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出版者情報
マティスとルオー 友情の手紙
- 書店発売日
- 2017年1月13日
- 登録日
- 2016年11月29日
- 最終更新日
- 2017年1月5日
書評掲載情報
2017-03-26 |
東京新聞/中日新聞
朝刊 評者: 中村隆夫(美術評論家) |
2017-02-26 |
朝日新聞
朝刊 評者: 蜂飼耳(詩人、作家) |
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紹介
「君がそれをやるべきだよ!」――マティス。
「もっといい絵を描きたい」――ルオー。
気質も画風も好対照。それゆえに惹かれ合い、ライバルとして高め合ってきたマティスとルオー。ふたりはパリ国立美術学校のギュスターヴ・モロー教室で出会って以来、マティスの死の直前まで50年にわたり手紙を交わし、家族ぐるみの交流をつづけた。恩師との思い出、フォーヴィスムの誕生、画商への愛憎、贋作騒動、「聖なる芸術」への熱情――ふたりの巨匠の創作の舞台裏。
2006年、かつてのルオーのアトリエで、マティスからルオー宛の手紙が発見された。以来、編者マンクをはじめ関係者による解読が進められる。真の教育者モロー、当代随一の画商ヴォラール、稀代の出版人テリアード、ヨーロッパ美術の渡し守りP・マティス……フランス絵画界の陰の立役者たちの人間ドラマが展開する、美術史の第一級史料。
図版75点、詳細年譜、関連地図を収録。
目次
編者によるまえがき
マティス=ルオー往復書簡 1906-1953年
1906-07年 サロン・ドートンヌ事件
マティスとコリウール
1930年 ふたりのマティス
ニューヨークのピエール・マティス画廊
1934年 画商との確執
ルオーとヴォラール
1937-38年 絵付けと舞台美術
テリアードの挿絵本
1941年 占領地区と自由地区
「熱意あふれる渡し守り」
1944年 解放前夜
1945年 ボノムという画家
1946年 「黒は色である」
ルオーの初期版画――『ミセレーレ』と『ユビュおやじの再生』
1947年 ヴォラール裁判
1949年 聖なる芸術
1951年 古いなかンま
1952年 ユネスコ世界会議
1952-53年 最後の邂逅に向けて
マティスへの質問状
1954年 エピローグ
謝辞
訳者あとがき 後藤新治
補遺 増子美穂
年譜
往復書簡一覧
図版一覧
訳註
原註
索引
上記内容は本書刊行時のものです。