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発達が気になる子のステキを伸ばす「ことばがけ」 加藤 潔(著) - 明石書店
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発達が気になる子のステキを伸ばす「ことばがけ」 (ハッタツガキニナルコノステキヲノバスコトバガケ) 一番伝わりやすいコミュニケーション手段、それがその子の“母国語”です (イチバンツタワリヤスイコミュニケーションシュダンソレガソノコノボコクゴデス)

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発行:明石書店
四六判
160ページ
並製
価格 1,600円+税
ISBN
978-4-7503-4518-5   COPY
ISBN 13
9784750345185   COPY
ISBN 10h
4-7503-4518-0   COPY
ISBN 10
4750345180   COPY
出版者記号
7503   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2017年5月
書店発売日
登録日
2017年5月18日
最終更新日
2017年5月18日
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紹介

発達障がいがある気になる子への「ことばがけ」のコツとヒントを解説。言葉だけでなく、その子がストレスなく使えるコミュニケーション手段こそ“母国語”であるという発想のもと、コミュニケーションツールの探し方、使い方、伝え方を丁寧に説明する。

目次

 はじめに

第1章 指示や説明のことばがけ
  ●まず、原則を整理しましょう
 1 結論から示す○「お茶を買いにコンビニに行きます」
 2 1回にひとつ○「鉛筆を持ちます」
 3 目でわかる・目に浮かぶ○線画で伝えてみる
 4 名言や数字でわかる○“1秒で視線を外すのが大人のやり方”
 5 音の響きで感じる○「ギューン、ギュッと絞る」

第2章 元気にすることばがけ
  ●まず、原則を整理しましょう
 1 適当にほめる○「ごはん食べてえらいねえ」
 2 ぼんやりとほめる○「けっこうすごいね」
 3 ほめ上手な人は印象を残す○去り際にほめていなくなる
 4 何でもほめようとする○「まちがいなく謙虚ですね」

第3章 マイナスにしないことばがけ
  ●まず、原則を整理しましょう
 1 活動の邪魔をしないことを何よりも優先する○見守るだけでよい
 2 肯定的ワンフレーズを見つける○「言うだけなら大丈夫」
 3 万能のあいづち○「ヘー・フー・ホー」
 4 それも、ことばがけ○嵐が過ぎるのを待つ

第4章 ことばを引き出すことばがけ
  ●まず、原則を整理しましょう
 1 上手な遊び相手は表出コミュニケーション支援の達人○おもしろい遊びを勝手に始めてしまう
 2 相手にメッセージを渡せるかどうかが運命の分かれ道○「やり」ができるかどうか
 3 その子の立場で返答する○復唱作戦
 4 母国語は文字でした○専用メモ
 5 楽に人を呼べるならそのほうがいい○ピンポン♪
 6 嫌いなものを伝えられたら人生は楽になる○嫌いな食べ物一覧表

第5章 支援する立場にある自分へのことばがけ
 1 20分の1の意地
 2 片思いの礼儀
 3 少数派の誇り
 4 びびり屋の支援者
 5 支援とはぶざまなもの
 6 くさらない人がブレイクする

 あとがき

前書きなど

はじめに

 「ことばがけ」──よく使われる単語です。しかしながら、よく使われる単語だけに、人によってその意味するところが微妙に違ったり、あいまいだったりするような気がします。ある人は「話しことばでのアプローチ=ことばがけ」ととらえているかもしれません。またある人は「話しことばよりも視覚的手がかりのアプローチが重要だ」と考えているかもしれません。
 どちらがいいとか悪いとかいうことではなく、「ことばとは何か」を整理していないことによる違いのように思えます。そこで、まず「ことば」について整理しておきましょう。
 これらがすべて「ことば」です。この中で、一番伝わりやすい(気になる子たちが最もわかりやすい)コミュニケーション手段を採用することが「ステキを伸ばす『ことばがけ』」になるのです。言い換えると、一番伝わりやすい(最もわかりやすい)コミュニケーション手段は、その子にとっての“母国語”と言えます。“母国語”をベースに、他のことばを覚え使えるようになっていくのですから、その子にとっての“母国語”を見つけてあげることが最も大切です。けっして支援者や保護者にとっての“母国語”ではありません。その子の側に立って考えてみましょう。だって、その“母国語”を使える環境にないために苦労しているのですから。
 この本は、主に支援に携わっておられる方々へ向けた目線で書いているところが多いのですが、保護者の方が読んでもヒントになることがたくさんあると思います。まず関心があるところから読んでくださってもけっこうです。

 (…後略…)

著者プロフィール

加藤 潔  (カトウ キヨシ)  (

社会福祉法人はるにれの里 札幌市自閉症者自立支援センターゆい所長。昭和61年、北海道教育大学函館校(小学校教員養成課程・国語科)卒業。函館市立深堀小学校教諭、戸井町立汐首小学校教諭、北海道教育大学附属養護学校教諭、北海道教育大学附属養護学校特別支援教育センターコーディネーター、社会福祉法人北翔会札幌あゆみの園発達支援部長、社会福祉法人はるにれの里 札幌市自閉症・発達障がい支援センターおがる所長等を経て、現職。著書に『発達が気になる子の「ステキ」を伸ばすかかわり方──家庭や地域でできるポジティブ発想』(明石書店、2015年)がある。

上記内容は本書刊行時のものです。