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ロラン・バルトによるロラン・バルト ロラン・バルト(著/文) - みすず書房
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ロラン・バルトによるロラン・バルト

発行:みすず書房
四六判
344ページ
定価 4,800円+税
ISBN
9784622086918
Cコード
C1010
教養 単行本 哲学
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2018年4月10日
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紹介

「彼は、自分自身のいかなる〈イメージ〉にも耐えられないし、名づけられることを苦痛に感じている。理想的な人間関係というのはイメージのないことだと彼は思っている。つまり、親しいあいだでは、たがいに〈形容詞〉をなくすことである。形容詞をもちいて語りあう関係は、イメージの側に、支配や死の側にあるのだ。」(「形容詞」)

1975年に「永遠の作家叢書」の一冊として刊行された本書は、ただちに大きな反響と驚きを呼びおこすとともに、挑戦的ともいえる斬新な形式が読者を戸惑わせた。その衝撃と影響は大きく、少なからぬ作家が自伝的作品を発表するようになる。
それから40年以上がすぎた今、かつてバルトが提示した理論や形式は色あせた。だが、だからこそ、熟成した作品としての姿がくっきりと見えてきたのである。そしてこの作品がじつは革新的な文学の試みにほかならなかったことに気づかされる。
バルトのエクリチュールを包んでいた「イカの墨」が、時の効果によって消え去り、長いあいだ見えなかったその革新性が、ようやく読者の心をとらえるようになった。そうした変化に応じて、新たに翻訳され、精密な訳注をそなえた本書の出現は、ロラン・バルト体験を一新することだろう。

目次

写真【46ページのキャプション付きアルバム】
断章【能動的/反作用的―形容詞―気楽さ―類似という悪魔―黒板に―金銭―アルゴー船―傲慢さ―占い師の身ぶり―選択でなく同意を―真実と断定―アトピア―自己指示性、など「全体性という怪物」まで200余の断章、以下略】
訳註
訳註中のバルトの著作リスト
経歴
著作1942-1974
図版説明
訳者あとがき
指標

著者プロフィール

ロラン・バルト  (ロラン バルト)  (著/文

フランスの批評家・思想家。1953 年に『零度のエクリチュール』を出版して以来、現代思想にかぎりない影響を与えつづけた。1975 年に彼自身が分類した位相によれば、(1)サルトル、マルクス、ブレヒトの読解をつうじて生まれた演劇論、『現代社会の神話』(2)ソシュールの読解をつうじて生まれた『記号学の原理』『モードの体系』(3)ソレルス、クリステヴァ、デリダ、ラカンの読解をつうじて生まれた『S/Z』『サド、フーリエ、ロヨラ』『記号の国』(4)ニーチェの読解をつうじて生まれた『テクストの快楽』『彼自身によるロラン・バルト』などの著作がある。そして『恋愛のディスクール・断章』『明るい部屋』を出版したが、その直後、1980 年2 月25 日に交通事故に遭い、3 月26 日に亡くなった。没後も、全集や講義ノート、日記などの刊行が相次いでいる。

石川美子  (イシカワヨシコ)  (翻訳

1980年、京都大学文学部卒業。東京大学人文科学研究科博士課程を経て、1992年、パリ第VII大学で博士号取得。フランス文学専攻。現在、明治学院大学文学部教授。著書『自伝の時間――ひとはなぜ自伝を書くのか』(中央公論社)『旅のエクリチュール』(白水社)『青のパティニール 最初の風景画家』(みすず書房)『ロラン・バルト――言語を愛し恐れつづけた批評家』(中公新書)ほか。訳書 モディアノ『サーカスが通る』(集英社)フェーヴル『ミシュレとルネサンス』(藤原書店)『記号の国』(ロラン・バルト著作集7、みすず書房)『新たな生のほうへ』(ロラン・バルト著作集10、みすず書房)バルト『零度のエクリチュール 新版』『ロラン・バルト 喪の日記』『ロラン・バルトによるロラン・バルト』、マルティ/コンパニョン/ロジェ『ロラン・バルトの遺産』(中地義和と共訳)(以上、みすず書房)。

上記内容は本書刊行時のものです。