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a:9:{s:12:"shoshi_title";s:44:"なぜADHDのある人が成功するのか ";s:11:"shoshi_isbn";s:17:"978-4-7503-2413-5";s:16:"shoshi_publisher";N;s:11:"description";s:344:"ADHDのある人を農耕民の時代に生きる狩猟民ととらえるユニークな説を展開。視覚に導かれ,あらゆることを瞬時にとらえる。ADHDのこの特質をビジネス社会を生き抜く強みとみなし,その活用法を実例に即して,心理学の確立された原則で裏づけつつ紹介。";s:6:"author";s:43:"トム・ハートマン(著/文)…他2名";s:10:"publishers";s:12:"明石書店";s:9:"publisher";N;s:9:"productor";s:12:"明石書店";s:12:"release_date";i:1159369200;}

なぜADHDのある人が成功するのか 自分らしいビジネスライフを送るために
ADHD Secrets of Success

トム・ハートマン(著), 田中 康雄(監), 海輪 由香子(訳)
発行:明石書店

四六判   192頁  並製
定価 2,000円+税

ISBN 978-4-7503-2413-5   C0036
品切れ・重版未定(出版社情報)

奥付の初版発行年月 2006年9月
書店発売日 2006年9月28日

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紹介

ADHDのある人を農耕民の時代に生きる狩猟民ととらえるユニークな説を展開。視覚に導かれ,あらゆることを瞬時にとらえる。ADHDのこの特質をビジネス社会を生き抜く強みとみなし,その活用法を実例に即して,心理学の確立された原則で裏づけつつ紹介。

目次

ADHD
著者について
刊行によせて
著者より読者へ
謝辞
はじめに——本書はどのように役立つか
第一の猟場 ADHDとはどのようなもので、なぜそれが重大か?
 第1章 ADHDとは
 第2章 ADHDのあるひとはなぜ「狩猟民(ハンター)」なのか
 第3章 ADHDのある「ビジネス界の狩猟民(ハンター)」にとっての難題
 第4章 ADHDの薬物療法とセラピー
第二の猟場 ADHDのあるひとが職場でうまくやるには
 第5章 適切な仕事をみつけ狩猟民(ハンター)として会社勤めをするには
 第6章 ADHDのあるひとが職場でうまくやっていくには
第三の猟場 ADHDと起業精神——自分のビジネスを始める
 第7章 起業家としての狩猟民(ハンター)
 第8章 ビジネスを始めようと決める——最高の狩り
 第9章 獲物を選ぶ——最良のビジネス目標は何か
第四の猟場 成功を目指して狩りをする
      ——ADHDとともに、ADHDをとおして、ADHDをものともせずに、人生を築きあげる
 第10章 狩りの準備——ADHDを乗り越える方法
 第11章 獲物を追いかける——成功を目指して
 第12章 狩りの成果を楽しむ
おわりに
監修者あとがき——特に狩猟民(ハンター)と農耕民(ファーマー)について

