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クレーの日記 パウル・クレー (著/文) - みすず書房
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クレーの日記 (クレーノニッキ)

芸術
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発行:みすず書房
菊変型判
578ページ
定価 7,200円+税
ISBN
978-4-622-08661-1   COPY
ISBN 13
9784622086611   COPY
ISBN 10h
4-622-08661-1   COPY
ISBN 10
4622086611   COPY
出版者記号
622   COPY
Cコード
C1070  
1:教養 0:単行本 70:芸術総記
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2018年3月13日
最終更新日
2018年4月4日
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書評掲載情報

2018-07-14 朝日新聞  朝刊
評者: 椹木野衣(美術批評家、多摩美術大学教授)
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紹介

「色彩は私を永遠に捉えた、私にはそれがわかる。この至福の時が意味するのは、私と色彩はひとつだということ。私は、画家だということ」(チュニジア旅行、1914年4月16日)
画家パウル・クレー(1879-1940)は文章を書くのも好きで、自己省察のために日記をつけていた。画家の死後、遺された四冊のノートは息子フェリックスによって編集され、『クレーの日記』(1956)として刊行された。
クレー研究が進むにつれ明らかになってきた「フェリックス版」の問題点を、第一線の研究者が詳細に再検討して校訂、再編集したのがこの新版である。生い立ち、影響関係、交友関係、絵画技法への取り組み、育児、軍隊生活…画家となるまでの道のりでやきついた原体験が映し出されている。
切ったり、貼ったり、押したり…、まるで作品をつくるように丹念に書き継がれた、いわばクレーの自叙伝ともいえる日記を、手稿図版を織り交ぜ、新しい日本語でお届けする。
『新版 クレーの日記』(2009年3月25日発行)を装い新たに、葛西薫のブックデザインにより新装復刊。美術を愛する人へ贈る。ビニールクロス装・函入。

目次

日本のみなさまへ(アリョーシャ・クレー)

第一の日記
第二の日記
第三の日記
第四の日記

付録
編者あとがき(ヴォルフガング・ケルステン)
編集協力ノート(新藤信)
シュヴァービング散歩――訳者あとがきにかえて(高橋文子)
作品リスト
索引

著者プロフィール

パウル・クレー   (パウル クレー)  (著/文

20世紀を代表する画家の一人。1879年、ドイツ人音楽教師を父に、スイス人声楽家を母にベルン(スイス)近郊に生まれる。高等学校卒業と同時にミュンヒェンに出て画塾に通うが3年後ベルンに戻り、独学の道を選ぶ。1906年、ピアニストのリリー・シュトゥンプフとの結婚を機にふたたびミュンヒェンに赴く。長い無名時代を経て、1920年、総合造形学校バウハウスから招聘される。ヴァイマール、デッサウの同校で教鞭をとった後、1931年にはデュッセルドルフ美術学校に籍を移すが、2年後、ナチスの弾圧を受けてベルンに亡命。皮膚硬化症を患いながらも制作意欲を失うことなく、その後も数多くの作品を残した。1940年、南スイス・テッシン州の療養院で60年の生涯を閉じた。

ヴォルフガング・ケルステン  (ヴォルフガング ケルステン)  (編集

テュービンゲンとマールブルクで美術史、哲学、考古学および生活文化論を学ぶ。1985年ベルリンのバウハウス資料館、1986年から91年までベルン美術館のパウル・クレー財団勤務。1991年よりチューリッヒ大学美術史科で教鞭をとり、並行して美術展の企画も行う。2002年より研究誌『パウル・クレー』の編集に加わったほか、近代・現代芸術についての著書多数。

高橋文子  (タカハシ フミコ)  (翻訳

横浜生まれ。上智大学とミュンヒェンでドイツ文学を学ぶ。上智大学非常勤講師。翻訳家。訳書に『クレーの詩』(平凡社、2004)、『クレーの日記』(みすず書房、2009、新装2018)、フランツ・マルク『戦場からの手紙 I-III』(東京パブリッシングハウス、2013-2014)、ヴォルフガング・ヘルンドルフ『砂』(論創社、2013)、ガブリエラ・シュテープラー『シマウマのこども サバンナを生きる』(徳間書店、2017)など。

上記内容は本書刊行時のものです。