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出版者情報
戦国期風俗図の文化史
吉川・毛利氏と「月次風俗図屏風」
発行:吉川弘文館
A5判
372ページ
定価
10,000円+税
- 書店発売日
- 2017年2月21日
- 登録日
- 2017年1月12日
- 最終更新日
- 2017年1月28日
紹介
山口県岩国の吉川家伝来「月次(つきなみ)風俗図屏風」。その形態や画面構成、主題・モティーフ選択は異色で、大田植・富士巻狩など地方・歴史に取材した題材も含み、同時代の風俗画作品とは異なる風景を描く。作品成立に関わった安芸・周防の土壌に根づいた文化の諸相を、美術をはじめ文学や芸能・歴史などから横断的に考察し、作品の実態と広がりを解明する。
目次
序 本章のねらい/成立と伝来―「月次風俗図屏風」の主題・モティーフ分析(「月次風俗図屏風」の成立―旧岩国藩吉川家伝来について/「月次風俗図屏風」の主題とモティーフ選択―戦国期武家故実との関わりから)/文学・芸能・空間―「月次風俗図屏風」の図像学(名所絵としての「吉野図屏風」―継承される図像の意味/松の絵と能舞台をめぐる一考察―雲谷派関連の資料を中心にして/描かれた富士巻狩の物語―幸若舞曲「曽我物」と「曽我物語図屏風」の位相)/在地性―「月次風俗図屏風」と安芸・周防(『田植草紙』の成立背景について―その伝承圏と信仰基盤/海を越える「耕織図」―「四季耕作図屏風」の景観描写)/結 今後の課題
上記内容は本書刊行時のものです。