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世界人権問題叢書71

ビルマ仏教徒 民主化蜂起の背景と弾圧の記録 軍事政権下の非暴力抵抗

守屋 友江(編訳), 根本 敬(解説), 箱田 徹(翻訳協力), シーモア・ダニエル(翻訳協力), ビルマ情報ネットワーク(翻訳協力)
発行:明石書店

四六判   264頁  上製
定価 2,500円+税

ISBN 978-4-7503-3146-1   C0336
在庫あり(出版社情報)

奥付の初版発行年月 2010年3月
書店発売日 2010年3月2日
登録日 2010年4月13日

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紹介

2007年夏、ビルマ全土で起きた大規模民主化蜂起、特に日本人ジャーナリストが軍兵士により射殺された事件は多くの日本人がビルマに関心をもつきっかけとなった。本書では、軍事政権に対する仏教徒の抵抗の背景と弾圧の実態を、証言記録を基に明らかにする。

目次

 はじめに
 凡例

 ビルマの仏教と政治——その歴史的背景(根本敬)

第 I 部 二〇〇七年民主化蜂起の記録
 弾圧の実態(抄)——民主化蜂起から弾圧までの足跡
 布施された銃弾(抄)
 すべての同盟勢力、僧侶、僧院長へのお願い(全ビルマ僧侶連盟)
 日本国内のすべての僧侶と皆さんへのお願い(全ビルマ青年僧侶連盟議長/アシン・ケーマーサーラ)
 サフラン革命の指導的僧侶が回顧するビルマの仏教(ウー・ピンニャーゾータ)
 包囲されるビルマ仏教(アシン・ナーヤカ)

第II部 一九八八年民主化蜂起と「覆鉢」の開始
 すべての僧侶と国民への嘆願書(青年僧侶連盟〈下ビルマ〉、僧侶連合連盟〈マンダレー全地域〉)
 証言記録
 ビルマにおける「覆鉢」の歴史的背景

第III部 資料編
 拘束されている僧侶
 拘束されている尼僧
 軍政の襲撃を受けた僧院
 サンガ組織法——国家法秩序回復評議会法(SLORC法)
 ビルマ関連年表

 訳者あとがき

前書きなど

 はじめに

■本書の構成について
 本書は三部構成からなる。根本敬氏による解説「ビルマの仏教と政治——その歴史的背景」に続く第 I 部は、二〇〇七年夏にビルマ全土で起きた民主化蜂起とその弾圧に関する、二つの報告書とビルマ人僧侶による四つの発言をもとに編集した。第II部は二〇〇七年以前からすでに仏教に対する弾圧が行われていた歴史的経過を示す記録を収録した。第III部は資料編として、本書に関連する資料や年表をまとめた。
 まず第 I 部では、全体の概要を説明したヒューマン・ライツ・ウォッチ『弾圧の実態——ビルマ二〇〇七年民主化蜂起を封じ込める軍事政権』(原題Crackdown: Repression of the 2007 Popular Protests in Burma)の一部と、次にその概要を裏づける証言記録として、人権記録ユニット『布施された銃弾——二〇〇七年九月のサフラン革命に対するSPDCによる容赦ない弾圧に関する分析』(原題Bullets in the Alms Bowl: An Analysis of the Brutal SPDC Suppression of the September 2007 Saffron Revolution)の一部を収録した。人権記録ユニットは、ビルマ連邦国民連合政府(NCGUB)の調査・記録担当部門である。
 またビルマ人僧侶による発言として、全ビルマ僧侶連盟によるアピール「すべての同盟勢力、僧侶、僧院長へのお願い」(英語原題Appeals to All Allied Forces, Monks and Abbots)、アシン・ケーマーサーラ師によるアピール「日本国内のすべての僧侶と皆さんへのお願い」(英語原題Appeal to All Venerable Buddhist Monks and People of Japan)、ウー・ピンニャーゾータ師のエッセイ「サフラン革命の指導的僧侶が回顧するビルマの仏教」(原題Leading Saffron Monk's Memoir)と、アシン・ナーヤカ師のスピーチ「包囲されるビルマ仏教」(原題Buddhism under Siege in Burma)を収録した。
 全ビルマ僧侶連盟によるアピールは、二〇〇七年九月一六日付の「ビルマ・アップデート」一七六号(ビルマ連邦国民評議会=NCUB/政治的抵抗委員会=PDC)をもとにしたが、ビルマ語版と英語版があり、本書では英語版をもとにビルマ語版を参照して補った。これは二〇〇七年九月一四日付の覆鉢宣言となっており、本文に続いてパーリ語の経文が続くが、本書ではパーリ語の部分を割愛した。アシン・ケーマーサーラ師は来日経験があり、全ビルマ青年僧侶連盟議長として、すべての日本の仏教徒へ協力を依頼するアピールを発している。ウー・ピンニャーゾータ師は、ビルマ国内の僧侶による草の根連帯組織である「全ビルマ僧侶連盟」(ABMA)の創立メンバーであり(現在は国外へ亡命し、海外事務長を務める)、同連盟が形成されていく過程を紹介するとともに、僧侶が軍事政権への抵抗運動に加わった宗教的動機について言及している。アシン・ナーヤカ師は世界二〇か国のビルマ僧侶による「国際ビルマ仏教僧協会」(IBMO=サーサナモーリ)の事務局長で、二〇〇八年一一月一五日に東京・浅草で行われた世界仏教徒会議において、日本を含めた世界の仏教徒へのメッセージを報告しており、本書に収録したのはその英語スピーチの翻訳である。
 第II部は、政治囚支援協会『ビルマ——僧侶が還俗させられ、投獄される国』(原題Burma: A Land Where Buddhist Monks are Disrobed and Detained in Dungeons)から、嘆願書、証言記録、ビルマにおける覆鉢(宗教的ボイコット)の歴史的背景についての部分を収録した。
 第III部の資料編には、本書に関連のある年表、サンガ法のほか、政治囚支援協会がとりまとめたリストを収録した。

