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イギリスの歴史を知るための50章 川成 洋(編著) - 明石書店
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イギリスの歴史を知るための50章 (イギリスノレキシヲシルタメノゴジッショウ)

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発行:明石書店
四六判
380ページ
並製
価格 2,000円+税
ISBN
978-4-7503-4412-6   COPY
ISBN 13
9784750344126   COPY
ISBN 10h
4-7503-4412-5   COPY
ISBN 10
4750344125   COPY
出版者記号
7503   COPY
Cコード
C0336  
0:一般 3:全集・双書 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2016年12月
書店発売日
登録日
2016年11月29日
最終更新日
2024年2月16日
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紹介

スコットランド独立の住民投票、EU離脱など、近年話題の絶えないイギリスだが、その背景には何があるのか。古代から現代までの膨大な歴史を50のトピックで切り取り、通史でありつつも各時代のポイントを絞って記述。読み物としても楽しめるイギリス史入門。

目次

 はじめに


第Ⅰ部 先史・古代

1 ブリテン島のケルト人――いまも辺境に生きる伝統文化
[コラム1]ストーンヘンジ
2 ブリテン島のローマ人――ローマ文明との出会い
 [コラム2]ハドリアヌスの防壁
 [コラム3]ロンドンの誕生
 [コラム4]バース
3 アングロ・サクソン人のイングランド――ヴァイキング来寇以前のアングロ・サクソン諸王の行状
4 アングロ・サクソン・イングランド統一への道――ヴァイキングに翻弄された王朝
5 英語のルーツと変遷――アングロ・サクソン民族の言語から国際語へ
6 キリスト教の伝播――西欧文化圏への帰属


第Ⅱ部 中世

7 ノルマン・コンケスト――論争を生み続ける「イングランド史の転換点」
 [コラム5]アングロ・サクソン人を睥睨したノルマン式の城
8 アンジュー帝国――中世英仏関係史の中で
9 マグナ・カルタ――国制基本文書説の再検討
10 大陸からの撤退と島国国家の誕生――中世から18世紀まで
11 百年戦争――島国イギリスの誕生
 [コラム6]パブリック・スクール
12 バラ戦争――命運を握っていたのは女性


第Ⅲ部 近世

13 テューダー王朝の始まり――王領地拡大による王権強化
14 ヘンリー8世と宗教改革――その後のイングランドを大きく変えた王の離婚
15 支配されるウェールズ――イングランドによるウェールズの併合を中心として
16 エリザベス朝の社会――格差の拡大とイングリッシュネスの誕生
17 無敵艦隊(アルマダ)の戦い・ドーヴァー沖海戦――無謀なる遠征の果てに
18 東インド会社――世界商業の始まり
19 ピューリタン革命から王政復活へ――回転した革命
20 奴隷貿易と奴隷貿易廃止――「人道主義の帝国」前史
 [コラム7]『ピープスの日記』
21 名誉革命――議会中心の体制へ
 [コラム8]博物学の黄金時代
22 七年戦争――イギリス帝国の形成
23 財政軍事国家の成立――近世国家の歴史的役割
24 イングランドとスコットランドの議会合同――現代までくすぶり続ける政治課題
25 重商主義帝国とは何か――産業革命以前の帝国
26 産業革命――世界で最初の工業国家の誕生
 [コラム9]鉄道の発祥と産業革命
27 偉大なる宰相ウォルポール――政権批判に苦しんだ初めての首相


第Ⅳ部 近代

28 アメリカ独立戦争――代表されずして課税なし
29 フランス革命・ナポレオン戦争――最初の「総力戦」とそのインパクト
 [コラム10]フランス革命の衝撃とパンフレット戦争
30 ジョージ3世と摂政時代――保守と改革 近代の幕開け
31 アイルランド併合・連合王国成立――グローバル帝国主義の助走
32 ヴィクトリア時代――イギリスの黄金時代
33 アヘン戦争――名誉か? 商売か?
34 インド帝国創建――現代インドへの道
 [コラム11]イギリスが育んだスポーツ
35 ボーア戦争――「光栄ある孤立」を破棄する大事件
 [コラム12]東西を結んだ日英同盟


第Ⅴ部 現代

36 女性参政権――思想と運動の長い営み
37 20世紀の秘密情報機関――連戦連勝の基となった機関
38 覇権国イギリスの第一次世界大戦――帝国の総力戦体制
39 イースター蜂起――共和国殉教神話の誕生
40 イギリス帝国からコモンウェルス――パッチワークの帝国からグローバルな国家クラブへ
41 「至上の時」の神話――イギリスの第二次世界大戦経験
 [コラム13]対日戦戦勝記念日(V-Jデー)
42 ウィンストン・チャーチル――コモンセンスを信奉するファイター
43 「ゆりかごから墓場まで」――福祉国家の後は?
44 イギリスの民衆運動――接続する民衆運動
45 イギリスとヨーロッパ統合――終わらない困難な関係
46 サッチャリズム――政策・思想とスコットランド・LGBTから見る
47 ブレア労働党政権――ニュー・レイバー登場
48 イギリスの議会――議院内閣制とポピュリズム
49 現代の移民事情――歴史がつくった多人種社会
50 イギリスにおける人種差別問題――寛容と排除の歴史?


