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演技する道化 サダキチ・ハートマン伝 田野 勲(著/文) - ミネルヴァ書房
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演技する道化 サダキチ・ハートマン伝 (エンギスルドウケサダキチハートマンデン) 東と西の精神誌 (ヒガシトニシノセイシンシ)

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A5判
416ページ
定価 7,000円+税
ISBN
978-4-623-08105-9   COPY
ISBN 13
9784623081059   COPY
ISBN 10h
4-623-08105-2   COPY
ISBN 10
4623081052   COPY
出版者記号
623   COPY
Cコード
C3322  
3:専門 3:全集・双書 22:外国歴史
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2017年12月14日
最終更新日
2017年12月14日
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書評掲載情報

2018-03-18 毎日新聞  朝刊
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紹介

幕末長崎出島で生まれたサダキチ・ハートマン。14歳でアメリカに移住後、渡欧を繰り返し、当時の芸術家と交流する。その後ニューヨークを拠点として日本文化を紹介、チャップリンらと知り合いハリウッド映画に出演する。その人生は放浪と女性、借金などのトラブルの繰り返しだった。しかし、それは、道化を演技した生涯だったのではないか。20世紀初頭「ボヘミアンの王」として名を馳せた、日独の血を引いた知られざる人物の生涯を追う。

目次

序 章 サダキチ・ハートマンとは何者なのか?
 1 波乱万丈の人生
 2 稀代のトラブル・メーカー
 3 現代芸術の先駆者

第1章 サダキチ・ハートマンの生い立ち
 1 ハートマン、出島で生まれる
 2 若き貿易商人
 3 死の商人として暗躍
 4 ハンブルグの幼年時代

第2章 サダキチ・ハートマンとウォルト・ホイットマン
 1 ホイットマンとの出会い
 2 ホイットマンとボストンの文人たち
 3 ホイットマンとの深まる交流
 4 ホイットマンをめぐる論争

第3章 若き芸術家の誕生
 1 美術評論家として出発
 2 戯曲家としてのハートマン
 3 シカゴ万国博のルポルタージュ

第4章 ハートマンのアメリカ美術論
 1 アメリカ美術の探求
 2 風景画家たち
 3 旧派の画家たち
 4 新派の画家たち
 5 アメリカの彫刻とグラフィック・アート
 6 ヨーロッパにおけるアメリカ美術
 7 最新のアメリカ美術

第5章 ハートマンの日本美術論
 1 いかにして『日本の美術』を書いたか
 2 初期の宗教画
 3 土佐絵から大和絵へ
 4 日本美術のルネサンス
 5 浮世絵というリアリズム運動
 6 日本美術の西洋文明への影響
 7 日本の建築と彫刻
 8 日本の装飾芸術
 9 現代日本美術

第6章 躍動する才能
 1 ハートマン―詩人
 2 ハートマン―小説家
 3 ハートマン―写真評論家
 4 ハートマンとスティーグリッツの確執

第7章 ハートマン、アメリカ人になる?
 1 アイデンティティーの問題
 2 ハートマン対ワスプ体制
 3 ハートマンと大逆事件
 4 ハートマンの平和論=反戦論

第8章 ホイッスラーを通じてのアイデンティティーの追求
 1 ホイッスラーとの出会い
 2 ホイッスラーとジャポニスム
 3 進化するホイッスラー
 4 ピーコック・ルーム(孔雀の間)について

第9章 ジャポニスムの実践によるアイデンティティーの確立
 1 ジャパノロジストとしてのハートマン
 2 歌人、俳人としてのハートマン
 3 ハートマンとモダニズム

第10章 ハリウッドのハートマン
 1 新天地を求めて
 2 映画の世界への憧れ
 3 『バグダッドの盗賊』に出演する
 4 映画は芸術なのか?

終 章 演技する道化の最期
 1 最晩年のハートマン
 2 『キリストの最後の30日』を読み解く
 3 未完に終わったライフワーク 
 4 バンディー・ドライヴ・ボーイズたちとの交流


サダキチ・ハートマンの著作
参考文献
あとがき
サダキチ・ハートマン略年譜
人名・事項・作品索引

著者プロフィール

田野 勲  (タノ イサオ)  (著/文

名古屋大学名誉教授

上記内容は本書刊行時のものです。