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見えるものと見えないもの 新装版 付・研究ノート

哲学・宗教 ラノベ

モーリス・メルロ=ポンティ(著/文), 滝浦静雄(翻訳), 木田元(翻訳)
発行:みすず書房

A5判   512頁 
定価 7,400円+税

ISBN 978-4-622-08616-1   C3010

書店発売日 2017年5月19日
登録日 2017年5月8日

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紹介

1961年5月3日、メルロ=ポンティはパリの自宅で大著『見えるものと見えないもの』を執筆中、突然襲った心臓麻痺のため、急逝した。「へーゲル以後」を生きる哲学者として、「非・哲学」を自らのスタイルとし、身体・言語・芸術等を手がかりに、世界のうちに生きながら、世界について考え、世界を語ることの意味を徹底して考えぬいたこの哲学者は、いったい何を語ろうとしていたのか?
本書は、『見えるものと見えないもの』の未完の草稿群と、晩年の「研究ノート」から成る。ここで著者は、『行動の構造』や『知覚の現象学』で到達した自らの思想に根底的批判を加え、新たな存在論を示そうとする。「直接的存在論を形成することなどできるものではない。私の“間接的”方法(存在者のなかでの存在)だけがただひとり存在に適合する。――“否定神学”と同じような“否定哲学”。」
後期のハイデガーやフッサールに応えながら、野生の存在、交叉配列、転換可能性、蝶つがいなど、独特の用語を駆使しながら、著者は、人間と世界と言語をめぐる逆説を生きた表現にまで高める。その思索の軌跡は、とくに「研究ノート」に生ま生ましい。

目次

まえがき(クロード・ルフォール)

  見えるものと自然[哲学的問いかけ]
反省と問いかけ
 [知覚的信念とそのあいまいさ]
 [科学は知覚的信念を前提するもので、それを解明するものではない]
 [知覚的信念と反省]
問いかけと弁証法
 [知覚的信念と否定性]
 [知覚的信念と問いかけ]
問いかけと直観
絡み合い――交叉配列

  補遺
前客観的存在:独我論的世界
 [前客観的なものへの還元]
1 現前
 [物と何ものか]

  研究ノート
1959年1月
真理の起源/真理の起源/真理の起源の第一巻/存在と無限/生まの、あるいは野生の存在(=知覚される世界)と、それがGebilde〔形成体〕としてのλόγος προφορίκος〔顕在的ロゴス〕に対して、われわれが生み出す「論理学」に対してもつ関係――/無言のコーギト
1959年2月
還元――真に超越論的なるもの――Rätsel Ersceinungweisen.〔現象の仕方という謎〕――世界/Einströmen〔流れこみ〕――反省/Wesen〔現成〕(動詞的)――歴史のWesen/無言のコーギトと語る主体/論理学の系譜。存在の歴史。意味の歴史/Geist〔精神の〕Weltlichkeit〔世界性〕――。「見えない世界」。対象‐〈存在〉のうちの非存在:Seyn〔存在〕/科学と哲学/〔標題なし〕/時間――
1959年3月
〔標題なし〕
1959年5月
見えるものと見えないもの 第二部/見えるものと見えないもの/知覚――無意識――ひと――真なるものの遡行運動――沈澱。(真なるものの遡行運動はその一部をなしている)/フッサールZeitbewußtsein〔時間意識〕――/物の超越と幻影の超越/「思考」、「意識」、……に内属してあること/交錯する眼差し=eine Art der Reflexion〔一種の反省〕/(ベルクソン)超越――忘却――時間
1959年6月
哲学と文学/存在と世界、第三章/悟性と暗黙の意味――哲学の歴史/〔標題なし〕
1959年7月
二元論――哲学
1959年8月
〔標題なし〕
1959年9月
知覚する主体、語る主体、思考する主体/〔標題なし〕/分析の問題/Gestalt〔ゲシュタルト〕/プレグナンス、超越――/経験的プレグナンスと幾何学的プレグナンス(E・ブランズウィック)/存在論の原理:不可分な存在/〔標題なし〕/〔標題なし〕
1959年10月
存在論――/〔標題なし〕/野生の知覚――直接的なもの――文化的知覚――learning〔学習〕/知覚と言語
1959年11月
交叉(キアスマ)/〔標題なし〕/見えるものと見えないもの/諸「感官」――次元性――〈存在〉/奥行/〔標題なし〕/私‐他者、不十分な定式/〔標題なし〕/〔標題なし〕
1959年11月
ライプニッツ/「世界」/フッサールのlebendige Gegenwart〔生き生きとした現在〕
1960年1月
科学と存在論/尺度――この概念の存在論的意味。内部存在論(Endo-ontologie)、フッサールの現象学的絶対者を参照/見えないもの、否定的なもの、垂直の〈存在〉/〔標題なし〕/見えるものと見えないものの問題圏/知覚――運動――感覚野の始元的統一性――受肉の同義語としての超越――内部存在論――心と身体――質的統合と質的差異化――
1960年2月
人間の身体 デカルト/フッサール:思考のErwirken〔実現作用〕と歴史性。思考についての「垂直的」な考え方/本質――否定性/否定的なもの、および概念の問題。グラディエント/「表象的」作用と他の諸作用――意識と実存
1960年3月
言葉の哲学と文化の居心地の悪さ/過去の輻(や)。世界の輻。/「世界の輻」(フッサール未刊稿)という概念。(あるいは宇宙(ユニヴェール)の線)
1960年4月
見えるものと見えないもの/「不滅の」過去、と志向的分析論、――および存在論/テレパシー――対他存在――身体性/Ѐγώ〔われ〕とοϋτις〔誰でもない者〕
1960年5月
見えるもの――見えないもの/「意識」の盲目性(punctum caecum〔盲点〕)/世界の肉――身体の肉――〈存在〉/形而上学――無限。世界――Offenheit〔開在性〕/文学とはつまり感覚的なものの哲学である/「視覚的画像」―→「世界の表象」。Todo y Nada〔すべてにして無〕/触れること‐おのれに触れること。見ること‐おのれを見ること。〈自己〉としての身体、肉/見えるものと見えないもの/見えない見えるもの
1960年6月
歴史学、超越論的地質学。歴史学的時間、歴史学的空間――哲学/肉――精神
1960年11月
見える‐見るもの/夢。想像的なもの/交叉配列――転換可能性/〔標題なし〕/政治――哲学――文学/想像的なもの/自然/時間と交叉配列/知覚の沈黙。沈黙の、表面的な意味をもたない、だがやはり意味に充ちた言葉(パロール)――言語(ランガージュ)――物/「他者」
1960年12月
身体の肉――。エロス――。フロイト主義の哲学/世界の内にある身体。鏡像――類似/「垂直的なもの」と実存
1961年3月
デカルト/デカルト――Intuitus mentis〔精神の直観〕/肉/私の計画:I 見えるもの II 自然 III ロゴス