 参考文献

 歴代首相一覧
 歴代国王一覧
 年表

前書きなど

はじめに

 “イギリス”この4文字のひびきに魅せられて、はるかかなたのイギリスを訪れた日本人の中には、この国は一筋縄ではいかない意外性がたくさん詰まった、奥の深い国という印象を持たれた方が多いと思う。
 それにしても、イギリスとわが国とは共通点がある。地理的には、ユーラシア大陸の東端と西端の洋上に位置し、大陸から影響を受けてきた島国。こうした島国的感性というべきか、われわれにとってイギリスは、ヨーロッパの中で最も親しみを感じている国ともいわれている。
 ところで、イギリスの歴史は、わが国のような平坦な歴史と異なり、われわれの想像以上に、波瀾万丈であった。古来より、大陸から大挙して渡ってきたケルト人、ローマ人、アングロ・サクソン人、デーン人、そしてノルマン人などさまざまな民族の侵略、対立や抗争、あるいは同化や重層化といったダイナミックな葛藤の連続だった。現在、イギリスは、イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドの四つの地域(かつての王国)から成り立っていて、その各々が異なる言語、習慣、伝統、民族的アイデンティティを堅持し、さらに独自の国旗や通貨を持っている。こうして四つの異なる地域が相互に、その違いを残しながら、あるいは時には厳しい対立をはらみながら女王の下で一応まとまっているのが連合王国であり、その四つの国旗を組み合わせたのが、ユニオン・ジャックである。

 (…後略…)

著者プロフィール

川成 洋  (カワナリ ヨウ)  (編著

法政大学名誉教授。社会学博士(一橋大学)。武道家。書評家。
主要著書:『イギリス人の故郷』(共著、三修社、1984年)、『ロンドン歴史の横道』(共著、三修社、1984年)、『英語おもしろ知識』(共著、三修社、1985年)、『イギリスの田舎町』(共著、三修社、1987年)、『幻想のディスクール――民衆文化と芸術の接点』(共著、多賀出版、1994年)、『多元性のディスクール』(共著、多賀出版、1995年)、『イギリスに学ぶ』(南雲堂フェニックス、1997年)、『英語の探検』(共著、南雲堂フェニックス、1998年)、『多様性の異文化(比較文化 第4巻)』(共著、文化書房博文社、1999年)、『多言語文化のディスクール-民衆文化と社会と芸術』(共著、多賀出版、1999年)、『イギリス田園物語』(共著、丸善出版、2000年)、『文学の万華鏡-英米文学とその周辺』(共編著、れんが書房新社、2010年)、『イギリス検定』(共編著、南雲堂フェニックス、2011年)、『現代イギリス読本』(共編著、丸善出版、2012年)、『英米文学の風景』(共編著、文化書房博文社、2012年)、『ロンドンを旅する60章』(共編著、明石書店、2012年)、『英米文学にみる仮想と現実-シェイクスピアからソロー、フォークナーまで』(共編著、彩流社、2014年)、『イギリス文化事典』(共編著、丸善出版、2014年)、『スコットランドを知るための65章』(共著、明石書店、2015年)。
書評書:『書を持て世界が見える』(共著、創現社、1990年)、『本が語る現代』(丸善出版、1996年)、『人生を変える本もあった』(三一書房、1997年)、『書林探訪-味読、乱読、精読のすすめ』(行路社、2000年)。

