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人生と運命 2

Grossman, V. S.(著), Grossman, Vasiliĭ Semenovich(著), 齋藤 紘一(訳), グロスマン ワシーリー(著)
発行:みすず書房

  461頁 


ISBN 978-4-622-07657-5  

奥付の初版発行年月 2012年2月
登録日 2015年8月20日

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書評掲載情報

2017-07-16 読売新聞  朝刊
評者:土方正志(出版社「荒蝦夷」代表)
2014-05-18 日本経済新聞  
評者:亀山郁夫(名古屋外国語大学学長)
2012-05-20 朝日新聞  
評者:小野正嗣(作家・明治学院大学専任講師)
2012-05-06 毎日新聞  
評者:沼野 充義(東京大学教授・スラブ文学)
2012-04-15 日本経済新聞  
評者:池田浩士(ドイツ文学者)

紹介

ウクライナの町から狩り出され、移送列車でユダヤ人絶滅収容所に到着した人々をガス室が待っている。生存者グループに選別されて列から離れる夫に結婚指輪とパンを手渡す妻。移送列車で出会った少年の母親がわりをするうちに、生き残る可能性を捨てて少年とガス室に向かった女性外科医-。赤軍記者として解放直後のトレブリンカ収容所を取材したグロスマンは、ナチ占領下ソヴィエトのホロコーストの実態を最も知る人間だった。国家と民族の栄光、一方は革命、他方は第三帝国の名のもとに、スターリニズムとナチズムが鏡像関係にあることを、グロスマンは見抜いていた。イデオロギーの力が死や拷問や収容所と結びつくとき、人々はモラルを失った。ナチの絶滅収容所ガス室施設長は、私が望んだのではない。運命が手をとって導いたのだと語った。普遍的な善の観念はイデオロギーとなって、大きな苦難をもたらす。恐怖と狂気の時代に、善意は無力だった。しかし、ささやかで個人的な、証人のいない善意は、無力だから力をもつ、それは盲目的な無言の愛であり、人間であることの意味である。20世紀の証言が、時空を超えて届く。グロスマンの生涯をかけた哲学的思考が文学に結晶した圧巻の第二部。

上記内容は本書刊行時のものです。