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聴覚障害者、ろう・難聴者と関わる医療従事者のための手引 アンナ・ミドルトン(編) - 明石書店
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聴覚障害者、ろう・難聴者と関わる医療従事者のための手引 (チョウカクショウガイシャロウナンチョウシャトカカワルイリョウジュウジシャノタメノテビキ)
原書: Working with Deaf People: A Handbook for Healthcare Professionals

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発行:明石書店
A5判
200ページ
並製
価格 2,500円+税
ISBN
978-4-7503-4465-2   COPY
ISBN 13
9784750344652   COPY
ISBN 10h
4-7503-4465-6   COPY
ISBN 10
4750344656   COPY
出版者記号
7503   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2017年1月
書店発売日
登録日
2017年1月30日
最終更新日
2017年1月30日
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紹介

聴覚障害、神経線維腫症Ⅱ型、盲聾それぞれを概説した上で有病率や違いを詳解。医療現場における聴覚障害、ろう・難聴に関連した一般的なコミュニケーションの課題や遺伝子診断を含む医療サービスに対する当事者の抵抗感をはじめとする対応について、医療従事者の事例を交えて社会心理学的視点から解説する。

目次

 日本語版出版に寄せて
 用語解説
 序文
 同領域専門家による出版前書評
 まえがき[アンナ・ミドルトン]

第1章 聴覚障害、神経線維腫症Ⅱ型、盲聾の実態と図解[アンナ・ミドルトン、ワンダ・ニアリー、シェシュティン・メラー]
 聴覚障害の概要
 専門用語
 「聴覚障害(deaf)」と「ろう(Deaf)」
 神経線維腫症Ⅱ型のある人に関する専門用語
 盲聾者に関する専門用語
 聴覚障害、神経線維腫症Ⅱ型、盲聾の有病率
 聴覚障害についての記述
 聴覚障害の原因
 神経線維腫症Ⅱ型
 盲聾

第2章 ろう・難聴の来談者に対応するときに考慮すべき一般的な論題[アンナ・ミドルトン]
 補聴器の確認
 医療サービスへの不満
 遺伝子サービスの利用
 遺伝子カウンセリングについての知識と懸念
 軽率に庇護者的な態度をとる医療従事者
 コミュニケーション手段
 ろう・難聴者にやさしい支援の計画
 診察の前に
 医療現場におけるコミュニケーション手段の好み
 ろう・難聴に関する認識を深めること
 医療現場におけるコミュニケーション

第3章 ろう・難聴の来談者とかかわる専門家の課題[アンナ・ミドルトン]
 医学モデルか文化モデルか
 ろう・難聴、優生学、遺伝学に対する歴史的背景
 どの医療相談に関しても考慮すべき実務的事柄
 医療文化とろう文化の違い
 聴覚障害への不適切な関心
 視覚的な補助
 反復と復唱
 聴力損失が及ぼす心理的な影響
 診察の際に考慮すべき感情的な問題点
 耳鳴り
 診察後の課題

第4章 神経線維腫症Ⅱ型のある来談者とかかわる専門家の課題[ワンダ・ニアリー]
 神経線維腫症Ⅱ型の概要
 神経線維腫症協会
 学際的な専門家が集まった神経線維腫症Ⅱ型診療所での受診
 感情の問題

第5章 盲聾の来談者とかかわる専門家の課題[シェシュティン・メラー]
 視力損失の影響
 盲聾の来談者とのコミュニケーションの問題
 医療機関への提言
 進行性能力損失への取り組み
 盲聾者のための通訳者
 アイデンティティと感情の問題

 役立つホームページ
 付属資料
 参考文献
 索引

 訳者あとがき
 訳者略歴

前書きなど

訳者あとがき

 本書は、2009年にケンブリッジ大学出版局より発行された、アンナ・ミドルトン編によるWorking with Deaf People: A Handbook for Healthcare Professionalsを訳したものである。ミドルトン氏は英国出身の遺伝子カウンセリングの専門家であり、リーズ大学の博士課程在籍中に、出生前遺伝子診断に対するろう・難聴者の態度についての研究を行い、博士論文を執筆している。その後、遺伝子と聴覚障害の心理社会学的な側面についての研究活動にかかわるようになり、その成果が認められ、研究活動に関わった他のメンバーたちと一緒に本著が出版されることになった。
 読者としては、聴覚障害者(ろう・難聴者)を診ている医療従事者をはじめ医療や聴覚障害関連の専門家たち、医療従事者や聴覚障害関連の専門家を目指して現在勉強中の学生、そして聴覚障害当事者とその家族などが想定されている。聴覚障害と医療に関して心理社会学的な観点から具体的に書かれた本は少ない。本書は医療現場における聴覚障害者への対応やコミュニケーションについて必要とされる情報を含んでおり、日本の医療現場で大いに参考になると思われる。

 (…後略…)

著者プロフィール

小林 洋子  (コバヤシ ヨウコ)  (

 筑波大学大学院人間総合科学研究科修了(ヒューマン・ケア科学博士)。一般企業での研究員、米国カリフォルニア州立大学ノースリッジ校教育学部デフ・スタディーズ学科非常勤講師を経て、現在、国立大学法人筑波技術大学障害者高等教育研究支援センター助教。専門は、ろう者学(デフ・スタディーズ)、障害者福祉。
[主な論文]
「Using a social marketing framework to evaluate recruitment of a prospective study of genetic counseling and testing for the deaf community(邦題:デフコミュニティにおけるソーシャル・マーケティング概念に基づいた遺伝子検査調査研究への参加リクルートメント評価)」(共著、BMC Medical Research Methodology、2013年)
「Deaf Genetic Testing and Psychological Well-Being in Deaf Adults(邦題:聴覚障害成人における遺伝子検査と精神的健康の関連検証)」(共著、Journal of Genetic Counseling、2013年)
「Deaf Adults’ Reasons for Genetic Testing Depends on Cultural Affiliation(邦題:文化の特質的な違いにおける聴覚障害者の遺伝子カウンセリングを受ける理由検証)」(共著、Journal of Deaf Studies and Deaf Education、2010年)

松藤 みどり  (マツフジ ミドリ)  (

 筑波大学修士課程教育研究科修了(修士リハビリテーション)。筑波大学附属聾学校教諭、筑波技術短期大学助教授を経て、現在、国立大学法人筑波技術大学障害者高等教育研究支援センター教授。専門は、英語教育。
[主な著書・訳書]
『聴覚障害児・者支援の基本と実践』(奥野英子編、中央法規出版、2008年)
ペール・エリクソン著『聾の人びとの歴史』(共訳、明石書店、2003年)
ドナルド・F・ムーアズ、デヴィッド・S・マーティン編『聴覚障害児の学力を伸ばす教育』(監訳、明石書店、2010年)
ダグラス・C・ベイントン他著『アメリカのろう者の歴史』(監訳、明石書店、2014年)

上記内容は本書刊行時のものです。