著者プロフィール

守屋 友江(モリヤ トモエ)

1968年生まれ。
阪南大学教授。明治学院大学大学院国際学研究科博士後期課程修了(国際学博士)。専門は宗教思想史。スタンフォード大学文化社会人類学部客員研究員、阪南大学専任講師を経て2008年4月より現職。主要著書に『アメリカ仏教の誕生——二〇世紀初頭における日系宗教の文化変容』(現代史料出版、2001年)、Issei Buddhism in the Americas(共編著、University of Illinois Press, 2010年)など。

根本 敬(ネモト ケイ)

1957年生まれ。
上智大学外国語学部教授。国際基督教大学教養学部卒業。同大学院比較文化研究科博士前期課程修了(文学修士)。東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所教授を経て2007年4月より現職。専門はビルマ近現代史。主要著書に『アウン・サン——封印された独立ビルマの夢』(岩波書店、1996年)、『暮らしがわかる〈アジア読本〉ビルマ』(共編著、河出書房新社、1997年)、『ビルマ軍事政権とアウンサンスーチー』(共著、角川書店、2003年)、『歴史和解と泰緬鉄道——英国人捕虜が描いた収容所の真実』(共著、朝日新聞出版、2008年)など。

箱田 徹(ハコダ テツ)

1976年生まれ。神戸大学大学院国際文化学研究科異文化研究交流センター学術推進研究員、大阪大谷大学ほか非常勤講師。ビルマ情報ネットワーク・ディレクター。神戸大学大学院総合人間科学研究科修了(学術博士)。共著に『フーコーの後で——統治性・セキュリティ・闘争』(慶應義塾大学出版会、2007年)。論文に「抵抗の不在、闘争の遍在 フーコー統治論の主体論的展開について」(『現代思想』第37巻7号、2009年)など。訳書にクリスチン・ロス『68年5月のその後』(インスクリプト、2010年)。共訳書にビルマ連邦連合政府編『ビルマの人権』(明石書店、1999年)などがある。

シーモア・ダニエル(ダニエル,シーモア)

アメリカ人、フリー通訳/翻訳家。1996〜2002年インドでNGO活動に従事。2004年ハワイ大学大学院ソーシャル・ワーク修士号取得。2006〜2008年日本難民支援協会でソーシャル・ワーカーとして従事。

ビルマ情報ネットワーク(ビルマジョウホウネットワーク)

報道関係者・政府関係者・NGO・市民を主な対象に、ビルマ(ミャンマー)の人権、開発、環境問題に関する情報提供や調査・提言活動を行っている。「きょうのビルマのニュース」や「今週のビルマのニュース」も無料で配信。

上記内容は本書刊行時のものです。