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新版 患者の権利オンブズマン勧告集 患者の権利オンブズマン全国連絡委員会(編) - 明石書店
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新版 患者の権利オンブズマン勧告集 (シンパンカンジャノケンリオンブズマンカンコクシュウ) 最新事例で検証する患者の権利の現状 (サイシンジレイデケンショウスルカンジャノケンリノゲンショウ)

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発行:明石書店
A5判
308ページ
並製
価格 2,800円+税
ISBN
978-4-7503-4462-1   COPY
ISBN 13
9784750344621   COPY
ISBN 10h
4-7503-4462-1   COPY
ISBN 10
4750344621   COPY
出版者記号
7503   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2017年1月
書店発売日
登録日
2016年12月21日
最終更新日
2016年12月21日
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紹介

日本の医療現場における権利侵害・医療過誤事例の調査・勧告に取り組む患者の権利オンブズマン全国連絡委員会が、2008年以降の患者の苦情調査報告書および診療記録不開示苦情調査報告書をまとめた。医療関係者、患者、法律家・支援者必携の貴重な資料。

目次

 序文


第1部 苦情調査

1 患者の権利オンブズマンが行う「苦情調査」
患者の権利オンブズマン「苦情調査」

2 NPO法人患者の権利オンブズマン 苦情調査申立事件
 ①第0701号事件 産科
  *切迫早産予防のために入院していたのに、双児とも死産
 ②第0702号事件 内科及び在宅酸素提供企業
  *在宅酸素療法の装置のトラブルに対し、メーカーと病院はきちんと対応してくれなかった
 ③第0801号事件 腫瘍科
  *急性骨髄性白血病の患者が、臍帯血移植後にGVHDを発症して死亡
 ④第1001号 事件 眼科
  *白内障手術直後より、様々な支障が発生
 ⑤第1101号事件 産科
  *分娩待機中に胎児の心拍が消失して死産
 ⑥第1102号事件 緩和ケア科
  *緩和ケア病棟で、患者の意思に反して行動抑制
 ⑦第1201号調査事件 循環器科
  *受診の翌日に、患者が自宅で死亡
 ⑧第1401号事件 消化器内科
  *死亡当日、医師の診察などの適切な対応がなかった

3 患者の権利オンブズマン東京 苦情調査申立事件
 ①第3号事件 乳腺外科
  *医師から十分な説明を受けることができず、再建術式を選択することができなかった

4 インフォームド・コンセント原則を考える
 ~患者の権利オンブズマンの苦情調査事件から~ 池永満

5 「医療機関における患者の権利規定の現状」に関する実態調査


第2部 診療記録不開示苦情調査

1 診療記録不開示に対する簡易で迅速な調査勧告事業と相談支援事業

2 NPO法人患者の権利オンブズマン診療記録不開示苦情調査事件
 ①第07-1号不開示苦情調査報告書 独立行政法人 国立病院機構病院
 ②第08-1号不開示苦情調査報告書 病院
 ③第08-2号不開示苦情調査報告書 医療法人 社団ブックスクリニック
  第08-2号不開示苦情調査に関する判決
 ④第09-1号不開示苦情調査報告書 特別養護老人施設
 ⑤第09-2号不開示苦情調査報告書 病院
 ⑥第09-3号不開示苦情調査報告書 医院
 ⑦第11-1号不開示苦情調査報告書 婦人科クリニック
 ⑧第11-2号不開示苦情調査報告書 病院
 ⑨第13-1号不開示苦情調査報告書 歯科クリニック
 ⑩第13-2号不開示苦情調査報告書 医院
 ⑪第14-1号不開示苦情調査報告書 歯科医院
 ⑫第15-1号不開示苦情調査報告書 歯科医院

オンブズマン会議メンバー名簿
 ①NPO法人患者の権利オンブズマン
 ②患者の権利オンブズマン東京

全国の患者の権利オンブズマン組織紹介

前書きなど

序文

 患者の権利オンブズマンは、WHOヨーロッパ事務局が1994年に発表した「ヨーロッパにおける患者の権利の促進に関する宣言」が規定している、「患者が自己の権利が尊重されていないと感じる場合には、苦情申立ができなければならない」、患者は「自分の苦情について、徹底的に、公正に、効果的に、そして迅速に調査され、処理され、その結果について情報を提供される権利を有する」という理念を現実のものとする第三者機関たることをめざして、1999年7月に福岡市で設立された特定非営利活動法人(NPO)です。
 以来17年あまり、患者の権利が真に尊重される医療の実現をめざして、苦情相談活動を中心としながら、福岡で活動を開始し、やがて関西、東京にも独立した組織による相談活動が開始され、九州では大分や熊本にも相談窓口ができました。残念ながら、ボランティアスタッフの不足から、関西の活動は中断せざるを得ず、大分の窓口も閉鎖することとなりましたが、患者の自立を支援する活動を、すべてをボランティアの手によって、継続しています。
 日常的な苦情相談活動に加えて、必要な場合には、相談者が相手方の医療機関から説明を求める場に市民ボランティアが同席する「同行支援」等も提供しています。これらの支援を経てもなお苦情が解決しない場合には、相談者からの苦情調査申立を受け、調査すべき事案であると判断すれば、オンブズマン会議が調査を開始します。具体的には、調査小委員会が、申立人だけではなく、相手方からも事情を聴取します。その上で、苦情の当否や患者の権利が侵害されているか否かについて検討し、オンブズマン会議メンバーの全員一致で調査報告書をまとめて、公表してきました。
 日頃の苦情相談を担当するのは、市民相談員と法律専門相談員(弁護士)ですが、苦情調査を行うオンブズマン会議は、相談担当者とは別のメンバーからなり、第三者として公平な観点から分析することを心がけています。歴代のオンブズマン会議メンバーの氏名や肩書も本書には収録されていますので、ご参照下さい。
 この調査報告書は、冒頭に紹介したWHO欧州宣言をはじめとする患者の権利に関する国際準則にのっとって検討分析したもので、日常医療において、患者の権利が十分に擁護されるためには、具体的にどのような方法が講じられるべきかについて明らかにするものとなっています。

 (…後略…)

上記内容は本書刊行時のものです。