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精神の革命 急進的啓蒙と近代民主主義の知的起源

哲学・宗教 ラノベ

ジョナサン・イスラエル(著/文), 森村敏己(翻訳)
発行:みすず書房

四六判   320頁 
定価 5,000円+税

ISBN 978-4-622-08614-7   C1010

書店発売日 2017年7月11日
登録日 2017年5月15日

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紹介

「啓蒙」とは何か。カント以来続くこの壮大なテーマをめぐって、著者ジョナサン・イスラエルは「急進的啓蒙」という概念によって新たな展望を示そうとする。啓蒙の主流をなす穏健派と、少数派ながら近代民主主義の形成に貢献した急進派、および反啓蒙。これら三つの潮流が織りなす思想のドラマとして17世紀以降のヨーロッパの知的状況を解釈するイスラエルの議論は、近年、大きな注目と反響、そして批判を呼び起こしている。
みずからのインテレクチュアル・ヒストリーを「論争に焦点を当てる方法論」にもとづくものとし、大西洋の両岸で繰り広げられた「啓蒙」と呼ばれる思想運動のうちに、普遍的意義を持つとされる価値観の形成過程を見いだそうとする立場、現実世界を変革するうえで「思想」が及ぼした影響力を重視する歴史観、そしてポストモダニズムを批判しながら特定の価値の「普遍性」を主張する姿勢。こうした点もまた、論争の的となった。
当時の思想書だけでなく、パンフレットや雑誌、新聞などの膨大な一次史料の精読をもとに、啓蒙「三部作」とされる一連の大著でつぎつぎと展開される議論を簡潔に示した本書は、歴史家イスラエルによる啓蒙研究の特徴を明瞭に表わしている。近代的価値観が問い直されつつある今日の状況に、一石を投じる書といえよう。

目次

序文
第I章 進歩および世界の改良をめぐる啓蒙の路線対立
第II章 民主主義か社会階層制か?――政治的断絶
第III章 平等と不平等の問題――経済学の台頭
第IV章 啓蒙による戦争批判と「永久平和」の探求
第V章 対立する二つの道徳哲学
第VI章 ヴォルテール対スピノザ――啓蒙が示す哲学体系の基本的二元性
第VII章 結論

訳者解説
訳註
原註
文献一覧
索引

著者プロフィール

ジョナサン・イスラエル(ジョナサン イスラエル)

1946年、イギリス生まれ。ケンブリッジ大学クイーンズ・カレッジを卒業後、1972年、オクスフォードにて博士号取得。ニューカッスル大学、ハル大学を経て、1974年よりユニヴーシティ・カレッジ・ロンドンにおいて近代史を担当。2001年からプリンストン大学で教鞭を執り、現在は同大学の名誉教授。

森村敏己(モリムラトシミ)

1960年、三重県生まれ。一橋大学商学部卒業、一橋大学大学院社会学研究科博士課程中退。現在 一橋大学大学院社会学研究科教授。専攻はフランス思想史。主な著訳書に『名誉と快楽――エルヴェシウスの功利主義』(法政大学出版局、1994)『視覚表象と集合的記憶――歴史・現在・戦争』(編著、旬報社、2006)『記憶のかたち――コメモレイションの文化史』(共編、柏書房、1999)『集いのかたち――歴史における人間関係』(共編、柏書房、2004)『平和と和解の思想をたずねて』(共著、大月書店、2010)『近代イギリスを読む――文学の語りと歴史の語り』(共著、法政大学出版局、2011)、ジョナサン・イスラエル(単独訳)『精神の革命――急進的啓蒙と近代民主主義の知的起源』(みすず書房、2017)、シャルル・P・デュクロ(単独訳)「当世習俗論」中川久定・村上陽一郎責任編集『習俗――生き方の探求』(十八世紀叢書第2巻、国書刊行会、2001所収)ほか。

上記内容は本書刊行時のものです。