないことが多いと思います。しかし、共働きの両親の家庭では、お母さん、あるいはお父さんだけが自閉症のお子さんにかかりっきりになることは難しくなってきています。そのような中、少しでも何か手伝ってあげたいという祖父母の役割が増えてきています。本書にも書かれていますが、自閉症児の子育ては大変です。ほんの少しの時間だけでも祖父母が孫の面倒を見てくれるだけで、両親の精神的負担は軽減できます。また、近年自閉症児とのかかわり方に関する講演会に両親だけではなく、祖父母の参加も増えてきています。そのような講演会での質問にも、「孫が自閉症と診断されました。祖母としてどのような対応をすればいいでしょうか」といった質問をされる参加者が数多くみられるようになってきました。しかしながら、書店では、自閉症児の子育ての本は数多く出ていますが、自閉症児の孫に対するかかわり方については皆無といっていいでしょう。そのような特性を有する自閉症に対して、本書ではとてもわかりやすく書かれています。
 自閉症は確かにかかわり方の難しい特性を所有しています。しかし、いったん自閉症の特性を理解すると、とても正直で可愛いお子さんです。本書によっておじいちゃん、おばあちゃんたちが可愛いお孫さんと一緒に遊んだり食事をしたりといった楽しいひと時が送れるようになるものと信じています。

著者プロフィール

ナンシー・ムクロー  (ナンシー ムクロー)  (

作家、編集者、教師、そして親として、自閉スペクトラム症についての実践的な実体験を、祖父母世代に伝えてきました。ほかの3つの著書『The Sensory Team Handbook』『Comic Sense』および『More Comic Sense』(いずれもMichael Grass House より出版)でも、自閉スペクトラム症の複雑な状況をわかりやすく説明したり、日常使える方法を多く紹介しています。

梅永 雄二  (ウメナガ ユウジ)  (監訳

早稲田大学 教育・総合科学学術院教育心理学専修 教授。博士(教育学)。臨床心理士、自閉症スペクトラム支援士Expert、特別支援教育士SV。
 1983年、慶應義塾大学卒業後、障害者職業カウンセラーとして、地域障害者職業センターに勤務。障害者職業総合センター研究員を経て1998年、明星大学人文学部専任講師、2000年助教授。2003年宇都宮大学教育学部教授。2015年4月より現職。
 主な著訳書として、『自立をかなえる!〈特別支援教育〉ライフスキルトレーニングスタートブック』(明治図書出版)、『大人のアスペルガーがわかる』(監修、朝日新聞出版)、『発達障害者の雇用支援ノート』(金剛出版)、『アスペルガー症候群・高機能自閉症の人のハローワーク』(監訳、明石書店)、『仕事がしたい! 発達障害がある人の就労相談』(編著、明石書店)『書き込み式 アスペルガー症候群の人の就労ハンドブック』(監訳、明石書店)、『アスペルガー症候群の人の就労・職場定着ガイドブック 』(監訳、明石書店)など多数。

上田 勢子  (ウエダ セイコ)  (

東京生まれ。1977年、慶應義塾大学文学部社会学科卒。79年より、アメリカ・カリフォルニア州在住。これまでに90冊の児童書、一般書の翻訳を手がける。
 主な訳書に『イラスト版 子どもの認知療法』シリーズ全8巻、『LGBTQってなに?』(共に明石書店)、『子どもの「こころ」を親子で考えるワークブック』全3巻(福村出版)、『ひとりでできる中高生のPTSDワークブック』(黎明書房)、『きみにもあるいじめをとめる力』『ネット依存から子どもを守る本』(共に大月書店)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。