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子ども虐待の画像診断 ポール・K・クラインマン(編) - 明石書店
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子ども虐待の画像診断 (コドモギャクタイノガゾウシンダン) エビデンスに基づく医学診断と調査・捜査のために (エビデンスニモトヅクイガクシンダントチョウサソウサノタメニ)
原書: Diagnostic Imaging of Child Abuse, Third edition

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発行:明石書店
A4判
812ページ
上製
価格 30,000円+税
ISBN
978-4-7503-4439-3   COPY
ISBN 13
9784750344393   COPY
ISBN 10h
4-7503-4439-7   COPY
ISBN 10
4750344397   COPY
出版者記号
7503   COPY
Cコード
C0047  
0:一般 0:単行本 47:医学・歯学・薬学
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2016年12月
書店発売日
登録日
2016年11月22日
最終更新日
2016年11月22日
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紹介

多くの臨床ケースの画像を用い、網羅的な論述で子ども虐待の放射線医学的徴候を明らかにする。放射線科医をはじめとする子どもの診察に携わる医療者だけでなく、子ども虐待に対応する福祉関係者、司法関係者にとっても有用な子ども虐待医学分野の必携書。

目次

第Ⅰ部 骨損傷

第1章 骨格系:骨の構造・成長発達、および骨損傷の基礎的事項
第2章 骨損傷総論
第3章 下肢骨損傷
第4章 上肢骨損傷
第5章 体幹部骨損傷
第6章 骨折の受傷時期推定
第7章 鑑別診断Ⅰ:虐待に類似した骨病変を呈する疾病・形成異常・症候群
第8章 鑑別診断Ⅱ:カルシウム・リン代謝異常症
第9章 鑑別診断Ⅲ:骨形成不全症
第10章 鑑別診断Ⅳ:事故による骨損傷
第11章 鑑別診断Ⅴ:分娩時骨損傷
第12章 鑑別診断Ⅵ:骨の正常変異
第13章 エビデンスに基づく放射線医学と子ども虐待
第14章 骨損傷の画像診断戦略
第15章 死後の骨画像評価


第Ⅱ部 虐待による頭部外傷および脊椎・脊髄損傷

第16章 虐待による頭部外傷:臨床的・生体力学的・画像的考察
第17章 虐待による頭部外傷:頭皮・頭皮下・頭蓋骨損傷
第18章 虐待による頭部外傷:脳実質外の血液・液体貯留
第19章 虐待による頭部外傷:脳実質損傷
第20章 虐待による頭部外傷:頭蓋内画像診断戦略
第21章 虐待による頭蓋頸椎移行部損傷および脊椎・脊髄損傷


第Ⅲ部 内臓損傷およびその他の虐待・ネグレクトによる損傷

第22章 内臓損傷
第23章 その他の虐待・ネグレクトによる損傷


第Ⅳ部 虐待の画像診断と社会的問題

第24章 心理社会的考察
第25章 子ども虐待と法律Ⅰ:放射線科医が知っておくべき一般的事項
第26章 子ども虐待と法律Ⅱ:放射線科医の法廷証言、ならびに司法原理
第27章 子ども虐待に対し放射線科医が行うべき対応について


第Ⅴ部 技術的側面と線量評価

第28章 放射線画像の形成:物理学的原理・技術・放射線量への配慮
第29章 MRIの物理・生物学:その可能性と限界点について
第30章 画像の品質保証、および標準的全身骨撮影法

前書きなど

第3版[日本語版]刊行にあたって

 有史以前から子どもが虐待やネグレクトを受けていたことは、さまざまな証拠からも明らかである。しかしながら、子ども虐待により生じるさまざまな臓器の損傷に関して系統的な研究がなされるようになったのは、ようやく20世紀の後半になってからであった。世界中のあらゆる地域で、民族や宗教にかかわりなく普遍的に存在する、この子ども虐待という病態に対しての関心の高まりや理解の深まりと同調するように、画像診断技法も進化し洗練されていき、関連する文献は飛躍的に増加し続けている。私が編者となったこのDiagnostic Imaging of Child Abuse(邦題『子ども虐待の画像診断』)の第3版では、身体的に損傷を負った子ども虐待事例において認めうる画像所見について詳記するとともに、画像診断部門や法廷において論争となっている病態につき、実際に医学的に結論がついていない病態や、荒唐無稽といわざるをえない理論も含め、ますます困難さを増しているともいえる医学的診断を行うために必要な知見を、網羅的に記載し明確化を試みている。本書の日本語版の出版に際し、本書が日本の多くの読者の目に幅広く触れることとなり、日本においても本書が「最も尊く、一方で最も脆弱である子どもたち」のために活用されることを祈念している。

ポール・K・クラインマン/医学士

著者プロフィール

ポール・K・クラインマン  (ポール ケー クラインマン)  (

ハーバード大学医学部放射線科教授
ボストン子ども病院 筋骨格画像部門部長

小熊 栄二  (オグマ エイジ)  (監修

埼玉県立小児医療センター 放射線科科長兼部長。
1991年千葉大学医学部卒。千葉大学医学部附属病院を経て、1994年より埼玉県立小児医療センター放射線科勤務。2007年より科長。日本医学放射線学会認定放射線診断専門医、日本小児放射線学会代議員、日本子ども虐待医学会理事。
[主な著書]
『小児科臨床ピクシス30小児画像診断』(専門編集、五十嵐隆総編集、中山書店、2012年)

溝口 史剛  (ミゾグチ フミタケ)  (監訳

群馬県前橋赤十字病院 小児科副部長。
1999年群馬大学医学部卒、2008年群馬大学大学院卒、医学博士。
群馬大学附属病院ならびに群馬大学小児科関連病院をローテート勤務し、2015年より現職。2012年より群馬県児童虐待防止医療アドバイザー。
日本小児科学会認定小児科専門医、日本内分泌学会認定内分泌代謝科(小児科)専門医、日本小児科医会認定子どもの心相談医、日本小児科学会小児死亡登録・検証委員会委員長、日本子ども虐待医学会評議員、日本子ども虐待防止学会代議員。NCPTC(米国子ども保護トレーニングセンター)認定ChildFirstプロトコル(TM)司法面接研修講師。RIFCR(TM)通告義務者向け性虐待被害児面接研修講師。認定NPO法人チャイルドファーストジャパン理事、一般社団法人ヤングアシスト理事。
[主な翻訳書]
『小児および若年成人における突然死―病気・事故・虐待の適切な鑑別のために』(監訳、明石書店、2015年)、『プラクティカルガイド 子どもの性虐待に関する医学的評価』(監訳、診断と治療社、2013年)、『子ども虐待の身体所見』(明石書店、2013年)、『子ども虐待医学―診断と連携対応のために』(明石書店、2013年)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。