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出版者情報
「もののあはれ」を読み解く
『源氏物語』の真実
発行:ミネルヴァ書房
四六判
288ページ
定価
3,800円+税
- 書店発売日
- 2018年2月20日
- 登録日
- 2018年1月27日
- 最終更新日
- 2018年9月6日
紹介
日本が文化遺産として世界に誇る『源氏物語』。これまで多くの通釈書が出版されてきたが、不十分な文法知識が目立ち、また、「もののあわれ」の情調――恋愛の情趣や王朝の雅び心――についても正確に解されてこなかった。そこで、本書は『源氏物語』の誤読や曲解を指摘しながら、紫式部の妙筆の表現の真意を読み解く。
加えて、青表紙本よりも、河内本や別本の記述の方が優れていることを指摘し、学界の通念に一石を投じる。
目次
まへがき
第1章 光源氏の人柄と教養
1 父親としての光源氏の思慮
2 琴の名手だった光源氏
3 自ら絵筆を執った光源氏
4 書家としての光源氏
5 光源氏の女性論
第2章 光源氏の女君たち
1 誤解されてゐる六条御息所
2 朝顔の姫君の自尊心
3 思慮深い玉鬘
4 女三宮との晩年の日々
第3章 「憂きこと」多き光源氏
1 藤壺宮への思慕
2 須磨・明石での流謫生活
3 女三宮と柏木との事件
4 夕霧と二人の女君
第4章 源氏亡き後の物語――「宇治十帖」
1 薫と宇治の姉妹
2 浮舟をめぐる薫と匂宮
3 蘇生した浮舟とその出家
第5章 『源氏物語』余説
1 儒者の『源氏物語』観
2 作家による『源氏物語』の口語訳
3 森銑三翁と『源氏物語』
4 『源氏物語』に見える「大和魂」の真義
あとがき
参考文献・引用書目一覧
索 引
上記内容は本書刊行時のものです。