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a:9:{s:12:"shoshi_title";s:15:"一枚の切符";s:11:"shoshi_isbn";s:17:"978-4-622-08601-7";s:16:"shoshi_publisher";N;s:11:"description";s:1252:"ハンセン病患者の強制収容、隔離、撲滅政策が始まって百年。「国家によって、生きる価値がないとされた者がなぜ無理して生きているかと問われれば、そこに抵抗があるからだ」。「いま、百年の間、いえなかったことをいいのこしておかねばならない」太平洋戦争直前に瀬戸内海の国立療養所邑久(おく)光明園に収容され、いまもそこで暮らす在日韓国人二世の魂と生活の記録。収容時に歩かされたのは消毒液まみれの黒い道だったが、譲られた「一枚の切符」で家に帰りながらまた療養所に戻ったのは自ら選んだ道だった。この切符をともしびとして暗闇を生きぬき、書きつづけてきた癩(らい)の語り部が、視力を失ったいまもなお、瀬戸内海の孤島から現代社会へと投げかける人生の光芒。国民年金からの排除、隔離法廷、指紋押なつ、胎児標本問題などで独自の立場をつらぬき、病と民族による二重の差別と闘ってきた記録であると同時に、療養所の歴史的な実態と生活を詳細に語りのこす貴重な証言でもある。 ";s:6:"author";s:18:"崔南龍(著/文)";s:10:"publishers";s:15:"みすず書房";s:9:"publisher";N;s:9:"productor";s:15:"みすず書房";s:12:"release_date";i:1494428400;}

一枚の切符 あるハンセン病者のいのちの綴り方

社会一般 ラノベ

崔南龍(著/文)
発行:みすず書房

四六判   312頁 
定価 2,600円+税

ISBN 978-4-622-08601-7   C0036

書店発売日 2017年5月11日
登録日 2017年4月12日

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書評掲載情報

2017-07-16 朝日新聞  朝刊
評者:齋藤純一(早稲田大学教授・政治学)
2017-07-09 東京新聞/中日新聞  朝刊
評者:雑賀恵子(評論家)

紹介

ハンセン病患者の強制収容、隔離、撲滅政策が始まって百年。「国家によって、生きる価値がないとされた者がなぜ無理して生きているかと問われれば、そこに抵抗があるからだ」。「いま、百年の間、いえなかったことをいいのこしておかねばならない」
太平洋戦争直前に瀬戸内海の国立療養所邑久(おく)光明園に収容され、いまもそこで暮らす在日韓国人二世の魂と生活の記録。
収容時に歩かされたのは消毒液まみれの黒い道だったが、譲られた「一枚の切符」で家に帰りながらまた療養所に戻ったのは自ら選んだ道だった。この切符をともしびとして暗闇を生きぬき、書きつづけてきた癩(らい)の語り部が、視力を失ったいまもなお、瀬戸内海の孤島から現代社会へと投げかける人生の光芒。
国民年金からの排除、隔離法廷、指紋押なつ、胎児標本問題などで独自の立場をつらぬき、病と民族による二重の差別と闘ってきた記録であると同時に、療養所の歴史的な実態と生活を詳細に語りのこす貴重な証言でもある。

目次

はじめに  畑野研太郎
謝辞  崔南龍
著者・崔南龍が歩んできた道  孫和代

序章 療養所への黒い道
  黴(かび)
  一九四一年七月十四日

第一部
療養所の暮らし
  お召列車
  光明学園
  面会所
  礼拝堂
  監房
  患者作業
  園内語
  園内通貨
孤島の闘い
  識字学級 アジュモニたちの日本語
  出張裁判 「らい」を裁く
  出頭不能 年金問題から指紋押なつまで
  胎児標本 いのちの証を見極める
木尾湾物語り
  木尾湾というところ
  しんちゃんのラッパ
  ベッドの泣き笑い
  九反田 金潤任オンニの思い出
  島のカラスと町のカラス
  空飛ぶ自転車
  けものみち
  野辺の送りの今昔
  二つ岩
  木尾湾の生きものたち

第二部
幼い日の祖国
  チギと黄色いマックワ
  布にくるまれた妹
  幼い「三重連」
ひなたひかげ 初期作品集
  助けてやった犬/ひなたひかげ/私の顔/寝台の凹(くぼ)み/眼/トロツコ/ガラス戸から/五十銭銀貨/花火/金魚/影/私の財産
春想秋忘 随想集
  身近にいるもの/病室/他人の不幸/注射/闇の世界と光の世界/双葉寮/錆びた心/素顔/見送り/南京豆

終章 一枚の切符
  大和高田から天安へ 恨(ハン)百年

解説  花崎皋平

著者プロフィール

崔南龍(チェ ナムヨン)

1931年、神戸市生まれ。在日韓国人二世。通称名、南龍一(みなみ・りゅういち)。幼時に植民地下の朝鮮へ渡って父の実家で暮らすが一家は離散、父に続いて日本に戻る。1941年ハンセン病を発病し、父が自死したあと岡山県長島の国立療養所邑久(おく)光明園に入所。園内の創作会「島陰クラブ」に入って1948年の短編「黴(かび)」から執筆活動を開始。1957年ごろから作家・木島始の指導を受け、園外でも「黒いみの虫」が『文芸首都』で佳作として紹介される。1959年の国民年金法による障害福祉年金から除外された在日韓国・朝鮮人への年金支給要求運動のなかで、在日療友とともに生活記録集『孤島』をガリ版で発行。ハンセン病患者が隔離法廷で死刑となった「菊池事件」への再審請求や、在日外国人の指紋押なつ問題で独自の立場をつらぬき、ハンセン病胎児標本問題をめぐる運動にも影響を与える。2006年、「大和高田から天安へ──恨(ハン)百年」が第32回部落解放文学賞・記録文学部門(選者・鎌田慧)で佳作を受賞。2013年に視力を失うが、今も光明園にあって、かつてのハンセン病療養所の情景を口述筆記で記録する。

上記内容は本書刊行時のものです。