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出版者情報
世界スタジアム物語
競技場の誕生と紡がれる記憶
- 書店発売日
- 2017年5月20日
- 登録日
- 2017年5月10日
- 最終更新日
- 2017年5月10日
書評掲載情報
2017-06-24 |
日本経済新聞
朝刊 評者: 玉木正之(スポーツ評論家) |
2017-06-11 |
東京新聞/中日新聞
朝刊 評者: 市川絋司(建築史家) |
2017-06-11 | 読売新聞 朝刊 |
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紹介
世界各地に存在するスタジアムという名の祝祭の場。20世紀を象徴するこの空間は戦争や政治の荒波に翻弄されながらも、形や役割を変えて人々に愛され続けている。本書は、なぜスタジアムがその場所に建設されたのか、そこで何が起こったのかを振り返り、戦争とスポーツに象徴された20世紀という時代を読み解くものだ。建築や歴史愛好家のみならず、スポーツファン、国際情勢に興味を持つ人にとって必読の一冊である。
目次
はしがき
第一章 スタジアム建築の歴史
1 現代に残る古代のスタジアム
2 初期のオリンピックのメイン・スタジアム
3 スポーツ先進国、19世紀のイングランド
4 日本人と近代的スタジアムの出会い
第二章 世界各地に大規模スタジアムが誕生した1920年代
1 「世界大戦後」の世界とスポーツ
2 世界大戦後のオリンピック・スタジアム
3 サッカーの聖地ウェンブリー
4 南北アメリカ大陸に出現した大規模スタジアム
5 日本でも1920年代に大規模スタジアム建設が始まった
第三章 スタジアムの立地――どこに造るのか?
1 荒地に造られたスタジアム
2 河川敷や湿地帯に出現した巨大スタジアム
3 都心からは、はるか遠隔の地に
4 鉄道用地跡の利用
5 広大な面積を占める軍用地
6 工場に建てられたスタジアム
第四章 建築としてのスタジアム――その機能とデザイン
1 アーチボルド・リーチのスタジアム建築
2 スタジアム・デザインのバリエーション
3 第二次世界大戦後のスタジアムの屋根の歴史
4 開閉式屋根とドーム型スタジアム
第五章 独裁者とスタジアム
1 スポーツの政治利用のモデルを作ったムッソリーニ
2 ベルリン・オリンピックとヒトラー
3 共産主義国が建設した都心のスタジアム
4 シャーの夢と将軍様の祝祭の場
第六章 戦争とスタジアム
1 スペイン内戦とスタジアムの受難
2 戦争に翻弄された東欧のスタジアム
3 空襲で破壊されたスタジアム
4 墓地となったスタジアム、収容所となったスタジアム
第七章 スタジアムの記憶――遺産としてのスタジアム
1 住宅街に残るスタジアムの記憶
2 グラウンドとして利用されているスタジアム跡地
3 韓国スポーツの記憶を残す記念館
4 日本におけるスタジアム遺産
第八章 スタジアムの悲劇とその近代化
1 繰り返される事故とスタジアムの近代化
2 1980年代に連続した重大事故とテイラー報告
3 新しい世紀のスタジアム
第九章 日本のスタジアムの将来像
1 国立競技場改築問題とは何だったのか
2 日本のスタジアム建設の現状と未来
スタジアム索引
上記内容は本書刊行時のものです。