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a:9:{s:12:"shoshi_title";s:21:"トラウマの過去";s:11:"shoshi_isbn";s:17:"978-4-622-08623-9";s:16:"shoshi_publisher";N;s:11:"description";s:1299:"20世紀の多くの破壊行為と社会変動のあいだに、「トラウマ」という言葉は臨床医学の枠を超えてわれわれの日常にも溢れるようになった。かつて「トラウマ」という言葉は身体的な意味で用いられており、日常会話では身体への殴打を、医学においては殴打による身体への病理的な影響を指していた。本書は,トラウマがなぜ心の傷を表わすものとして社会に浸透し、いかに欧米社会を混乱に陥れてきたのかを明らかにするものである。19世紀後半の急激な産業化、福祉国家の成立、第一次世界大戦までに起こった外傷的出来事、そしてシェルショック、トラウマ神経症をはじめとする新たな病いの誕生と補償問題……。〈トラウマの時代〉に翻弄された欧米諸国や医学者たちの姿は、今日のわれわれにいくつものモデルを与えてくれるだろう。戦争、災害、事故――。未曾有の外傷的出来事に襲われた後、われわれは何を作りなおし、何を語り継がなくてはならないのだろうか? トラウマ研究の決定版にして新たな端緒となる、学問分野を超越した重要文献。 ";s:6:"author";s:42:"マーク・ミカーリ(編集)…他2名";s:10:"publishers";s:15:"みすず書房";s:9:"publisher";N;s:9:"productor";s:15:"みすず書房";s:12:"release_date";i:1502463600;}

トラウマの過去 産業革命から第一次世界大戦まで

哲学・宗教 ラノベ

マーク・ミカーリ(編集), ポール・レルナー(編集), 金吉晴(翻訳)
発行:みすず書房

A5判   432頁 
定価 6,800円+税

ISBN 978-4-622-08623-9   C1011

書店発売日 2017年8月12日
登録日 2017年6月30日

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紹介

20世紀の多くの破壊行為と社会変動のあいだに、「トラウマ」という言葉は臨床医学の枠を超えてわれわれの日常にも溢れるようになった。
かつて「トラウマ」という言葉は身体的な意味で用いられており、日常会話では身体への殴打を、医学においては殴打による身体への病理的な影響を指していた。本書は,トラウマがなぜ心の傷を表わすものとして社会に浸透し、いかに欧米社会を混乱に陥れてきたのかを明らかにするものである。
19世紀後半の急激な産業化、福祉国家の成立、第一次世界大戦までに起こった外傷的出来事、そしてシェルショック、トラウマ神経症をはじめとする新たな病いの誕生と補償問題……。〈トラウマの時代〉に翻弄された欧米諸国や医学者たちの姿は、今日のわれわれにいくつものモデルを与えてくれるだろう。
戦争、災害、事故――。未曾有の外傷的出来事に襲われた後、われわれは何を作りなおし、何を語り継がなくてはならないのだろうか? トラウマ研究の決定版にして新たな端緒となる、学問分野を超越した重要文献。

目次

日本語版への序文
序文

第1章 トラウマ、精神医学、歴史――概念と歴史記述の方法論についての序論
  ポール・レルナー
  マーク・ミカーリ

第一部 ビクトリア時代の旅行とトラウマ
第2章 鉄道事故――19世紀英国における列車、トラウマ、技術の危機
  ラルフ・ハリントン

第3章 米国黄金時代の列車とトラウマ
  エリック・カプラン

第二部 福祉国家黎明期の労働、事故、トラウマ
第4章 出来事、累積、トラウマ――19世紀末から20世紀初頭にかけての確率論的な精神の革新
  ヴォルフガング・シェフナー

第5章 トラウマの言説としてのドイツ福祉国家
  グレグ・エイジアン

第三部 トラウマ理論の発展――20世紀初頭の近代化と精神医学
第6章 シャルコーとトラウマ神経症――19世紀後期フランスのトラウマ理論における医学と文化
  マーク・ミカーリ

第7章 トラウマ神経症から男性ヒステリーへ――オッペンハイムの凋落 1889-1919年
  ポール・レルナー

第8章 19世紀末から20世紀初頭にかけての米国精神医学における女性の性的トラウマの成立
  リサ・カーディン

第四部 第一次大戦におけるショック、トラウマ、精神医学
第9章 「なぜ彼らは治らないのか?」 第一次大戦における英国のシェルショック治療
  ピーター・リーズ

第10章 第一次世界大戦期イタリアにおける精神科医、兵士、士官
  ブルーナ・ビアンキ

第11章 神経との闘い――第一次世界大戦期フランスにおけるヒステリーとその治療
  マーク・ルドブッシュ

第12章 見えない傷――1912-14年のアメリカ在郷軍人会、シェルショックを持つ退役軍人、アメリカ社会
  キャロライン・コックス

訳者あとがき
原注
索引
執筆者一覧

著者プロフィール

マーク・ミカーリ(マーク ミカーリ)

イェール大学と英国のマンチェスター大学で教え、現在はアーバナ・シャンペインのイリノイ大学の歴史学准教授。Approaching Hysteria: Disease and Its Interpretations (Princeton University Press, 1995)の著者であり、Beyond the Unconscious: Essays of Henri F. Ellenberger in the History of Psychiatry (Princeton University Press, 1993)の翻訳者でもある。またDiscovering the History of Psychiatry (Oxford University Press, 1994) およびEnlightenment, Passion, Modernity: Historical Essays in European Thought and Culture (Stanford University Press, 2000)の共同編集者でもある。

ポール・レルナー(ポール レルナー)

南カリフォルニア大学歴史学准教授。ドイツ精神医学と19世紀および20世紀の文化について、"Hysterical Cures: Hypnosis, Gender and Performance in World War I and Weimar Germany," History Workshop Journal 45 (March x Contributors 1998), "An Economy of Memory: Psychiatrists, Veterans and Traumatic Narratives in Weimar Germany," in Modern Pasts: The Social Practices of Memory in Germany, eds., Peter Fritzsche and Alon Confino (University of Illinois Press, forthcoming)などの数多くの著作がある。

金吉晴(キンヨシハル)

国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所成人精神保健研究部部長。精神科医。1984年京都大学医学部卒。ロンドン精神医学研究所などを経て、現職。1997年厚生大臣表彰。著訳書に『心的トラウマの理解とケア』(監修 じほう)『PTSD』(星和書店)ミカーリ/レルナー編『トラウマの過去』(みすず書房)フォア他『PTSDの持続エクスポージャー療法』(監訳 星和書店)フリードマン他編『PTSDハンドブック』(監訳 金剛出版)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。