追記

【執筆者一覧】

阿久根利具(あぐね・としとも)
評論家。ヨーロッパ近現代社会専攻。

朝治啓三(あさじ・けいぞう)
関西大学文学部教授。イギリス中世史専攻。

浅田實(あさだ・みのる)
創価大学名誉教授。イギリス近世史専攻。

芦川和也(あしかわ・かずなり)
巣鴨学園教諭、中央大学兼任講師。イギリス小説専攻。ラドヤード・キプリング研究。

伊澤東一(いざわ・とういち)
拓殖大学名誉教授。イギリス文学専攻。

石原孝哉(いしはら・こうさい)
駒澤大学名誉教授。イギリス文学専攻。

岩根圀和(いわね・くにかず)
神奈川大学名誉教授。スペイン古典文学、スペイン史専攻。

太田直也(おおた・なおや)
鳴門教育大学大学院教授。イギリス文学専攻。

岡村東洋光(おかむら・とよみつ)
九州産業大学経済学部教授。イギリス社会思想史・経済思想史専攻。

尾﨑秀夫(おざき・ひでお)
神戸海星女子学院大学教授。西欧中世キリスト教史専攻。

小澤喬(おざわ・たかし)
東京理科大学名誉教授。イギリス文学・哲学専攻。

香戸美智子(かと・みちこ)
京都外国語短期大学准教授・京都外国語大学兼務。イギリス地域研究(社会・文化)専攻。

狩野晃一(かのう・こういち)
東北公益文科大学准教授。中世英語英文学・歴史英語学専攻。

川北稔(かわきた・みのる)
大阪大学名誉教授。イギリス近代史専攻。

川成洋(かわなり・よう)
編著者紹介を参照。

川村朋貴(かわむら・ともたか)
東京大学大学院人文社会系研究科特任研究員。イギリス帝国史専攻。

川本真浩(かわもと・まさひろ)
高知大学人文社会科学部准教授。イギリス近現代史、イギリス帝国史専攻。

木村正俊(きむら・まさとし)
神奈川県立外語短期大学名誉教授。スコットランド文学・ケルト文化論専攻。

久保陽子(くぼ・ようこ)
日本大学芸術学部准教授。イギリス・アイルランドの文学と文化専攻。

倉崎祥子(くらさき・しょうこ)
松蔭大学コミュニケーション文化学部教授。アメリカ文学、女性学専攻。

古賀秀男(こが・ひでお)
山口大学名誉教授。イギリス近代史専攻。

小関隆(こせき・たかし)
京都大学人文科学研究所教授。イギリス・アイルランド近現代史専攻。

小林清衛(こばやし・せいえい)
中央大学名誉教授。イギリス演劇専攻。

佐喜眞望(さきま・のぞみ)
琉球大学法文学部名誉教授。イギリス近現代史専攻。

佐々木隆(ささき・たかし)
武蔵野学院大学国際コミュニケーション学部教授。国際文化交流論専攻。

指昭博(さし・あきひろ)
神戸市外国語大学外国語学部教授。近世イギリス史専攻。

佐藤恭三(さとう・きょうぞう)
専修大学名誉教授。国際関係史、日英外交史専攻。

塩谷清人(しおたに・きよと)
学習院大学名誉教授。イギリス文学専攻。

白鳥義博(しらとり・よしひろ)
駒澤大学総合教育研究部准教授。18世紀イギリス小説専攻。

須田篤也(すだ・あつや)
千葉大学講師。イギリス文学専攻。エリザベス朝劇作家の研究。

立野晴子(たての・はるこ)
拓殖大学非常勤講師。19/20世紀イギリス文学・ケルト文化研究専攻。

千葉茂(ちば・しげる)
画家、文筆家。

塚本倫久(つかもと・みちひさ)
愛知大学国際コミュニケーション学部教授。英語学専攻。

長尾輝彦(ながお・てるひこ)
北海道大学名誉教授、四国大学言語文化研究所特別研究員。イギリス文学専攻。

中村敦子(なかむら・あつこ)
愛知学院大学文学部准教授。中世イギリス史専攻。

中村武司(なかむら・たけし)
弘前大学人文社会科学部准教授。イギリス史・イギリス帝国史専攻。

並河葉子(なみかわ・ようこ)
神戸市外国語大学教授。イギリス帝国史専攻。

浜井祐三子(はまい・ゆみこ)
北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院准教授。イギリス現代史・地域研究専攻。

濱口真木(はまぐち・まさき)
駒澤大学非常勤講師。イギリスロマン派専攻。

福田一貴(ふくだ・かずたか)
駒澤大学総合教育研究部准教授。中世英語英文学専攻。

藤本昌司(ふじもと・まさし)
東海大学名誉教授。中世イギリス文学専攻。

風呂本武敏(ふろもと・たけとし)
元国際アイルランド文学協会日本支部会長、元神戸大学教授、元愛知学院大学教授。イギリス・アイルランド文学専攻。

風呂本武典(ふろもと・たけのり)
広島商船高等専門学校流通情報工学科准教授、交通経済学専攻。

堀内真由美(ほりうち・まゆみ)
愛知教育大学准教授。ジェンダー史、英語圏文化論専攻。

村岡健次(むらおか・けんじ)
和歌山大学・甲南大学名誉教授。イギリス近代史専攻。

山口育人(やまぐち・いくと)
奈良大学文学部准教授。イギリス現代史・イギリス帝国史専攻。

山口晴美(やまぐち・はるみ)
エッセイスト。イギリス現代文学専攻。

渡辺福實(わたなべ・ふくみ)
中央大学名誉教授。イギリスロマン派専攻。

上記内容は本書刊行時のものです。