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遠読 フランコ・モレッティ(著/文) - みすず書房
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遠読 〈世界文学システム〉への挑戦

発行:みすず書房
四六判
360ページ
定価 4,600円+税
ISBN
9784622079729
Cコード
C1098
教養 単行本 外国文学、その他
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2016年5月13日
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書評掲載情報

2018-05-13 毎日新聞  朝刊
評者: 鴻巣友季子(翻訳家)
2016-08-07 読売新聞  朝刊
評者: 牧原出(政治学者、東京大学教授)
2016-07-17 毎日新聞  朝刊
評者: 鴻巣友季子(翻訳家)
2016-07-10 朝日新聞  朝刊
評者: 円城塔(作家)

紹介

テクノロジーや流通の革命・発達により世界がネットワーク化する今日、ごく少数(世界で刊行される小説の1%にも満たない)の「正典(カノン)」を「精読」するだけで「世界文学」は説明できるのか?
西洋を中心とする文学研究/比較文学のディシプリンが通用しえない時代に、比較文学者モレッティが「文学史すべてに対する目の向けかたの変更を目指」して着手したのが、コンピューターを駆使して膨大なデータの解析を行い、文学史を自然科学や社会学の理論モデル(ダーウィンの進化論、ウォーラーステインの世界システム理論)から俯瞰的に分析する「遠読」の手法だ。
本書には、「遠読」の視座を提示し物議を醸した論文「世界文学への試論」はじめ「遠読」が世界文学にとりうるさまざまな分析法が展開する10の論文が収められている。グラフや地図、系統樹によって、世界文学の形式・プロット・文体の変容、タイトルの傾向や登場人物のネットワークが描出されてゆくのだ。
21世紀に入り、人文学においても、デジタル技術を用いて対象や事象をデータ化し、調査・分析・綜合を行う〈デジタル・ヒューマニティーズ〉の方法論が拓かれつつある。「遠読」もまた世界文学に新たな視界を開こうとする比較文学からの挑戦なのだ――「野心的になればなるほど距離は遠くなくてはならない」。

目次

近代ヨーロッパ文学――その地理的素描
世界文学への試論
文学の屠場
プラネット・ハリウッド
さらなる試論
進化、世界システム、世界文学(ヴェルトリテラトゥーア)
始まりの終わり――クリストファー・プレンダーガストへの応答
小説――歴史と理論
スタイル株式会社――七千タイトルの省察(1740年から1850年のイギリス小説)
ネットワーク理論、プロット分析

訳者あとがき
索引

著者プロフィール

フランコ・モレッティ  (フランコ モレッティ)  (著/文

1950年イタリア、ソンドリオ生まれ。現在、米国スタンフォード大学文学部教授。〈リテラリー・ラボ〉主宰。主な著書に、『ドラキュラ・ホームズ・ジョイス――文学と社会』(1983/邦訳、新評論、1992)『世の習い――ヨーロッパ文化における教養小説』(1987)『近代の叙事詩――ゲーテからガルシア=マルケスにいたる世界システム』(1995)『ヨーロッパ小説の地図帳 1800-1900』(1998)『グラフ、地図、樹――文学史の抽象モデル』(2005)『ブルジョア――歴史と文学のあいだ』(2013)『遠読』(2013/邦訳、みすず書房、2016)など。

秋草俊一郎  (アキクサシュンイチロウ)  (翻訳

1979年生まれ。東京大学大学院人文社会研究科修了。博士(文学)。現在、日本大学大学院総合社会情報研究科准教授。専門は比較文学、翻訳研究など。著書に、『ナボコフ 訳すのは「私」――自己翻訳がひらくテクスト』(東京大学出版会、2011)。訳書に、クルジジャノフスキイ『未来の回想』(松籟社)、バーキン『出身国』(群像社)、ダムロッシュ『世界文学とは何か?』(共訳、国書刊行会)、モレッティ『遠読』(共訳、みすず書房)など。

今井亮一  (イマイリョウイチ)  (翻訳

1987年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程在籍。2014-15年度サントリー文化財団・鳥井フェロー。専門は日米比較文学研究。論文に、「『大江健三郎自選短篇』における改稿をめぐって」(『れにくさ』第6号)など。翻訳に、カールソン「欧米における中上健次批評概観」(インスクリプト)、ベンディス『シークレット・インベージョン』(共訳、ヴィレッジブックス)、モレッティ『遠読』(共訳、みすず書房)など。

落合一樹  (オチアイカズキ)  (翻訳

1988年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程在籍。専門は18世紀イギリス文学研究。論文に、“Soseki Natsume: or Sterne in the Japanese ’Rise of the Novel’”(The Shandean 24号)など。訳書に、モレッティ『遠読』(共訳、みすず書房)、ガシェ『読むことのワイルドカード』(共訳、近刊)。

高橋知之  (タカハシトモユキ)  (翻訳

1985年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程在籍。専門は19世紀ロシア文学研究。論文に、「小さな預言者――若きプレシチェーエフと人格の構築」(『スラヴ研究』第63号)など。訳書に、モレッティ『遠読』(共訳、みすず書房)、『ポケットマスターピース10 ドストエフスキー』(共訳、近刊)。

上記内容は本書刊行時のものです。