あとがき(クロード・ルフォール)
訳注
訳者あとがき
索引

著者プロフィール

モーリス・メルロ=ポンティ(モーリスメルロポンティ)

1908年、フランスに生まれる。1926年、エコール・ノルマル・シュペリュール入学、在学中サルトル、ボーヴォワール、レヴィ=ストロースらと知りあう。1930年、哲学教授資格試験に合格。その前年にフッサールのソルボンヌ講演を、1935-1939年には高等研究院におけるコジェーヴのヘーゲル講義を聴講。ルーヴァンのフッサール文庫に赴き、遺稿を閲覧したのは1939年。第2次大戦中は従軍・レジスタンス活動を経験した。1945年、学位論文として同年刊の『知覚の現象学』および『行動の構造』(1942)を提出。1946年、サルトルらともに『レ・タン・モデルヌ』創刊。1948年、リヨン大学教授、1949年、パリ大学文学部教授を経て1952年、コレージュ・ド・フランス教授に就任。1961年没。著書『ヒューマニズムとテロル』(1947)『意味と無意味』(1948)『弁証法の冒険』(1955)『シーニュ』(1960)ほか。没後『見えるものと見えないもの』(1964)『世界の散文』(1969)、コレージュ・ド・フランス講義録などが刊行されている。

滝浦静雄(タキウラシズオ)

1927年、岩手県に生まれる。1951年、東北大学文学部卒業。東北大学名誉教授。2011年没。著書『想像の現象学』(紀伊國屋新書 1972)『時間』(岩波新書 1976)『言語と身体』(岩波書店 1978)『ウィトゲンシュタイン』(岩波書店 1983)『メタファーの現象学』(世界書院 1988)『道徳の経験』(南窓社 2004)『修羅とデクノボー』(東北大学出版会 2011)。共訳 メルロ=ポンティ『行動の構造』『弁証法の冒険』『眼と精神』『見えるものと見えないもの』(以上みすず書房)リクール『意志的なものと非意志的なもの』(紀伊國屋書店)ほか。

木田元(キダゲン)

1928年、山形県に生まれる。1953年、東北大学文学部卒業。中央大学名誉教授。2014年歿。著書『現象学』(岩波新書 1970)『メルロ=ポンティの思想』(岩波書店 1984)『哲学と反哲学』(岩波書店 1990/岩波現代文庫 2004)『哲学以外』(みすず書房 1997)『最終講義』(作品社 2000)『ハイデガー『存在と時間』の構築』(岩波現代文庫 2000)『マッハとニーチェ』(新書館 2002)『闇屋になりそこねた哲学者』(晶文社 2003/ちくま文庫 2010)、共訳 メルロ=ポンティ『行動の構造』『知覚の現象学』『見えるものと見えないもの』(以上みすず書房)フッサール『ヨーロッパ諸学の危機と超越論的現象学』(中央公論社)アドルノ『否定弁証法』(作品社)ほか。

上記内容は本書刊行時のものです。