前書きなど

はじめに——本書はどのように役立つか
 世界中で、ある一貫したパーソナリティー特性を共通して持つ人口集団がかなりの数を占める。この特性は多くの当事者にとって学校・人間関係・職業における困難をもたらすもとだが、その同じ特性はほかの状況では人類の生き残りを左右し、歴史をとおして刷新と変革をもたらしてきた。以降で順次示していくが、この人々は狩猟採集生活(とその現代版)に神経学的に最適に作られているので、狩猟民(ハンター)と私は呼んでいる。残りの、狩猟採集に適していないすべての人々を農耕民(ファーマー)と呼ぶ。面白いことに、ハンターは学校の退屈な環境ではうまくやれないことが多いので、(学校ではなく)社会はその失敗を非難してラベルをつけて呼ぶようになった。そのラベルとはADHDである。
 この問題を研究するうち私は、ハンターのいかに多くが起業家となることを選び、独力で道を切り開き、独自のライフスタイルと事業を創り出しているかに驚いた。その人々をインタビューしてみると、大部分のひとがつねに変化する人生を生き、多くの事業を起こしたり、すでにある自社を絶え間なく方向転換させたりしている。刺激があるといっそう生き生きとし、つねに「瀬戸際」で暮らしている。
 ベンジャミン・フランクリンのある伝記は、彼をアメリカ初の、そしておそらくは世界初の本物の起業家であると主張する。フランクリンはひとつの職業を学んでひとつの事業を生涯続けたのではなく、何十もの職業を学び、三〇以上の事業ならびに社会組織・政府機関を創出した。会社オーナーにとって、もしくは絶えず新しいプロジェクトや変革を必要とする仕事なら「社内起業家」にとっても、これこそ起業家精神の真髄である。何度も何度も、新たなものを創造していくのだ。
 ADHDは適応性のある望ましい特性であると提唱した私の最初の著書を書いたとき、ひとりのADHD専門のサイコロジストから、彼女が仕事上かかわった起業家の半数にはADHDがあったという話を聞いた。その後数年の間にアメリカ中の数千人の起業家と話をして、ほとんどすべての起業家は程度の差こそあれハンターである(もしくはADHDがある)という結論に私も至った。
 私が起業家と呼ぶのは、街角のクリーニング店に慎重に資金をつぎこみ、その仕事を二五年間続けて、その後安楽な引退生活を送るひとのことではない。そのようなひともある意味で起業家の定義にあてはまるだろうが、むしろ小事業主と呼ぶのではないだろうか。アメリカビジネス界の重要で堅固な核心部分をなす人々であるのは明らかだが、ハンターではない。
 私が取り上げたいのは、ダイナミックで絶えず変革・成長し続ける活気ある会社を興すひとたちである。チャンスに賭け、試行錯誤するひとたちである。たとえば、ヘンリー・フォードが数回破産をした後にやっと成功に辿り着いたように、である。トーマス・エジソンも、電球を作りあげるのに数千の異なる素材を試したという。
 このひとたちの人生は往々にして失敗の繰り返しだが、彼らの成功はアメリカに活力と進取の気性を与え、とくに建国の草創期にアメリカを世界で唯一無二の国に仕立てあげた。彼らは私たちに刷新と変革をもたらし続け、アメリカと世界の未来に大きな希望と約束を与えてくれる。その起業家の特性を活用して、偉大なリーダーとなったひともいる。たとえば、ジョン・F・ケネディーやウィンストン・チャーチルは、歴史に名を残すハンターである。世界を変える発明・芸術・事業や社会組織を生み出した者も多数いる。
 本書は、みずからのADHDの側面を克服し、さらに多くの場合それを利用して、繁栄や勝利をつかんだひとたちについての本であり、そこから何かを学びたいと思うひとたちのための本である。チャンスに賭け、ビジネス・社会・文化・政治・芸術の世界に新しい分野を切り開き、新しいものを創造したいと願うひとたちのための本である。
 そして、それをどううまくやるか、について述べた本である。
 本書執筆のため私は、大物を含め、何人ものビジネス界の人々にインタビューをした。そのなかで、立ち上がり、手を挙げて「自分は、精神科医が障害と呼ぶ問題を持っています」と口に出すひとはまずいない。けれど、私の目には全員がさまざまな程度のハンターにみえた。彼らの幼少時から成人後の成功と失敗の物語は、驚くほど共通している。
 それらの物語、そして私自身の事業家・起業家としての成功と失敗の物語から、ハンターがビジネスの世界で成功するための特別の手段とテクニックを集めてみた。

著者プロフィール

田中 康雄(タナカ ヤスオ)

一九五八年生まれ。児童精神科医。獨協医科大学医学部卒業後、国立精神・神経センター精神保健研究所児童・思春期精神保健部児童期精神保健研究室長を経て、現在、北海道大学大学院教育学研究科附属子ども発達臨床研究センター教授。
主な著書として、『軽度発達障害のある子のライフサイクルに合わせた理解と対応』(学習研究社、二〇〇六年)『わかってほしい! 気になる子』(学習研究社、二〇〇四年)『ADHDの明日に向かって増補版』(星和書店、二〇〇四年)などがある。
主な翻訳監修として、『ADHD医学モデルへの挑戦』(森田由美訳、明石書店、二〇〇六年)『学校のなかのADHD』(森田由美訳、明石書店、二〇〇五年)『教師のためのLD・ADHD教育支援マニュアル』(海輪由香子訳、明石書店、二〇〇四年)『みんなで学ぶアスペルガー症候群と高機能自閉症』(佐藤美奈子訳、星和書店、二〇〇四年)『ADHDと自閉症の関連がわかる本』(海輪由香子訳、明石書店、二〇〇四年)『リタリンを飲むなら,知っておきたいこと』(山辺克実訳、花風社、二〇〇四年)『アスペルガー症候群がわかる本』(森田由美訳、明石書店、二〇〇三年)『おとなのADHD』(海輪由香子訳、ヴォイス、二〇〇一年)など。

海輪 由香子(カイワ ユカコ)

一九五二年生まれ。東京都立大学人文学部人文学科卒業。翻訳業(心理学、歴史、ノンフィクション全般)。
主な訳書に、『ADHDと自閉症の関連がわかる本』(明石書店、二〇〇四年)『教師のためのLD・ADHD教育支援マニュアル』(明石書店、二〇〇四年)『おとなのADHD』(ヴォイス、二〇〇一年)『バークレー先生の反抗的な子どもも、8ステップでうまくいく』(ヴォイス、二〇〇一年)『バークレー先生のADHDのすべて』(ヴォイス、二〇〇〇年)『ヨーロッパ』(翻訳協力、共同通信社、二〇〇〇年)など。

上記内容は本書刊行時のものです。