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島の地理学
小さな島々の島嶼性
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2018年8月
- 書店発売日
- 2018年8月27日
- 登録日
- 2018年7月9日
- 最終更新日
- 2018年8月28日
書評掲載情報
2019-02-09 |
図書新聞
評者: 宮内久光 |
2018-12-02 |
産經新聞
朝刊 評者: 中条潮(慶應義塾大学名誉教授) |
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紹介
地球のあらゆる海域に、規模も経済状況もさまざまに分布する幾千もの島々。それらがもつ遠隔性、狭小性、隔絶性、周辺性といった「島嶼性」ゆえの制約に光をあて、境界を限られた陸地ならではの自然と人間社会との関わりを、自然地理学および人文地理学の視点から総合的に描き出す。移民の政治やエスニシティ、ツーリズムの問題も扱った、グローバルな島嶼地理学の定評ある決定版!
目次
謝 辞
第1章 島──その夢と現実
はじめに
島──その所在地と総数
島という概念
芸術的想像力のなかの島
夢の島
島と科学
島の現実
第2章 島──その形成と性質
島の分布と形成
火山性弧状列島/海洋上の島/大陸沿岸の島
島の生物地理学
島の生物種の危機/島の危機
第3章 島嶼性──そのプロセスと影響
隔絶性と辺境性
隔絶性という問題
資源としての隔絶性
あらゆるものから自由に/踏み石としての島/監獄としての島
戦略的立地/遠く離れた場所にある島
島の微力さ
資 源
すべての卵を一つのバスケットに/職業的複合性/資源と島の環境
第4章 島の過去
キリバスでもまたミレニアム
島のコネクション
防衛上の要点かつ踏み石としての島
チェスの駒としての島
クレタ島の場合
資源と職業的複合性の島
一八二一年のアラン諸島/原初的な共産制
第5章 島──人々と移住
人口と経済的調整
島からの出移民とその影響/アイルランドの島々からの出移民
他の出移民の場合
島への移住
キリバスの例/対照的なマーシャル諸島の例
島のエスニシティ
小さな島の人口──その将来像
第6章 コミュニケーションとサービス
コミュニケーション
輸 送/遠隔通信
サービス
小売業/行政サービス
健康と保健制度
島での医療供給制度
教 育
第7章 政治と小さな島々
島の微力さ
フォークランド諸島の場合/内部と外部の植民地主義
島──外部の支配と依存
島──冷戦と基地
島とその政治的地位
限定的なローカル自治/分割された島
領有が争われている島
“植民地”としての島
独立国家としての島
第8章 島で暮らすこと──現代の島の経済
資源への依存
ニューファンドランド島の事例
継続的な資源利用
フォークランド諸島の事例/タークス・カイコス諸島の事例
スケール問題の克服──規模拡大
島の生活協同組合/スケール問題の克服──規模縮小
スケール問題の克服──島のブランド化
オフショアファイナンス
島と世界労働市場
モーリシャスの事例/バタム島の事例
自己援助・外部からの援助・そしてMIRAB経済
結 論
第9章 夢の島──観光は島の問題解決への万能薬か?
序 論
島にとってのツーリズムがもたらす利益
ヘルゴラント島の事例/商品・サービス・そして雇用
観光客輸送とクルージング/夢の島と他の魅力
島という状況でのツーリズムの問題点
過度の特化の危険性/マヨルカ島の事例/環境へのツーリズムの影響
島の社会へのツーリズムの影響/ツーリズムが伝統的な島の経済に与える影響
クルサック島の事例
結 論
第10章 結論──セントヘレナ島、再び表舞台に
序 論
セントヘレナ島の地質とエコシステム
人口と経済の歴史──島の物語
現在の経済的状況──大西洋のMIRAB国家
微力さ
孤 立
スケールと依存
隔絶性の利益──監獄としての島
結論──セントヘレナ島、再び表舞台に
訳者あとがき
参考文献
島名索引
上記内容は本書刊行時のものです。